今回の急落劇の(個人的な)総括
- 2021.07.10
- トレード雑感
気が付けば日経平均CFDは¥28,518って、まるで何事もなかったような位置に戻ってる・・・。金曜のザラ場下値は¥27,419があったわけだから、金曜後場の戻り相場から始まったリバウンドは、夜間も含めると、¥1,099も戻してしまったという・・・。
けれども、何かがおかしいと思った。大引けに5000億円ものETF処分売りがあると言われてる割には、そんなことは一切無視して金曜後場は上昇している違和感ね。それで、もしかして、と思ってるのが、ETFの処分売りは恐らく前場執行で行われたということ。もちろん、そんなことは個人的な推測だけど、それでもそう考えなきゃ辻褄が全然合わないからなぁ。
もしも、推測が正しければ、そのことは業界内ではザラ場中に情報として十分に伝わることだろうから、だったら・・・ということで後場寄りから買い優勢になったのだと思う。そして情報の確認が取れ次第、14時前から一気に買い上がる作戦に出たということなんだろう。
この局面、何らかの情報がなければ、こんな買い方はできやしない。けれど、逆を言えば大引け売り需要がないなら、日経平均\27,000台なんて絶好の買い場に違いない。いやいや、買わないわけがない!
で、個人投資家としてこの値動きを見てどう感じたか?と言うと、多分何かポジティブな材料がでたか、またはここから一気に買い上がる需給要因が生まれたか、のどちらかかもって思っただろうしね。俺なんか疑心暗鬼で見てるから、日経平均¥27,000台なら大引け売られても簡単に戻るだろうと思って、業績が期待できる主力だけ、中途半端に買ったわけだが・・・。
でも、こういう時って個人投資家から見れば、業界のプロしか掴めない、ほとんど(個人にすると)インサイダー的な情報といってもいいくらいの情報がないと、動けないと思うし、勝てないんだろうと思う。けれどもはっきり言って個人ではどうしようもない部分なので、乗れなくても当たり前、だと思うけどね。
こうなって米国ダウのチャート見ると、今回の動きはただの押し目、ただの利食いだったことが分かるし、本当に10年物国債金利が戻れば、なんてことはないんだよねぇ・・・。現実にそうなったけれど、それでいて日本市場がこれだけグチャグチャにされるというのは、納得できないと思ってると思うし、被害を被った個人投資家さんも少なくないだろうしね。
情報が入らないから、やられるときは10やられて、取り返してもせいぜい2とか3とかなんだよなぁ。それじゃ勝てるわけないし、本当に常に株式市場は個人投資家が弱者でしかあり得ないんだよ。もっというと、毎日のように朝寄り後に売られてたこのところの相場だったから、個人で感じただろうけど、海外勢も十分に分かってたと思う。俺なんか推測に過ぎないけれど、やはりそういう動きが毎日のようにあるというのは、相場に関係なくして売れる主体の仕業だろうと思ったもの。
しかも委託された証券のディーラーも気楽なもんで、日々ノルマをこなせばいいということでやってたに違いないと思ってる。で、その状況で米国市場が利食いになりそうだ、ってことになったから、必要以上に深堀されてしまったというのが実態だったかもね。
何というかさぁ・・・、日本市場って(毎度のことながら)自滅してないか!?それを海外勢に見透かされて、利用されて、美味しい値幅は全部持っていかれてしまう、みたいなことをこれからも繰り返すんだろうと思うと、嫌気もさしてくるけどね。
今回の急落劇と戻りに関する、俺の分析だけど、間違っていたらご容赦。ちなみに日経平均¥28,500というのはEPS\2,055でPER13.86です。そして6月の高値は¥29,441(EPS¥2,051、PER14.35)で、下は金曜の¥27,940だから、この後は¥29,441ー27,940のレンジ相場になるかな、なんて思ってますけどね(あっ、引け値ベースです^^)
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