若いお母さんのジーンズ

今日は母の日で・・・実母はもう亡くなっていて何もしてやることは出来ないけれど、女房の母親とか介護老人（叔母）とか、知り合いでお世話になった独居老人とか、寂しい思いをしてるのかな？と思うと居ても立ってもいられずに、ささやかなプレゼントを持参してしばし話をしたりしてきましたよ。やはり人間、80歳、90歳になって独居や施設と言うことになれば、寂しくないはずもないしね、それぞれが思い切りの笑顔になってくれたことが、本当に救いになった一日でしたよ。

で、昼の間いろいろ買い物したり、雑用に追われたりで、株式投資のことは本当に珍しく、まだ何も明日の作戦を考えていないのだけど、まぁ、寄りつきの具合にもよるけれど、ロスカットするのも腹が決まってるし、昨日までにいろいろ調べものもしてるのでいいか、と成田悠輔の出演してるYOUTUBEをずっと見てました。

昼にプレゼントを買って回って、夕食の食材を求めて近所のマーケットに寄ったときのこと。ちょっとした買い物だったのですぐに空いているレジに並んで待っていたんですよ。その時前には若いお母さんと幼い女の子が、レジにいたのですが、買い物かごいは大したものも入っていなくて、すぐに済むかなと思っていたんですけど、女の子が欲しかったチョコかキャンディかを一つ持ってきて、お母さんにねだっていて、もちろんお母さんも「仕方ないか」という感じで買い物籠に入れようとしたとき、入れそこなって、落としてしまったんですよ。

勿論、すぐに拾おうとするじゃないですか。お母さんが拾おうとしてかがんだ時、本当に失礼な話だけども、お母さんのお尻がちょうど見えるような恰好になったわけですよ。お母さんは当然普段着でジーンズを履いていた・・・。その時に見えたのは、お尻の両の盛り上がり部分の継当てだったんです。一瞬、今どきのジーンズだから、そういうものなのかな？と思ったんですけど、その継当てが、昔小学校の頃、木造校舎の廊下掃除のために持参した、なかなか擦り切れないようにジグザグに縫われてた雑巾の、そんな感じの継当てだったんですよ。しかも、明らかに穴が開いていると思わせる解れもあって・・・・。

これを見たときに、本当にショックだったというかね。失礼とは思ったんですけど、自分のレジの時にも、遠ざかる親子の後ろ姿をしげしげと眺めて、やはり全体的な親子の身なりから判断して、あの継当てはファッションじゃないな、と確信したんですよ。それで、そう思うと瞬間的に目頭が熱くなって、涙が出てきてしまいましたよ。

今どきはジーンズなんてワザとボロボロにしたり穴をあけたりして、着ているでしょう？けど、そういうのがファッションか否かは履物を見るか顔を見るかすると分かるでしょ。けれども今日みた若いお母さんのジーンズは、やはりどう考えても継当てだったよね。真面目ないいお母さんなんだろうな、と思うと同時に、買い物籠の中身の寂しさとか、思い出してしまってね・・・。

今の日本って、こんな国になっちまったんだぁと情けないやら何やら・・・。しかも今日は母の日だって言うのに・・・。

いまの日本の総理は、何を血迷ったか金融所得課税を強化すると言ってみたり、NISAで資産を倍増すると言ってみたり、完全に頭がおかしいんじゃないか？という発言で選挙に勝とうとか、そんなことしか考えていないのか、と思うと本当に情けないというか怒りがこみ上げてくる。こういう政治家連中が、現状の日本経済の状況、ひいては日本社会のこの苦しい状況をまったく、爪の先ほども理解していないということ、そして社会にはますます生活弱者が増えているんだろうなぁと感じた一日でもあったわけです。

でも、女の子がねだったチョコを、その若いお母さんは買ってあげたんですよ。約25年間、国民の可処分所得は減り続けてる・・・消費税もたっぷり上がった、その上今度はインフレで物価高！本当にふざけるな！って言いたいよ。高齢者はそれでも安定が良いのか知らんけど、今度の参院選だって自民党を勝たせるでしょ。よく考えると、高齢者ってはやり御身大事で、若い世代や孫たちの将来なんか考えないんだな、なんて思ったり。

本当にこのままじゃ、日本は破滅だよ。今は、最悪の状況かもしれないねぇ・・・。