株式投資は複雑に考え過ぎない!資産を築くにはシンプルが一番!その方法とは?
株式投資で一発当てて遣る!みたいな意識が新型コロナが蔓延して自宅で過ごす時間が極端に増えたとき、給付金や副業ブームなどもあって証券口座が急激に増えたわけですが、あれから3年目に突入した今、日本市場での取引金額が大幅に増えたということもなく、また特に今年(2022年)になってからの株価の急激な値下がりで、「株は儲からない!」と結論を出した即席個人投資家の方も多かったと思います。
株式投資を学ぶきっかけ
私は専業になってはや7年が経過しましたが、それ以前の投資経験が10年近くあり、またどうしても我流で成績が出せなかった私に手取足取り教えてくれた師匠の存在もあって、それでも始めたころは本当に厳しかったのを覚えています。それもそのはずで、株式投資の世界は、プロが生き馬の目を射るような厳しく時には非情な現場で、生活や人生を賭けて争う戦場とも言える世界ですから、そこに素人に毛の生えた程度の私が飛び込んでも苦戦を強いられるに決まっています。
勿論株式投資のプロでもなく中小企業の経営者として、株式の知識がある、または金融の知識が多少ある、程度の甘い気持ちで投資を始めたわけですが、株式投資が原因とは言いませんが、結果的に事業に失敗し、家族はほとんど離散状態になり、当然のことながら財産らしい財産はすべて失いました。それが私としてはその後10年以上尾を引くわけですが、そうなると人生は何もかもが後ろ向きになってしまい、生きることがただただ辛いことでしかありませんでした。
その気持ちを何とか吹っ切るためにしたこと。それは、その挫折の経緯を小説にすることでした。最初の小説は「希望の欠片」というタイトルでウエブで公開したものですが、とにかく小説というよりも、悔しさを書き殴っただけの稚拙な長編エッセイのようなもので、いま読み返すと本当に恥ずかしい作品ですが、それでもその長編小説を悔しさに駆られてとは言え最後まで書いて脱稿できたことで、多分精神的な病に落ちずに済んだと思っています。
当時の自分は、今でいえば完全に精神疾患状態であったと思いますし、とにかく何もかもが信じられず、不信の塊のような心で、ちょっとしたことで激怒してみたり、登校する小学生を見るだけで泣いてみたり・・・。そうした不安定な躁鬱状態が家族や友人をも失わせる結果になったと思っています。一度そうした経験をして精神的な危機に陥るとその後、回復しても一時的なものであることが多いのです。すべての金銭的な整理が終了して、家族も失ってしまって、再度精神状態が以前にもまして悪化してしまった時、もう一度過去を清算しなおそうと思って小説を書きました。それは、一旦以前のブログで公開した後にこのブログに移管して現在掲載しています。
ここには「私的小説 師匠 斜陽編」と「私的小説 師匠 彷徨編」を掲載していますが、予定では「斜陽編」「彷徨編」「再起編」の三部作とするつもりですが、実際の掲載は「斜陽編全編」と「彷徨編一部」までで、それ以上書き進められないでいます。リアルに当時を描き過ぎたために彷徨編以降はもう少し時間が欲しかったこと、自分の気持ちの整理がまだ付いていないことが理由ですが、必ず最後まで書き進めることが、精神的な清算になると思っています。
けれども、斜陽編では実際に師匠に出会って、株式投資を基本から学び始める様子を丹念に描きました。師匠はいまはもうお亡くなりになりましたけど、野村證券OBで国際興業社主で国会の証人喚問で「記憶にございません」の名言を連発した小佐野賢二氏やホテルニュージャパン火災で世間を騒がせた横井英樹氏と関わりのあった方です。そして出会いのきっかけもあの小糸製作所の仕手戦で名を馳せた麻布自動車社長の渡辺喜太郎氏の仲介のようなもので、当時渡辺氏がオーナーをされていた喜連川カントリークラブでプレーしたことでした。
株式投資以外にも多分にプライベートな内容もあるので、本当に暇なときには面白い読み物になっていると思います。少しばかり取引のあったライブドアの破綻から始まってリーマンショックを経て師匠に出会い、株式投資を覚えるまでの様子を丹念に描いたつもりですので。ですが少なくとも株式投資をどうやって学んだか?という疑問に対する答えにはなるはずですし、そのほかにも師匠の言葉で印象に残ったキーワードに関してそれを記憶にとどめる意味も含めて書いたメニューもあります。
株式投資で迷っている時には参考になるかもしれません。
株式投資で思うこと
