変調の兆候に注意すべき
- 2020.08.12
- トレード雑感
昨今の投資ブームから、株式投資よりも、資源やコモディティに向かってる人も多いかもしれないね。特にゴールドは直近で非常にパフォーマンスが良くて$2000を超えて$2100に届こうかという水準だった。
そのゴールドがここにきて一気に売られたわけだ。日足チャートを見るとわかるけれど、ゴールドは7月17日(金)から29日(水)まで9連騰した後、$2000に到達してさらに上を目指してた。
そこで先週の7日(金)に「大陰線の包み線という天井サイン」が出た。そこで逃げたらOKだったわけだが、楽観していたら昨夜の暴落に巻き込まれてしまっただろう。▲$117.9といえばこれは立派に暴落の部類だろうし、今夜もまずガラが来るだろうから迂闊には買えないよ。
で昨夜も難しくて厄介と書いた株式市場の動きだけど、案の定米国市場は引けにかけて急激に売られて、ダウはザラ場で$350以上、日中の高値から$500も売られるという実に嫌な値動きになった。
しかし本当にいやらしいのは、NASDAQとS&Pに天井サインが点灯したかも、ということかも。NASDAQは天井サインというのは大げさかもしれないけれど、一応陽線が陰線を孕んだ形からの下落ということで、注意すべき足になってる。そしてS&P500はゴールドの日足のような大きな陰線の包み線となった。
やはり今のような相場というのは、ファンダメンタルズで根拠がないわけで、したがって需給のみが変動要因となってることを忘れると痛い目に会う。相場が滅茶滅茶強そうに見えて、そういう日足や日中足を見ると投資家は強気になってついつい勝負に行きたくなるものだ。
でも、今の株価の位置で勝負するって、一体日経平均がどこまで上昇すると思うのか?ってことになる。少なくともここからロングで勝負しようというのは、少数派だと思うし、SBGなんかそういう投資を遣るそうだから大丈夫か?と思ってしまうよ。
得てしてこういう押しが来ると、株価は結構何事もなかったように戻してしまうことが多い。けれども、誰かが売ってくると、ゴールドのように大きな売り物が出てくると閑散相場なので、簡単に思いがけない値幅が出ちゃう。
やはりそろそろ警戒モードで相場を見るべきかもしれないね。
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