米国のCPIに続いてPPIも厳し過ぎる数値!完全にリスクオフじゃないか?

米国のCPIに続いてPPIも厳し過ぎる数値!完全にリスクオフじゃないか?

うわっ!思い切りキツイPPIが出たねぇ・・・まさか、まさかの数値じゃない!?これ凄いな。

21:30 (米) 6月 卸売物価指数(PPI) [前月比] 0.8%
(0.9%)
0.8% 1.1%
21:30 (米) 6月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比] 10.8%
(10.9%)
10.7% 11.3%
21:30 (米) 6月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前月比] 0.5%
(0.6%)
0.5% 0.4%
21:30 (米) 6月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比] 8.3% 8.1% 8.2%

数字は左から前回(訂正)、予想、結果の順に並んでるんだけど、これって昨日のCPIもキツかったけれど、これでインフレ鎮静化の目途は立たなくなってきたんじゃ!?と言う感じするもの。今月のFOMCで相当やらないと、と言うことはもちろん1.000pの利上げってことだけど、FRBとしてももうやらざるを得ないだろうねぇ・・・。

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もちろん、こんな数字が出てしまって、米国債2年金利も10年金利も上昇してはいるけれど、だって10年金利って将来的に景気回復が全く見えない状況で上がり様もないしね、さりとて2年物は今月に1.000pやるとすればそりゃもちろん上昇する。そうなると、大引け後の記事で言った通り、乖離の大きな逆イールドが慢性化してしまうんじゃないか?

その上に6月から始まったQTで7月、8月と連続して約6兆円ずつBM(ベースマネー)を引き締めるわけで、そうなったら金融機関は資金調達の目途が立たなくなって、まともにやったら逆鞘なので、当然金利を上げざるを得ない。でも、長期金利の水準はメチャ低いから・・・。

今夜の米国市場、金融株はちょっとヤバイことになるんじゃない?

しかも、これでさらに債券価格が下落するとなると、ますます株式価格との乖離が広がってしまって、それは当然株式の売り圧力になってくる。

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金利と言うのは怖いというか、それでなくても金融引き締めで資金がタイトになってくる中で、金融機関が資金を貸し出せない、みたいな事例が連鎖してくると、経済活動の足を引っ張りまくる。経済成長は信用創造だとすれば、ダイレクトに信用創造を蝕むわけで、そうなったときがリセッションなんだと思うけど。

でも、今回は利上げにしてもインフレにしても、何から何まで大きすぎて急すぎて、これはやはり世界経済は一筋縄では行かないよ。とにかくこれから、とんでもない状況が生まれるんじゃないかな。とんでもないとは、予測できる最悪の状況を遥かに凌ぐ、と言う意味で。

今夜の米国市場、まだ寄り付いていないけれど、マジでダウは▲$1000でも不思議じゃない。明日の個人消費が良い訳もないしね。悪条件が揃った、と言う感じ。

ヤバいよ。かなり。