最初に書きますけど、私のスタイルは自ら命名した「ワンナイト・ギャンブル」というもので、買いと売りの比率はだいたい2:8くらいの、自称「売り坊」なのです。その理由はいろいろありますが、強いてあげると「海外投資家のセンチメントを重視するスタイル」であるからです。株式投資を専業にしようと決めたときから、専業であるならば情報量では負けたくない、という意識が強くて、結果として日々刻々と伝えられるニュースに敏感であること、そしてどの投資家よりも長い時間日米のザラ場に触れて情報を収集しようと努めることを誓ったからです。
そう方針を決めると、正直長期投資が怖くてできなくなるのです。出来るだけ市場に参加していたくない、リスクに遭遇したくないという気持ちが強くなった結果、一度建てたポジションはワンナイト持ち越しで決済するという、つまりは日本市場のザラ場大引けから翌朝の寄り付きまでが勝負というスタイルになったのです。ただ、地合いの変化が読めないときや結果を数日間で求める時などは、ザラ場でポジションを調整しながら持ち越すことも結構ある・・・。
それはもとより、師匠のいう株式投資を自分なりに理解しなおした結果でもあるのです。「リスクが嫌なら株式投資はしないこと」とか「保有期間が長ければ長いほどリスクは増大する」という言葉を実践と照らし合わせて自分なりに解釈した手法でもあります。その上で、株式市場や個別株の変動は、投資家のセンチメントの変化と需給で決まる」というのが自分なりの結論なのです。
もちろん、本格的に金融市場を学ぶということは、膨大な金融知識を学ぶ必要があり、その量は半端なものではないと思いますし、外部要因や地政学、テーマやトレンド、金融政策、金利やコモディティの株式市場にもたらす影響なども重要です。さらには金融工学の発達とともに生み出された先物取引やオプション取引の知識なども現代では株式市場に重要な影響をもたらしますから、概略だけでなく変化と作用を学ぶ必要があります。
その上で、指数インデックス投資をするか個別株を狙うかによっても全く視点が変わってきますし、債券市場の動向や投資資金の流れを理解するうえで金利と為替は最重要テーマになっています。となると、そんな知識を個人投資家が満遍なく学ぶというのは不可能に近い話です。
例えば今は急激な円安が問題視されていますが、ではなぜ円安になっているのか?という問いに対して日米政策金利差、つまりYCC(イールドカーブコントロール)を標榜して10年物国債金利を0.250P以下に抑えようとする日本銀行と過度なインフレ抑制のために大きな利上げを連発するFRBとの金利差拡大が原因と単純に断じてしまいますが、事はそんなに単純ではないでしょう。個人がドルや外債に投資する額が増えていることを理由にするヘタレな評論家もいますが、こういう人は何も分かっていない人です。
確かに円安の大きな理由は、通貨の相対バランスの差が生じていること、つまりは円は金融緩和で増え続け、一方でドルは金融引き締めで減り続けているのは確かですが、それは為替を大きく変動させるほどの要因ではないのです。また単純に日米金利差を利用した円キャリートレードが理由という議論もありますが、今の時代高い手数料を払ってわざわざそれをする理由もないのです。現実には、日本企業の為替予約とノックアウトオプション契約が大きく左右しているわけです。
日本企業は材料・原料を海外から仕入れて、それをもとに製品加工して輸出するわけですから、変動する為替リスクをデリバティブによってヘッジをする必要が生じます。為替予約は数か月とか長期に渡るわけで(そうしないと業績予想や経営計画が出来ない)その間に大きく変動すればノックアウトに抵触し為替契約は無効でさらに再契約が必要になる。例えば¥120で半年間為替予約をする場合、現在のように¥130、¥140、¥145になってしまったら大きな損失が出ます。それを防止するには、¥130でノックアウトして再契約をすると同時に輸出価格引き上げや経営効率化、合理化によって帳尻を合わせることが出来るわけす。
企業と言ってもメーカーだけでなく海外と取引する企業はすべて、こうした為替契約をしているわけで、無防備に実勢レートで取引するわけではない。だからこそ、ロシアのウクライナ侵攻という出来事が突発してエネルギーを含むコモディティが急騰し、それがドルベースで取引されるとなると、ドル需要が急増し為替に大きな変化をもたらし、その結果企業の為替予約&ノックアウトオプションが多発状態になって、急激な円安となる、というのが現時点での正解だと思います。このように少なくとも、今の株式市場に対応するために基本的な金融知識は膨大なのですね。
株式投資で一喜一憂しないことが大切
