買い材料完全枯渇!:7月1日(木)後場
- 2021.07.01
- トレード日記
日経平均株価 ¥28,707(▲¥84)
買い材料完全枯渇!頼りは米国株連動高のみだが・・・。
後場の相場概況
こう見まわしても日本株には本当に買い材料が見当たらない。日銀短観は現状を云々というよりも、製造業の先行きは加速するという希望的観測を示したけれども、本来ならば7月から好業績期待の銘柄が買われ始めてもいい時期ではあるけれど、製造業で好業績銘柄を今回ばかりはどうやって判定したらいいのか皆目見当がつかないといった様相。国内勢はもちろん、海外勢でさえいまの日本企業のどこを見ればいいのか分からないのかもしれない。
個人的にショックだったのは、米国マイクロンの決算見通しが取り立てて良好だったわけではないということ。予想通りの着地でるならばサプライズはなく、ここから上値を追うような材料にはならなかったことで、エレクやアドバンが垂れてしまった。これで半導体は今の水準からイケイケで買われる要素が飛んでしまったということになる。
また新型コロナの変異株の感染状況が非常にまずい経過となっていて、サッカーの欧州選手権が開催された英国で感染者が2000人超という報道も相まって、東京五輪に対する懸念が一層増加してしまった。このまま、感染拡大しつつ開幕となると、とんでもないことになる可能性が出てきてる。
それに対し、さらなる緊急事態宣言を出すなら今しかないわけだが、菅政権にはできないだろうし、さらに言えば、どうやら政府は海外選手団の感染状況を情報封鎖するという有様で、ここから先世論がどうなるのか分からなくなってきた。
その上、ワクチン供給不安が出始めて職域接種の新規受付を凍結するし、デフレは一層深刻な状況に陥っていて、まさに国内経済は満身創痍という状況になっている。
そして極めつけは、半導体不足によって5月の生産が大幅に落ち込んだ自動車が、ここから秋にかけて満足に生産できるという保証が消し飛んだことが痛い。半導体不足のボトムは秋、という発言がインテルCEOから飛び出したが、だとすれば今期の業績は非常に不安が残る。
こうなってくると、製造業を買う、という投資ならば、ある程度の投資スパンを覚悟するしか方法がないし、または投資を控えて相場を見守るのも、いいかもしれない。何とも、最悪な7月初旬の地合いとなったものだ。
後場の取引とポジション
1570 日経レバ ¥15,620(▲¥110)
空売平均)¥15,859.5×1680(含み益¥402,000)
5日連続で陰線になった日経平均だけど、テクニカルでは戻りがあってもいい感じに見える。けれども、戻るとしても米国に連れ高ということ以外、買える要素がない。なので、今日は負けてもともとで放置、持ち越すことにしたよ。
7203 トヨタ ¥9,690(▲¥20)
空売)¥9,750×2000(含み益¥120,000)
空売)¥9,748×2000(含み益¥116,000)
空売)¥9,747×1000(含み益¥57,000)
空売)¥9,745×2000(含み益¥110,000)
とにかくザラ場での米国ダウCFDが高くて、意識すればするほど買われやすかった後場だったからねぇ。放置して置いたら含み半減の憂き目を見た。ただ前場にも書いたけれど、どうもこのCFD高は違和感があり過ぎるし、すでにNASDAQもS&Pも上に行くのが嫌だ、という感じ。その中でのダウCFD高なんだからねぇ・・・。ダウが史上最高値を更新するまでは、落とさないということなのか?
7270 SUBARU ¥2,176.5(▲¥15)
空売)¥2,238.0×2000(含み益¥123,000)
空売)¥2,234.5×4000(含み益¥232,000)
空売)¥2,234.0×1000(含み益¥57,500)
空売)¥2,223.0×2000(含み益¥93,000)
空売)¥2,222.0×1000(含み益¥45,500)
空売)¥2,200.5×4000(含み益¥96,000)
自動車はどれも、後場には買われたけれど、上値を追うみたいな買いは入らなかったし、むしろデイでのショートカバーだったんじゃないかな。こんな時は、触らずに状況を見ながら・・・というわけでそのまま持ち越し。SUBARUはなかなかヤバイ決算を出してくるかも・・・。円安の恩恵はあるだろうけどね。
7201 日産 ¥547.8(▲¥3.5)
空売平均)¥555.3×58000(含み益¥435,000)
日産も後場は触らずに放置。明日自動車に買いが入るのか見物ではある。
6501 日立 ¥6,347(▲¥14)
空売)¥6,485×4000(含み益¥552,000)
空売)¥6,430×3000(含み益¥249,000)
空売)¥6,427×1000(含み益¥80,000)
空売)¥6,421×1000(含み益¥74,000)
空売)¥6,416×1000(含み益¥69,000)
やはり日立は、船株のような利食いではなかったということがはっきりした。自動車はいいけれど、日立は買い戻しても良かったと後悔してる。まぁ、仕方ないね。
本日の収支(前場・後場合算):(変わらず)
雑感彼是
しかしなぁ・・・これだけ買い材料がない相場って、いままで経験したことがないというくらいだよ。いままで相場を牽引してきた製造業が、好調に推移しているという報道がある一方、原材料の価格上昇で利益を圧迫しているのは目に見えているし、半導体は確保できないことで、他の分野、例えば電子部品の需要そのものにも影響が出てしまっているわけで、そうなると、素材産業以外のほとんどの製造業が何らかの影響を受けていると考えるべきかも。
日本は資源がないから、化石エネや原料を輸入しなくてはいけないわけだが、原油価格は遂には$74に到達するし、金属材料も軒並み上昇して、製造原価を引き上げてしまっているわけで・・・。こうした状況が、海外勢が日経平均EPSを維持できないと見ている要因であることは明らか。
その上、五輪開催を目前にして、感染者急増じゃ、どうにもならない状況と言える。
そんな時、開催都市の小池都知事はこの重大な時期に過労ということで公務から退いて、昨日復帰したとは言えリモートで公務を行うという・・・。この過労休暇は、現在行われている都知事選に関する思惑であるという説も飛び出して、純粋に過労であるなら仕方ないが、選挙のためだとするとこれはもうとんでもない裏切り行為と言ってもいい。
今回は自ら顧問を務める都民ファーストを惨敗させて自公を守るのだそうな・・・。東京は感染急拡大もあって、そんなことはあってはならないはずだけどね。
そういう諸々を含めて、今の日本株は買える時期ではない、と言うのが海外勢の結論なのかもしれない。
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