報道合戦あってこそのメディア
- 2020.11.14
- 放言
今の米国の状況はあまりに異常、あまりに気持ち悪い状況というほかはない。週末ごとにいろいろ調べたりしているけれど、調べれば調べるほどに悪寒さえ感じるような、そんな報道が如何に多いか、そういう報道しか出てこないよね。
いやいや、あることはあるけれど、扱いがフェイク・ニュース的なんだ。どれもこれも噂でしかないことを真実であるように書いたり、動画を流したり、という評価になってる。特に、今回の米大統領選挙に関して、トランプ=共和党側に立ったものはすべてこうした扱いを受けているよに感じるし、正義はバイデン=民主党にあり、みたいな報道姿勢こそが正しいと言わんばかりだよ。
けれど、自由の国アメリカでの重大なイベントに関して、これほど全メディアが一方通行の報道を繰り返すというのは、もはや異常と言ってもいいと思う。そして日本のメディアもなぜかすべて米国の報道姿勢にひたすら追従するものばかり。現アメリカ大統領をこれだけ、コケにしていいのか?と思うような姿勢は、さもありなん、だけどね。
米国ではメディアだけでなく、インターネットのプラットフォームがもうまるでメディア気取りで反トランプキャンペーンを繰り広げてるし、もっと言うと金融市場もまた、完全にバイデン=民主党を支持するポジションだというのも奇異に思える。投資家がこれほど偏ったポジションを維持するというのは、通常では考えられないし、そこには何か理由があるんだろうね。
いずれにしても、昨夜米国大手メディアが、ジョージア州でのバイデン勝利を伝えると、株式市場はこれを歓迎して上昇に拍車を掛けるように反応した。米国ダウは週末のアノマリーを踏襲してまたしても週末に大幅上昇、$399高となって前日の$319安をすべて打ち消した。
いくら大幅下落に対するリバウンドだから、と言っても昨夜ばかりは欧州市場の動きのように戻って揉み合うのが、ノーマルな反応だと思うけど、米国市場は高寄から一本調子で上昇してのもの。この相場の動き方にしてもそうだけど、全米中が反トランプで、バイデン新大統領を歓迎していると見えるよ。
でも実際のところは、少なくとも半数はトランプ派であるわけで、メディアの立場は、それこそ中立に立って報道をすることが、もっとも多くの読者や視聴者に訴えられる姿勢だと思うし、だったらどう考えてもトランプ、バイデンの立場からの報道は半々でないとね。片や現大統領、そして大統領選の勝者という扱いでフェアに報道する義務があると思うけど、そうしない理由もまたそこに存在すると思う。
俺のような個人のブログならば、もちろん大統領選も株式投資もポジショントークになるし、それがオピニオンということだろうけど、メディアは部分的にはオピニオンがあって然るべきだけど、報道は違う。日本の新聞社も以前は報道機関としてのオピニオンは社説という形に括って、記事はあくまでフェアに、という趣旨だったはずだけど、今は全面オピニオンの押し付け紙のようになってしまった。もちろんTVは言うまでもなくて、報道部だけでなく、芸人を使って面白おかしくやるから、当然訴求範囲が広い。
日本でも、米国でもそうやってメディアが世論を誘導できる、みたいな驕りに満ち溢れてる。
その上、SNSでの検閲や掲載規制を始めちゃって、それが政治的中立を目指したものといいつつ、暗に偏った規制をやってしまうという、あまりに巨大化しすぎた故にプラットフォーマーとしての立場を簡単に逸脱できるようになってるという悲しい現実がある。
これはインターネットの本来の姿とは、だいぶ異なる形になっていて、そもそも新聞、雑誌、TVときてネットもまた同じような形になりつつあるということを示していると思う。
日本にいる限り、実際に米国で生活して米国の空気を感じていない限り、また感じたとしても有色人種としての感じ方を意識しなければならないかもしれないし、本当の米国の姿が理解できるとも限らない。けれども、普通に、単純に考えて今回の大統領選挙は接戦で、半数はトランプ派だという事実があるからね。
そして、大統領選挙での決着をメディアが付けようとするのもおかしな話だし、それこそ驕り以外の何物でもないと思う。民主的な投票によって数字では結果が出ているというけれど、残念ながらその数字が公平な投票行為によるものという担保を失いつつあるのも事実。だからこそ、メディアはその民主主義の危機的な状況に言及しないといけないはずなのにね。もちろん、民主主義で負けたのに敗北を認めないトランプ大統領、という視点があっても構わないけれど、選挙制度の欠点とか、不公平な部分があったという事実を無視していいということではないよ。
俺のポジションは、トランプ大統領とバイデン候補を比較したとき、バイデン=民主党は初めから選挙に勝つことを目的とした政策ばかりを打ち出していることが不愉快だったからね。どの政策も実現性に乏しいし、正直経済的にも、社会政策的にも成功しないだろうという極端なものばかりで、そうした選挙手法に頼らないといけないことが、そもそも民主党の没落なんじゃないか、と思ったからトランプを応援してる。
それに、実際日本の拉致被害者に対して、オバマは氷のように冷たかったけど、トランプ大統領は信じられないほど優しかったしね。タイプでもプリントでもなく自筆のレターを被害者家族に何通も送ってくれてる。これは多忙を極める合衆国大統領には、おおよそ考えられない優しさだよ。
バイデンはそのオバマ時代の副大統領で、あの笑顔の裏で、日本を小ばかにしたような対応に終始したことを忘れないよ。そうやって米国民を、米国のマイノリティを大統領になったら満面の笑顔で馬鹿にするのよ、あのオヤジは。
とにかく、世界は変な方向に向かいだしたな、と感じるし、日本も相変わらず馬鹿な立憲なんたらは、どうでもよい、というか菅首相が表立って理由を言えない学術会議の任命問題を根掘り葉掘りやってるという愚かさ。米国のことを言う前に、日本はどうなの?って反省すべきだな。
それにしても国会議員が馬鹿すぎて話題にする気分もわきゃしない!
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