もし、株式投資で絶対に勝てる方法を教えてほしいと言われたら、私だったら「相対的な借り入れがなく財務内容が良好でしかも成長が望める企業、または経済成長する国の優良な企業にロングレンジで投資する」と答えると思います。けれども、これもまた100%ではなくて、70%は勝てるんじゃないですか、と注釈を付けたいと思います。
何故なら基本的に経済は成長するものであって、後退したとしても長い年月はかからないものだからです。けれど、大きな後退の後には原状回復するのに5年かかったということも現実に起こっていますし、日本株の場合はバブル崩壊から10年、15年を要しても高値の半値にしか戻らない場合もありました。また人によってもロングレンジの意味合いは変わってきます。10年を長いと感じるか30年後でいいのか、というのは投資家の年齢にもよりますし資金の性質にも依存する問題です。変化の激しい今の時代、10年間というのは、途方もなく長い時間でもあるわけです。
ならば、サラリーマンが副業でやっても儲かる投資法というのはあるのか?ということです。その場合期間はぐっと短くて長くても半年がせいぜいで、場合によっては1週間程度で利食いに持ち込めるような手法があるのか?と。それでないと副業の意味がないわけですからね。本業の給料で生活してなお副業で余剰利益を手にしてこその副業ですし、しかもコンスタントに利益が出せないとダメです。
そう、まさに私が株式投資を7年前に再開したときに直面した課題がこれだったわけです。手元に50万円のキャッシュが残っていて、これを元手に自分の生活費(アパート代含む)と飼い犬の餌代を捻出しないといけない切羽詰まった状況で、ダメならば日雇いでもなんでもする覚悟だったわけです。ここでは当時の苦労話を書いても仕方ないので、興味がある方は今でも旧ブログで当時の様子を読むことが出来ます。
(あまりに稚拙なブログなのでお恥ずかしい限りではありますが・・・)
当時の私は、もちろんワンナイトギャンブルと言った手法はなくて、ただただ50万の資金範囲で投資できる小型株を狙って数日間のスイングトレードの中で利益が乗ったものをちょこまかと利食いしていたというスタイルです。とにかく目先の食費と住居費を何とかしないと生きて行けなかったわけで、そうなるとたとえ¥3,000、\5,000の利食いが貴重だったわけです。それならば手数料を差し引いても何がしかは残りますから。
けれども問題は買った直後から下落してしまって、含み損を抱えたときです。切羽詰まった状態で株式投資をしていると、この期間が耐えられないわけです。6畳ほどの和室の部屋で、傍らに「株千代(飼い犬:ミニチュアダックス)」がクンクンと鳴いていたり・・・。だからロスカットするときは、本当に絶望的なロスカットという気がしました。そしてロスカットした日は株千代と近所の公園まで散歩に出かけます。すると近視眼的になっていた気持ちが、リセットされて全体地合いを考えるようになれたわけです。
株式投資というとデスクに座ってザラ場を見始めた瞬間に、まさに近視眼になる。株価の動きに集中してしまうのは無理からぬ話ですけど、いくら画面の前で力を入れようと、念力を送ろうと、神頼みしようと、そんなことは一切関係なくて、勝手に株価は変動していくわけです。けれど、その画面を見ただけでロスカットすることの無謀さを散歩で全体地合いを考えるとヒシヒシと感じるわけです。
毎日がその繰り返しで精神的に非常にきつかったわけですが、三カ月位経って逆指値を使うようになってからは、システム上で勝手にロスカットしてしまうわけなので、精神的には一喜一憂が大いに減ったと思ます。気分がいくらか楽になってきて、今度は絶対に上がると思って買った株式が、なぜ意に反して下落しなければならないのか?を以前よりも真剣に考えるようになったと思います。そして、師匠の「分らないときにはチャートに従う」という言葉を思い出しました。
チャートでセンチメントと需給を知る
株式投資でチャートを絶対的に信頼している個人投資家さんも少なくないはずで、おそらく膨大な金融知識やニュース、地合いの変化の察知の代わりにそれに代替する情報を表しているのはまさに日足チャートだというのは正しいと思います。だからこそ、評論家もアナリストも個人投資家もチャートをしっかりと抑えることに重要性を主張するわけです。もちろん、チャートと言ってもローソク足の形状だけでなく移動平均線や出来高とシュリンクさせて読むことは必須ですし、分りやすいRSIやMACDなどのオシレータも重要な参考になる。
