日経平均はどうなる？改めて日足チャートテクニカル

日経平均株価、感覚的には・・・

昨日時点での75日線は￥28,420、5日線は￥29,019に位置してる。それで今夜の日経平均CFDが￥29,000に届かないところで頭を抑え込まれるように喘いでる。明日になると5日線は￥29,000を割り込んでくるわけで、まさに現時点のCFD株価が5日線と言うことになるよね。

もしも、日経平均が75日線で止まって反転上昇し始めた、とするならば短期のトレンドが変わったということを意味するわけで、そうなると明日は5日線では止まらないはず・・・。そして昨日時点で￥29,451処の25日線までは行くぞ、みたいな形にならないといけないけれど、このチャートを見る限り、そんな風にはどうしても見えないよ。

で、29日の期末配当権利取りが終了すれば30日には期末配当分約￥200が落ちることになるから、75日線を割りたくなければ日経平均￥29,650程度を維持しておく必要があるね。

配当分再投資

さて今夜の日経平均CFDは米国市場の乱高下に惑わされずに頑強に引け値を維持していた。けれどもただ単純に強かったと考えるよりも、月末で発生すると言われる国内外機関投資家の配当再投資による先物買いを見越しているからだ。これは配当権利落ち後に約￥200欠落するわけで、その穴を埋めておかないと運用成績が日経平均と比較して悪化する、ということを嫌うわけ。なので、あらかじめ配当を差し引いた価格の日経平均先物を配当分買っておくことで、配当を受け取ったのと同じ状況を作るわけだよな。

その先物買い需要が、3月末は約1兆円あると言われてるんだよ（証券業界が言ってる情報）。少なくともそんな先物買いが入るなら当然日経平均株価は上昇するわけだから、海外勢もCFDを安易に売ったりできないわけだよ。それが今夜の強さの理由だったってことだよね。

期末取引の裏側

それで元に戻すけれど、そもそも内外の機関投資家はファンドなんかだと配当を受け取らないといけないし、短期筋はこのボラを利用して鞘どりしたいだろうし、欧州勢は裁定取引のチャンス（先物と現物の値差が出やすい）なので、値動きが荒くなってくる。

そこに現物株では勝負しないオプションや先物の取引が絡んでくるから、本当に株価の予測なんて特にこの時期は難しくて手に負えるはずがないんだよね。結果は株価となって1本で表現されるけれど、多種多様な要素が絡み合って表示されているのが株価ってことなんだよなぁ・・・。

だから、俺くらいの素人じゃ、全く歯が立たないし、知り合いの金融アナリストも正直株価は分からないって言ってるしね（苦笑）。なのでこの時期短期勝負するというのは、自分の中でこうした要素をいかに単純化できるか、なんだよね。ロングなら現物抱えて配当貰えば、大抵は損はしないけど。

というわけで、今は徐々に米国市場の値が垂れてきてる。このところ毎日のことだけど、やはり米国市場では、株売り債券買いのリスクオフが相当に効いているよね。しかも現在進行形だから厄介だしな。恐らく米国の多くの投資家はこの先の相場をネガティブに読んでいる証だと思う。いま、米国債10年物金利が落ち着いているのは、このリスクオフの流れのせいに違いないし、この先は本当にインフレが来るかもしれないと思っているのだろう。けれどももちろん強気派もいて、こっちは相当に頑強らしいけど。

過敏に反応するハイボラ相場

そうなってくると、今度は株式市場は従来のような感じではないと思う。今まではリスクオンのイケイケ相場だったからネガティブファクターは全部無視状態だったけど、これからは結構敏感に反応すると思う。もちろん好業績には反応するだろうけど、それは決算あってのことで、個別株対応だろうし、日経平均やTOPIX、マザーズといった指数が順調に上昇してゆくという感じじゃない。

なので、今からの買いは完全に好業績銘柄だけ。期末でも来期予想でも買えると判断できるものだけだと思ってる。もちろん、短期の鞘を抜くなら話は別だけどね。

というわけでいろいろ書いたけど、もう眠くなってきたので寝ます。ちなみに日経平均は基本的には5日線は突き抜けても、そのあたりが戻りいっぱいかもしれないと思ってて、トレンドは変わらず下と俺は見てるけど。ネガティブファクターを無視する相場は上昇トレンドだけど、逆に反応する相場なら下落トレンドだよ。

（テクニカルやチャートの見方は得意じゃないし、皆さんの方が上手だと思うのであしからず）

それでは＾＾