権利取りの迷い:3月28日(月)前場

権利取りの迷い:3月28日(月)前場

日経平均株価 ¥27,987(▲¥162)

権利取りを前に売り物が出る。権利落ち後の急落を想定している投資家が多いのかもしれない。

前場の相場概況

ここから先はある意味日本株にとっても未知の領域だという感じがする。片やロシアのウクライナ侵攻と終結が元押せないオミクロンと期変わりの値上げラッシュによるインフレという悪条件下で、円安だけを頼りに買い進むという状況は、なかなかないことだろうと思う。

多分、株式市場の迷いは相当で、かく言う自分も週末の2種類の想定が双方ともに十分な根拠を備えた可能性があると考えているので、とても勝負する気にはなれない。

が、しかし株式市場が織り込み済みとして興味を失いつつあるウクライナ情勢と崩壊に近付くロシア経済という悪材料は、十分に織り込んでいるのだろうか?と考えると、とてもそう思う気になれないのも事実なので・・・。

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バイデン大統領はプーチンを名指しで「戦争犯罪人」とくさした。そのことに対して欧州は、あまり調子にならないでくれと、バイデンの態度に嫌気が差しつつある。トランプ時代にNATOを抜けると良いって、思い切り腰を引いておきながら、こうなると米国が主役面をして仕切ろうとする。だが、EU首脳は全員、米国が焼け太りしていることを知っているからね。

また、意外なのは、今回のバイデン大統領の対応について、ほとんど米国内の支持が得られていないわけで、それよりも200万人を突破している不法移民に対する国内対応を放置するつもりか!という怒りが先行しているんだろう。民主党は思い切り移民を受け入れて、選挙に有利なように規則を変えるだろう。そうでもしなければ、今年の中間選挙では惨敗を喫することは確定的だからね。

いずれにしてもこうした戻りは、考えている以上に楽観視するのは危険な気がする。

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前場の取引とポジション

1699 原油先物 ¥345.4(▲¥0.8)
買平均)¥343.6×220000
売平均)¥343.8×220000(+¥40,000
サウジの石油施設がイエメンによって攻撃されても、原油の感応度は僅か$2程度だった。なのでこの水準から上値追いをするとなると余程のインパクトが必要になる。今の情勢ではここから上は難しいと諦めた。


1570 日経レバ ¥14,595(▲¥155)
売平均)¥14,731×1680
買戻)¥14,480×1680(+¥420,000

買平均)¥14,630×2000
売)¥14,670×2000(+¥80,000
中途半端に両建てしておいたことが、かえって邪魔になったというか、所詮こんな両建ては意味がないというか・・・。ただGDした時点で一旦は下値を伺うような雰囲気は分ったので、買い玉がプラスのうちに手仕舞いしておいて、売り玉の様子を見ることに。なので、下押しは一旦手仕舞いした。

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8306 三菱UFJ ¥786.3(▲¥8.9)
買)¥785.2×100000(含み益¥110,000
米国債10年物金利は上昇しているけれど、逆イールドに警戒する流れも同時に発生しているから、警戒感もかなりあるのだろう。高値警戒感もある。けれど、この揉み合いをこなすことが出来れば、もう一段高もあるかもしれない。


7201 日産 ¥539.8(△¥9.3)
買)¥531.5×25000(含み益¥207,500
買)¥531.0×10000(含み益¥88,000
買)¥530.5×5000(含み益¥46,500
買)¥530.0×30000(含み益¥394,000
トヨタか日産が迷って日産にした。ザラ場でドル円が¥123にタッチしたこと、米国債10年物が2.500pタッチしたことで、流れは止まらないかもしれないと思ってる。だた、この円安のなかで、生き残れる銘柄は多分、自動車なんじゃないかと思うし、電機もいいかもしれないけれど、値動きが荒くなるだろうからね。また日産は無配であることも、権利落ちをあまり意識する必要がないところも選んだ点。

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7270 SUBARU ¥1,969.0(△¥31)
現買)¥1,943.0×2000(評価益¥52,000
現買)¥1,940.0×2000(評価益¥58,000
現買)¥1,939.0×2000(評価益¥60,000
現買)¥1,938.0×2000(評価益¥62,000
現買)¥1,935.0×4000(評価益¥136,000
権利取り前だけど、日本株のなかで最もドル円感応度の高い銘柄ということなので、試しに現物を持っていて見ようと思った次第。いくらなんでもこんな輸出構造を維持しているというのも信じられないというか・・・ただそれが戦略だとすれば、何のためにWRCに参戦し続けたのかよく分からないけどね。でも少なくとも、国内販売と米国輸出だけで食ってる自動車メーカということは確か。EVブームで株価はさえなかったけれど、ウクライナ侵攻で多少潮目が変わるかもしれないので。

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前場の収支:(変わらず)


雑感彼是

なかなか先が見通せないウクライナ情勢にあって、開戦当初に感じていた違和感がまたぞろ、大きくなってきた。きっかけはゼレンスキー大統領が米国議会で演説した際に、日本の真珠湾攻撃を持ちだして「リメンバーパールハーバー」と発言して以来、再度今回のロシアの武力侵攻に関して違和感が涌いてきたんだよね。

その辺のことは後で記事にするつもりだけど、とにかく今回の問題をプーチンを悪魔に祭り上げることで、西側のあらゆることを正当化しようとしているように感じるのだ。

また、この時期に米国株がこういう戻り方をするというのは、株式市場の自然な動きには感じられないし・・・。なのでとにかく今週は自分が納得できる状態になるまでは、無理はしたくないと思ってる。何事も起きずに、素直に株価が動くならそれも良し。変な失敗はしたくないというのが本音だけど。