円安だが・・・製造業の決算に要注意！

さて、気になるのがポジションを持ってるから原油とビットコインの市況だけど、まずWTI原油は高値圏にありがちな乱高下だな。今夜の高値は$82.98まであったけれど、今は売られモード。多分この値動きだと押し目っぽいよ。原油はこの冬に向かって何らかの産油国に変化がなければ、ちょっと上値追いは止まらない気配に感じるけど。押せば、投機的な買いがすかさず入るだろうし。今夜も戻りで＄81.08から$82.98まで先高感がなければ買い上がらないでしょ。とにかく現在の供給量では原油そのものの需給が厳しいんだろうね。

それからビットコイン。おおお、先物ETFの取引が始まったりしててブーム化してるから、現在725万と高値付近で揉み合い気配だけどもぶち抜けそう！これはマジになってきたねぇ・・・。この時期、なぜ仮想通貨なのか？ってことだけど、株式市場と同じでちょっと危険な領域に入りつつある。

今夜はやはり原油関連（INPEX）とビットコイン関連（マネックス）を買持してることを本当に後悔してるんだよね。市況が上昇するのは結構なんだけど、原油にしてもビットコインにしてもどうも怖いし、動きが不自然。自分でも今夜の米国株式市場の地合いが良くわからなくて、苦し紛れにポジションを建ててしまったけれど・・・こういう投資をしたらダメだなってあの世の師匠に叱られそうだよ。

まぁ、それはいいとしても、今、総選挙が始まったけれど、与党も野党も本当に日本の政治はダメダメだなぁと思う。財務省の政務次官がばら撒きばかりと揶揄して問題になってるけど、ばら撒きやったから財政破綻なんていう頓珍漢な精神論をぶち上げちゃ、そりゃ信頼感は出るはずもないから批判されて当然だけど、じゃばら撒いたから景気が何とかなるのか？というと、10万やそこらを撒いても意味なんかないよ。

国債を日銀でマッチポンプしてるように、税収やら公共料金の値上げに対してマッチポンプしてるようなもので、景気改善に寄与なんかしないさ。値上げラッシュは目に見えてるし、早速11月からは電気・ガスが値上げになるし・・・。そんな糞みたいな政策で目先票を買うみたいな選挙は、もう末期的だよ。

自動車メーカーなんか半導体もろくにないのに新車発表ばかりしてる。けど、新興国使って安く生産してる部品の集大成みたいなものだからね。トヨタ・日産・ホンダは国内で調達してても、その下請け、二次・三次下請けは海外調達してるから同じで、いま各メーカーの購買担当者は部品集めで狂ってるんじゃないかな。

あとは電機セクターもかなりヤバいと思う。ここも半導体不足が直撃してるだろうから影響は大きいんじゃないか？

後は意外に効いているのが素材セクターで、1Q決算でぶっ飛んだ化学系素材とか鉄鋼、非鉄なんかも影響が出てる。

それよりも苦しいのは、国内の小売とか内需向けの製造業とかは円安と原油高のダブルパンチを喰らってる。どちらが苦しいか？というよりもどちらも苦しいし、給付金頼りの内需じゃにっちもさっちも行かないよ。

それに電力・ガスなんかも最悪で、再生可能エネなんてやってるからもうどうにもならなくなって最後は値上げに頼るしかない。けれど、ばら撒きやるくらいだからそんなに簡単に政府だって議会だって認められんだろうし、この冬に向かって安定供給は結構厳しい。安定供給と言えば一番邪魔になるのが再生エネで、太陽光なんか本当に止めて欲しいというのが本音なんだと思う。日本の場合はいざとなったら原子力ということだけど、再稼働するには安全基準を満たすための莫大なコストもかかるし、委員会の審査時間も年単位でかかる。

なので、政治家が言うほど簡単じゃないんだけど、選挙なんでみんな簡単にものを言ってしまう。例えば岸田首相の阿呆なところは、新型コロナ感染がほぼ収束した今の状況で、最優先と言いながらこのチャンスで予算がそっくり余ってるGOTOを再開しないだろう？ここは慎重に、経口薬の普及を待って、などと口走って、またしても苦しい事業者の期待を踏みにじった。

まぁ、いろいろ書いたけど、今回の2Q決算は日本市場にとって鬼門になるはず。2Q決算は好調だったとしても、とにかく通期見通しは絶望的なんじゃないかな。あとは監視を怠らない中国比率の高い企業も業績のトレンド転換になるだろうし。

米国市場はあと1時間余り。流石に普通ならば上昇の警戒感がでて引けにかけて萎んでゆくと思う。日経平均もいまCFDで￥29,364になってるけど、もう正直ヤバイ水準だよ。下手すると寄り天もある。

それに米国債10年物金利がいよいよ上昇基調に入ってきた。これで原油が＄83台になったらまさにアウト。もっとも原油は今の水準でも十分アウトだけど。個人消費が主体の米国市場で、それを無視して、また製造業の不振も無視してこうやって上昇するというのは、危険な兆候だね。

まぁ、株式市場もかなり煮詰まってきたという事かも。危ない、危ない。