米国市場警戒!?:11月8日(月)後場

米国市場警戒!?:11月8日(月)後場

日経平均株価 ¥29,507(▲¥104)

今日の売られ方は今夜の米国市場に対する警戒感!?

後場の相場概況

米国下院をとうとうバイデンのインフラ投資法案が可決されて後はバイデンの署名だけで成立の運びとなった。これだけ捉えると大きな材料には違いないと思うけど、すでに市場は織り込み済みだろうから、大きく跳ねるようなことはないと思った。でも、だからと言って今日の前場のような日本市場の売られ方をするのは、合点が行かないというか・・・。

最近の海外短期筋の投資行動はもうメチャメチャな感じがするし、ニュースを見ると中国恒大がドル建社債の利払いをとぼけた、というのまで出ていたけれど、本当にそれで日経平均をここまで叩くのか?みたいな疑問も大いに感じるところ。

まぁ、それはそれとして、週の初めから原油がまたぞろ上げ始めるということで、勝負に出たわけだが、あっけなく大統領権限で原油の戦略備蓄を放出する期待、などという記事を遣られて原油関連は一気に覇気をはぎ取られた感じ。もしも米国が備蓄放出ならば、WTIは当然一時的かもしれないけれど下がるだろう。

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けれども、インフラ投資法案で大々的にインフラ整備をこれからやってゆくとなれば、どう考えても今の状況ではインフレを助長しかねないしね。だから米国の備蓄で原油価格をコントロールしないといけないという危機感は分る。

だが多分焼け石に水になると思う。なぜなら今は石炭よりもLNGよりも原油で発電したほうがはるかに安上がりだから。これから冬に向かって原油需要はますます増えると思うからね。

さて、今夜の米国市場だけど・・・あの三市場の天井サインを払しょくしてしまうような上昇になるのかどうか・・・勝負処に差し掛かってるからね。

後場の取引とポジション

8698 マネックス ¥1,045(△¥150S高)
買)¥1,044×50000(含み益¥50,000
今日のS高は前場から剥がれそうになる場面があって、日経平均が弱含むとS高が売られるという状況。前場の手仕舞いしたものの、地合いを考えると、大量の売り玉を建てることも出来ず、さりとて買い勝負もしたくない、ということで、ダメ元で¥1下がりに指値して引っかかってしまった。

まぁ、もしも売られるようならそれはそれでいい買いチャンスになるわけだし、こんな玉でもあればあったで気分に張りが出来る。

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1605 INPEX ¥970(△¥24)
買)¥963×100000
売)¥968×50000(+¥250,000
売)¥967×50000(+¥200,000

5020 ENEOS ¥468.0(△¥7.5)
買)¥464.6×150000
売)¥467.6×40000(+¥120,000)
売)¥466.6×20000(+¥40,000
売)¥466.5×20000(+¥38,000
売)¥466.2×40000(+¥64,000
売)¥466.1×10000(+¥15,000
売)¥465.8×10000(+¥12,000
売)¥465.7×10000(+¥11,000

1699 原油先物 ¥227(△¥8)
買)¥225×100000
売)¥228×50000(+¥150,000
売)¥227×50000(+¥100,000

週末にいろいろ調べて、ここは原油で勝負を賭けるしかないということで覚悟して今日を迎えた。そして朝寄りから思い切り吹かして、建玉したのはいいけれど・・・。なんだか全然覇気が感じられないというか・・・。好決算で着地したINPEXがよろよろで、原油の先行きを考えるとこれはおかしいと薄々感じてた。

で、ブルームバーグを見直してみると、なんとバイデンが戦略備蓄を放出するかもしれないと・・・。そうなれば一時的には原油価格は下落するだろうということで、ここは一旦引いておこうということで、手仕舞いした。

いやいや、勇んで建玉したとたんに妙な横槍が入ってしまった。


1812 鹿島 ¥1,359(▲¥60)
空売)¥1,359×4000(変わらず)
空売)¥1,357×9000(含み損¥18,000
空売)¥1,356×7000(含み損¥21,000
場中の決算発表で清水と大林が出て急落!それを受けて建設全般がドカドカ売られる展開になったわけだが・・・。鹿島は明日決算ということで、連動して売られたけれど、下げたりないとみて大引け間際に買戻しが入ってるところを売り指した。建設は資材や人件費の高騰もあっていままで売られなかったのが不思議なくらい。まぁ上手くゆけば¥50くらいは取れるかもしれない。

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7974 任天堂 ¥49,260(▲¥1,380)
空売)¥49,780×1000(含み益¥520,000
決算を経てコンセンサス以下だった任天堂は、レーティングを格下げされての動き。どうもトレンド転換は当分できそうにないという感じでまだ下値を追う体制かもしれない。なので微妙な地合いではあるものの、ここから下値を伺うだろうということで、売ってみた。ゲーム機もやや下火になりつつあるし、ソフトでは補いきれないだろう。


9984 SBG ¥6,161(▲¥48)
空売)¥6,199×2000(含み益¥76,000
空売)¥6,188×2000(含み益¥54,000
空売)¥6,185×2000(含み益¥48,000
空売)¥6,183×4000(含み益¥88,000
SBGは決算勝負しようと思っていた。どう考えても中国関連の投資で息の根が止まりそうなのは目に見えていたし、何よりも最近めっきり大型の投資が影を潜めてたことも、内容が結構苦しいだろうと想像できたからね。これから年末、そして期末と大きな償還や返済がまってるわけで・・・なんかヤバイ雰囲気が漂い始めてるし・・・・。

というわけで決算発表を見たけれど、ここの決算はよくわからん!でもブルームには赤字とあった。まさか悪材料出尽くしはないだろうと思うけど・・・。

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6758 ソニーG ¥13,985(▲¥60)
空売)¥14,110×4000(含み益¥500,000
大変高い評価を受けてるソニーの決算だったけど、内容はそれほど良好なものではない気がするし、第一ここまで買われたら、どこかで利食いが出るだろうという水準だしね。それが今日明日とは言えないまでも、米国市場が弱含めば、一気に利食いが出てもいい水準。なので、今日は流石に持ち越した。


9983 ファストリ ¥78,510(▲¥1,520)
空売)¥80,500×800(含み益¥1,592,000
欧州系証券の目標価格引き下げで¥80,000とされたファストリは、株価の位置からして売られる方向の一日だった。考えてみれば、日本企業の中でもインフレが逆風となりがちなこの会社、海外でのインフレや消費動向からして売られるのは仕方ないだろうし。急激に採算が悪化する事態も想定できるわけだから・・・。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥14,710,000


雑感彼是

海外勢は日本の新型コロナ感染が収束しても、大して日本経済にプラスにはならないと見てる。それはこうした相場展開を見れば明らかだ。だから結局のところアフターコロナで物色されるのは、陸運と空運だけと言うことになる。まぁ、JRはここから十分に業績が元に戻るんじゃないかと期待できるけれど、空運はどうなんだ?というとこれはだいぶ怪しくなる。

今日買われたのは入国制限を緩和するというニュースだと思うけれど、でも現実問題として海外の感染状況はもうすぐ2年になろうというのに相当悲観的な状況だ。なので、コロナ以前に空運が戻りか否かは、まだ楽観できないはず・・・。

それに、今日あたりの主力の物色対象を見てると、やはり本線とは外れた陸空海運が中心で、それが相場にならなければ今日の日本市場は見る影もなかったよ。

さらに、またまたやらかしたのが小型株で、厳しい売られ方をする銘柄が続出してた。ここにきて小型株をこうやられると、個人投資家は本当にキツイんじゃないかな。