そろそろマーケットに警戒感!?
- 2020.08.11
- トレード雑感
今日は持ち越しのポジションはなし。地合いとしては、今夜の米国市場は非常にややこしい状況になるのでは?と思ったからだが、案の定、マーケットは怪しい方向を向きだしてる。
まず、言うまでもなくゴールドが$2000割れから売りが厳しくなってきてる。同時に米国債10年物金利が上昇ということで、この辺だけを見ると単純にリスクオンと捉えてもいい感じだが、やはりというか半導体やらIT系ハイテクが売られる展開になってる。
NASDAQの場合、25日線に沿って極めて堅調に新値を取り続けてきてるので、もちろん上昇トレンドはまったく崩れてはいないけれど、むしろ過熱感のあるのはダウの方で、7連騰後の今夜、さらに窓を空けて上昇している様はかなりの違和感があるけれど、8連騰は伊達じゃない。
同時に日経平均CFDも、先週までとは打って変わってダウとの連動制が復活した。となると、明日はこのまま上昇して¥23,000につっかける場面がみられるか否かというところ。テクニカルで考えると日経平均の¥23,000タッチというのは、短期GCと株価が三線上向きの上に出るという極めて強い形になる。
買い方としては今夜のこの形は、相当に期待感があると思うし、もしもダウがこのまま陽線のまま、引けるような形になると強い。が、今夜売られてしまう可能性も十分にある。何せ、この不安定な状況の中で、8連騰している最中なのだから、利食いが出て当然といえば当然だから。
これがもしも、米国ダウがこんな形で上昇していなかったら、多分買い持ち越ししたかもしれない。何せ今日のザラ場は本当に強かったし、個別銘柄を買っているのではなくて、日本株を買ってたからね。
ただし、米国投資家も心理的に不安定なのは、やはり香港情勢が緊迫しているから。中国共産党の香港民主派の弾圧は、あれはもう完全に米国を挑発してるよ。尖閣に公船を繰り出して日本を挑発しているような感じ。中共は「内政干渉だ!」と言ったら何もできないと高を括ってる。
それに対して、今のところ米国は批判すれど、厳しい制裁や報復という行動には出ていない。でも、このまま米中のデカップリングが既定路線になってくると、やはり半導体・電子部品は買い辛いだろうし、場合によっては自動車も簡単には買えなくなるかもしれない。
あとはFANGとかFAGAとか、なんでもいいけれど、米系のハイテク企業、ネット企業の成長が止まる危険もある。なんといっても株式市場はNASDAQが牽引しないと、ダウじゃねぇ・・・。いかにもオールド・ビジネスのカラーが強い。
そうやって見てみると、今夜はかなり重要な相場でもあるし、厄介で難解な相場になってると思う。NASDAQが売られて、S&Pが弱くて、ダウだけが強いってのは、何か作為的な相場でもあるしね(もしかしたらインフレの兆候があるのか!?)。
-
前の記事
気持ち悪い水準訂正相場:8月11日(火)後場 2020.08.11
-
次の記事
変調の兆候に注意すべき 2020.08.12