私はセンチメントと需給を最重要視した投資スタイルなのですが、もちろんチャート読みは基本中の基本として欠かすことはありません。けれども視点はチャートの形から株価の上下を判断するというよりも、比較的長期間のセンチメントは移動平均線で、需給は移動平均線からの乖離と出来高で見るようにしています。なのでたとえ陽線が3日続いたとしても、4日目にどうなるかをチャートの形状では判断しないと言うことですね。
もっというと、日足チャートの中でポイントとなる日を決めて、そこから前後にどう株価が変化しているかを見るわけです。そうすると、直接的に株価を予想するというよりも、客観的にその銘柄が置かれた状況を自分なりの経験則に従って判断し、そこに収集したニュースや外部環境の変化を乗せてゆく、という作業をしてるるのだろうと思います。
なので、このチャートで売り玉を建てるのは無謀だろう!という局面でも、自分が売られると判断した場合は躊躇しながらも売り建てる場合が多く、それはブログを見てくれると納得してもらえると思います。だから、カブタローなんか信用できない!などというメールを貰うことも多いわけですが・・・。
いずれにしても、日足チャートだけはしっかりと見る習慣だけでなく、そのチャートにおける株価の意味や数日間の予測を理解することが何と言っても基礎になるはずです。チャートばかりで取引しているわけがない私がどうしても強調したいのは、チャートをしっかりと学ぶことで恐らく5%くらいは勝率が上がるのでは?と思っていて、株式投資で利益を出してゆくためにはこの5%は非常に大きいと思っているわけです。
以前にチャートを学ぶには、チャート解説本よりも分かりやすいし、何よりも数日程度のスイング投資が格段に上達すると思われる「ショットガン投資法」という教材をご紹介して、多くの方々にお買い求めいただいたと思いますが、今、お陰様でここまで来て、改めてチャートを軸にした投資法を考えたとき、もしかしたらこのショットガン投資法に自分のセンチメント・地合い重視の投資法を重ねたら、もっと投資成績が短期間で改善したのでは?と思いました。
以前このブログを始めたとき、株式投資に効果的な教材を自分なりに判断していくつか紹介をしました。そして、「株式投資で勝っているならアフィリなどする必要はないわけだから、お前はインチキだ!」と中傷を受けて、精神的なダメージを抱えたくないので、記事の掲載は以来中止したままです。
しかしあれから3年後、改めてそのような中傷でダメージを受けるくらいの精神状態だったのか、と改めて感じます。そして、いいもの、分りやすいもの、有益なものは、素直にいいと言わなくどうする!?という心境になりました。以前私は、アドセンスやアフィリは離散状態の娘たちのために預金していると発表しましたが、塵も積もれば山となりけり、で片手を越して両手との中間くらいにもなってます。
もちろん投資家であれば、この教材が「必勝教材」でないことなどは十分に理解していただけるはずです。しかし記事の内容は今でも正しいと思っていますし、資産形成には重要な役割をする教材であることは疑いなしと思います。
どうせ・・・などと思わずにぜひ内容を吟味してください。何もしないで否定していたら、これから先何事も起こり得ないと思います。10年以上、この世界でベストセラーを続けているこの方の株式投資指南の最終形です。ダメなものはとっくに淘汰されてしまう・・・株式投資というのはそんな厳しい世界ですから。
株式投資で利益をだせる個人投資家は10%未満と言われますが、この1年間でプラスの投資家は?というアンケートでは驚くべき60%という結果が出ていました(某YOUTUBERのアンケート)。ただし1万円でも利益は利益ですから、こうしたアンケートの数字を鵜呑みにはできません。負けていても塩漬けにしてしまえば、明確に負けとは回答しないでしょう。
しかし、考えてみると株式投資というのは、そんなに分が悪い勝負でもないわけです。例えば飲食店経営を考えてみればわかる通り、開業して3年以内に約70%が廃業し、10年以内では約90%が廃業してしまいます(店舗内装見積ドットコムより)。これを企業経営に照らすと、起業から10年存続す会社は一桁という統計もあります。
こうした世間では真っ当と思われているビジネスが、実は廃業後に大きな借金が残るという厳しい世界であることが分かり、それと比較してもマイナスにならない株式投資は、資本主義社会においてはベンチャーよりもはるかにステディであることが分かります。飲食店にしても企業経営にしても、最初は非常に大きな金額の初期投資を余儀なくされるわけで、それと比較しても僅かな資金で株式投資の成功率を高めることが出来るという事を、私は極めて有利な投資であると思います。
僅かな投資で大きく勝つ投資家になってください。