日本市場、年末高はあるのか!?
- 2021.12.18
- トレード雑感
例年ならば・・・クリスマス休暇とともに海外勢の売り圧力が強まって、株価は上昇しやすくなるのが常。今年もまた海外勢は、12月7日あたりからザラ場の空売りに消極的になっているので、この部分は例年と同じだと判断できる。
けれども今年は何やら「変な売り物」が出る年かも、と思い始めたのが、17日(先週末)金曜の▲¥520で、実際この日は流石に日本市場は続伸すると思って、自分も前日買いポジを大量に積んで臨んだわけだが、あにはからんや、前日の△¥606の大幅上昇をほとんど全部溶かしてしまったという・・・。
これに関して、大幅上昇の反動安が来るかな?と読めなかった自分を責めたけれど、そればかりではなくて、やはり同じように大幅上昇を演出した米国市場だが17日が米国三市場とラッセル2000の株式先物、指数オプション、個別株オプションが清算される、所謂トリプルウィッチングの最終取引日だったということが大きいかもしれない。
米国のSQ値算出は17日(金)の寄り付き価格なわけだから、16日(木)にテーパー倍増と利上げが決まったにもかかわらず、大幅上昇させたというのは、多分トリプルウィッチングの買い仕掛け、つまりもっと上で決済できないと相当損失が出てしまう投資家または投資機関があったということになる。けれども地合いからして翌日17日(金)は、売られるのが分かっているので、ヘッジ市場である日本市場で現物を売って補填した、と考えればいいと思うんだよね。
しかし、こんなことが起きるというのは、プロなら別としても個人の投資家レベルではなかなか難しいというか・・・(証券勤務歴やトレーダー歴があれば別なんだろうけど)。
しかしそんな値動きなんか、とても読めたもんじゃないしそれで損失を出してしまうのは、言ってみれば不可避の損失だという事かもしれないよね。よく、空売り比率の表をこのブログにも掲載するけれど、17日(金)の空売り比率がそう増えたわけではないし、季節柄しばらくは仕掛けては来ないと思う。
日付 | 日経平均株価 | 日経平均 (変化) |
東証一部 出来高 (百万株) |
空売り比率 合計 |
空売り比率 (価格規制あり) |
空売り比率 (価格規制なし) |
2021-12-17 | 28,545.68 | -520.64 | 1,440 | 42.3 | 35.0 | 7.3 |
2021-12-16 | 29,066.32 | +606.60 | 1,053 | 40.0 | 31.7 | 8.3 |
2021-12-15 | 28,459.72 | +27.08 | 990 | 40.6 | 32.4 | 8.2 |
2021-12-14 | 28,432.64 | -207.85 | 985 | 43.4 | 34.3 | 9.1 |
2021-12-13 | 28,640.49 | +202.72 | 955 | 39.7 | 31.3 | 8.4 |
2021-12-10 | 28,437.77 | -287.70 | 1,114 | 40.1 | 32.8 | 7.3 |
2021-12-09 | 28,725.47 | -135.15 | 984 | 40.9 | 33.8 | 7.1 |
2021-12-08 | 28,860.62 | +405.02 | 1,219 | 40.5 | 33.0 | 7.5 |
2021-12-07 | 28,455.60 | +528.23 | 1,291 | 42.2 | 30.6 | 11.6 |
海外勢のバカ売りによって、移動平均線のすべてが上値の抵抗線になってしまってとんでもない陰線になってしまったし、なおかつ日経CFDもさらに▲¥49も下げて引けてるけれど、来週はもう一度戻すような動きになるんじゃないか?と思ったりしてる。つまり、週末の俺のバカポジは、早々に解消しないとダメと言うことになるんだろう。ADR見ても結構やられそうな銘柄が多いし、月曜の寄り付きは下では始まらない感じがするけどねぇ・・・。
ただし、産経が報じたように、米国議会は「ウイグル強制労働防止法案」を上院で可決したわけでこれでバイデンの署名で発効することになる。となると、日経平均を牽引する9983ファーストリテーリングが下げちゃう可能性が高く、後は7453無印良品も6752パナソニックもやばいのかな?
パナなんか電池相場が始まってるというのに下げ一方なんだから・・・。これが今回の下げの要因だったわけだけどね。これも売ってるのは米国ファンドだろう。ファンドとしてはこうした銘柄には投資出来ないわけだから売らざるを得なくなるんだろう。(パナの売り勝負、してみるかな 苦笑)
となると、少なくとも9983ファストリが日経平均の足枷になることは十分ありえるから、難しいというか、半導体とトヨタとソニーで持ち上げられるのか?っていうと難しいところではある。それから今は日本株の潮目が変わってると感じるのは、メガや証券、保険などの高配当銘柄に実弾の買いが入り始めてると思う。いままで長い間蚊帳の外だった金融の高配当銘柄に資金シフトしてるのは間違いないかもね。となると、半導体なんかは見切られるのかな?自動車もEVシフトはまだ先の話だしね。
と言うことは年末高があったとして、なかなか年明けの米国市場の動向を睨むと、難しい部分が多すぎる。米国勢も次のSQ、その次、またその次と株価を高く設定することは出来ないだろうから。となると日経平均¥29,000が年内高値かな?と思ったり。あれっ!?もう16日(木)に取ってるやん!!
そんなことを考えながら過ごす、週末です。
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