今週の日本市場:上抜けか?個人の強気が仇になるか?

今週の日本市場:上抜けか?個人の強気が仇になるか?

今の相場がバブルだとする。バブルなら、当然いつかはパンと撥ねるだろう。目下のところいつ撥ねる?というのが株式市場家の最大の関心事には違いない。そろそろヤバイんじゃないか?ってなんとなく感じてる人も多いだろうしね。

売り坊の俺から見たら、最も可能性が高いのは今のところ、米国でバイデン政権の景気対策が議会を通過してその効果を織り込んだ辺り。けれどもバブルが崩壊するのではなくて、「材料出尽くしで売られる程度」になるんじゃないかな。割高を一気に解消するほどの暴落は起きないと思う。

あとは景気指標次第で、米国で改善が続くようなら、この株価の高値水準は維持されるような気がするよね。なので、日本市場にしても、調整はあっても安易に暴落はないだろうね。

例えば日経225主力をみて、割高な銘柄には調整がつきもの。また各セクターの主力に関しても同じ。ちょうど今の時期なんか、売りたい投資家(機関投資家が)喜んで売ってきて、通期の利益を確保しようとするからね。投資主体別で見ても、個人投資家は強気だけどあとはすべて売り転換しているというのが2月初旬の展開だ。

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例えば今上値追いをしているソニーとか、個人の人気に支えられてる銘柄が、押してきたら調整入りのサインにはなるかも。もっとも先高感のある半導体・電子部品でさえ調整に入ってるからね。で、後はJR各社とかJAL・ANAなんかが利食いされるときも、嫌らしい値動きになるかもね。で、その時に今度は、出遅れたセクターに資金は入る。自動車とか金融だよね。

そうなると指数(日経平均・TOPIX)なんかは、強めには出ないだろうから、相場の印象としては持ち合い(揉み合い)とか調整に見えるかも。

で、じゃぁ調整って言うけれど、短期投資専門の俺としてはもう週明け辺りから警戒すべきだと思うね。なぜなら、投資主体別で、結構な異変が起きてるから。次のチャートを見て欲しいけれど、さっきも書いたけど現時点で買い転換してるのは個人だけなのよ。そしてそういう状況は少なくとも過去二年間ではなくて、ここまで個人投資家の買いが入ってることも二度しかない。

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これまで買いは個人のみで、海外勢も投信も、信託(機関投資家)も証券自己も売りに傾いているというのは、なかったよね。昨年の新型コロナ暴落では個人投資家だけが逆張りしてて、海外勢と証券自己が買った時が底だった。なので、個人投資家は、結局のところ戻り売りするしかなくてあまり儲かっていなかったということになる。

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で、昨年の10月辺りから米大統領選挙にかけては戻り売りで、年始から再び買い始めてるということ。そして今は結構な水準まで来てるわけで、評論家やアナリストが好決算!と騒いでいる割にはみんな売ってるってことなんだよね。なので俺なんか素人丸出しで買いポジ建てたままなわけで、結構この週末はへこんだよ。

普通に考えると週初めは日経平均は¥29,000にトライするような形で始まるとは思うけれど、どうだろうねぇ・・・。米国の景気対策の超大型予算への期待感は大きいけど、それでも需給で売られやすい季節になっているので、これ以上個人投資家が買ってくるか否かがポイントだと思うし、大型予算の議会審議次第では、決算で出尽くして落とされる可能性もありかも。

まぁ、今の状況じゃ、仕掛けられたら結構行っちゃうだろうね。個人的には嫌な一週間になりそう。

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