下げ幅の厳しさは米国市場の半分！？：6月14日（火）後場

日経平均株価　￥26,629（▲￥357）

後場の相場概況

米国市場は、と言えば、とりあえず昨日までは悲観一色と言う感じで、米国債10年物金利が急騰、2年物金利との逆イールド、債券価格の軒並みの下落、VIX34前後、ビットコインの300万割れ、と青菜に塩状態だね。これでは流石の米国投資家も、おいそれと買いに回れないだろうし、個人投資家の多くは厳しい状況にあると言える。

なので今夜リバウンドするとしても、日本市場同様に短期筋のショートカバーが中心だろうし、カバーが終了すれば再び戻り売りを浴びかねないと思う。

昨日書いたように、今の米国株式市場を揺さぶりかねないリスクとして、HYGの暴落、SPACの連鎖的暴落、をあげたけれど、次回米国市場が大きく突っ込むときには、材料視されるのではないか？と見ている。

よく米国の株式下落に関してリーマンショックやITバブル崩壊などと比較する論調があるけれど、まだようやく最初のQTが開始された段階でこれほど動揺するのは、やはりバブル資金が相当に株価や債券を持ち上げているからだろう。とにかく半端ない量の資金供給がなされたという事実は、過去の暴落とは全く違った要素だろう。

なので、単純比較するのはあまり意味がないと思うし、パターンを当てはめない方がいい。変な先入観を持てば大怪我しかねない、滅茶苦茶な相場になってるからね。

後場の取引とポジション

6758 ソニーG　￥11,230（▲￥300）
空売）￥12,295×1000（含み益￥1,065,000）
空売）￥12,290×3000（含み益￥3,180,000）
空売）￥12,285×1000（含み益￥1,055,000）

前場にどれかを残して後場は全体相場の流れを見ようということで、取引はしなかった。ソニーGに関しては、含みが厚いこと、世界のインフレの影響を強く受ける銘柄だということ、米国でのエンタメ事業が苦しいこと、インフレでプレステの販売が世界的に苦しくなること、など今の日本企業の代表みたいな部分があるからね。

またソニーGの大幅上昇相場は、言ってみれば米国の金融緩和に支えられたという面があると思っていて、金融引き締めとともに、長く続いた上昇相場が終わって年単位の調整モードに突入するかもしれないという分岐点にあると思う。

それにこのところの株価の推移から結構な大口は利益を確定させて逃げているのではないかな。ロングが売るタイミングというのは、まだ上がある、みたいなニュアンスがあるうちだと思うからね。と言うことはつまりは、ソニーの株価って個人と短期筋が作ってるような気がする。

さて今夜米国市場は取りあえず戻ろうとする。けれども恐らくPPIが重石になるので、ダウで言うと＄500くらいの戻りはちょっと期待できないのではないか？というのが俺の見立てだ。

本日の収支（前場・後場合算）：+￥32,860,000

雑感彼是

大引けが近付くにつれて、再度半導体を売り建てて持ち越そうか悩みに悩んだよ。その理由が跳ね上がった米国債10年物金利にあるのは言うまでもなく、というか跳ね上がったのはあらゆる年限の米国債なんだけどね。金利の上昇は実質的に企業の利益を希薄化する。そしてインフレもまたドルの購買力の毀損と言う形で、株価に影響しているわけだから・・・。

なので、これは一つの推測に過ぎないと思うけれど、仮に8％/年のインフレが5年間続くとドルの貨幣価値は半減することになると書いた。それにFRBの厳しい利上げを加味すると、とりあえず理屈では5年後に現在株価の（変動しないとすれば）実質的な価値はそれこそ半分以下となるだろう。

なのでこうした下落相場と言うのは、理不尽のようだけれど、結構理にかなった動きをしているのではないか？と思ったりする。

そう考えると、30％下落しても不思議なこと、下げ過ぎ、とは言い切れない部分があるし、見方を変えたらそれが正解なのかもしれないと言うことだよね。

今日は大きく獲れたので、1日くらい休んでもいいかな？と。最近は極度の寝不足と例のイライラも重なって、凄く嫌な奴になってる気がするからね。