来週は金融政策の変わり目に注意かも

来週は金融政策の変わり目に注意かも

日銀政策決定会合が来週18日、19日の日程で行われるけれど、そこで日銀は従来の金融政策の点検を行うとしている。ネタ元は12日の毎日新聞だけど、ブルームの記事を掲載します。

金利については上下0.2%を容認する姿勢から、昔の公定歩合のように、日銀が変動幅を指定するというほとんど中国のようなことをすると言う。そしてマイナス0.1%の短期金利マイナス幅を操作する場合は、金融機関に悪影響が出ないように配慮するとか・・・。

というか今の日銀の金利政策はほとんど意味をなしていないような気がしてならないけどね。ここにきてやるなら0.1%のマイナス金利を0.5%くらいにしないと実質的な効果がないというのは、すでにECBが実証しているよ。もし、マイナス幅拡大となれば、銀行株は当然売られるだろうけどね。

昨日今日のメガバンクの甘さは、やはり政策決定会合の懸念だったようだ。

Advertisement

また、ETFの購入額を年6兆円としていることに対し、この原則を削除して、必要な時に必要な額を買いオペするということに修正するらしい。これは、株式市場としてはフェアな価格形成に寄与するということになるし、個人的には賛成だよね。

けれど、法則的に前場TOPIXが▲1.0%以上の下落なら後場、購入としてた体制がなくなるわけで、そうなるといままで後場の値動きが全くなくて凪のようだった相場が、少しは動くようになると思う。ようやく阿保みたいな日銀の市場介入の定期性がなくなるということで、外資ももちろん歓迎だろう。

後は日銀のETF買いが日経平均を引き上げてると言われているけれど、まだ、これが始まってから本格的なリセッションにはなっていないし、株価もなんとか上昇トレンドのまま来てるので、平然としているけれど、これがリセッション+下落トレンド入りとかになってくると、買いオペ効果はほとんどないと思う。

そういう意味では、やらなくても全く問題ないオペ何だよなぁ。

Advertisement

さて、そんなニュースを見ていたら、今度は自民党の代議士が日銀に、もっと国債を買え!とか言ってる。山本なんとかという代議士で、後場ブログのアイキャッチ画像にしてみたけどね。東大文Ⅱーコーネル大学とか行った、財務省の元役人。これが日銀にもっと政府と強調しろ、みたいなことを言ってるのよ。

いいねぇ・・・代議士になると、何でも言えるようになっちゃう。けど役人のままなら絶対にクロトンにそんな口はきけないからねぇ・・・。

この政治家も何か勘違いしてるのよ。もっと国債を買え!じゃなくてもっと政治家が大型予算を組め!だろ?自分たちが大型景気対策もできないで、何を本末転倒を言ってるんだってことだろうよ。まったく溜息が出る。

Advertisement

さて、大引け後、米国債10年物金利が上昇を開始したって後場のブログで書いたけれど、現時点(17時5分)では、1.588pまで来てる。けど、それよりももっと反応してるのは、5年債の金利だよ。この記事のアイキャッチ画像にしてるので、見て欲しいんだが、すでに戻り高値水準に到達してる(0.822p)。なので、今夜あたり、先日更新した0.860を超えてくる可能性もあるので、結構注意しておかないといけないね。

これは米国市場が利食い調整になるタイミングで、上昇してるので、NASDAQとS&P500は特に影響が出かねない。

だからさ、こういう事があるから、今日のハイテクの持ち越しは怖かったのよ。まぁ、下がらないかもしれないけれど、この局面で今日のように大幅に戻るのは、ちょっと危険だと・・・。

いつもなら持ち越して、含みを溶かしまくるところだけど、今日は比較的早い時間に利食いしておいた。売り建てるか?とも思ったけど、今の相場はかなり方向感がないからな。それはそれで、勝てると(自分なりに)確信しないと無理だよね。

いずれにしても、米国金利といい、日銀といい、金融政策がちょっと変わってくるかもしれないから、こういうときは要注意だな。

さて、週末の米国市場は、なんとなく荒れそうな雰囲気に満ちてきた!

Advertisement