FOMC&パウエル会見

FOMC&パウエル会見

FOMCで予想通り0.750pの利上げとなった。予想通り、ということで米国市場、株価は今のところ上昇して強い動きになってるし、日経平均CFDも¥250以上上昇している(4:00am)。

いまパウエル議長の会見の最中だけど、相変わらず曖昧なコメントに終始していて、明確な方針を示すことはない。あくまでデータ次第という前回のFOMC時の会見と同じコメントだ。

「リセッションにはならないけれど、利上げを続けるから景気は悪くなる方向だよ」

こんな答えで市場はどう判断すればいいのか?ってことだけど、そこがパウエル議長の狙い目なんだろうけどね。今は雇用が強いので、リセッションにはならないよ、っていうことを盛んに言ってるよ。

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結局何を言おうとしているのかまとめると・・・

「インフレを低下させるためには利上げが必要で、その結果景気は方向にはなる。そうしないとインフレは下げられない。でも、リセッションになるとは考えていない。それは雇用が極めて堅調だから」

と矛盾だらけの言い回しをする理由はたった一つ、「ソフトランディングさせるつもり」ということなんだろうね。

まぁ、本当にFRBが考えるほど、甘いかなぁ・・・。去年も甘いこと言ってて見事に見通しはコケた。その後の手当(テーパリングや利上げ)も少なくとも半年は遅れた結果、このインフレ水準があるわけで・・・。

いずれにしても、今回のFOMCで米国債10年金利は低下して、ドル円は¥137超えまで円安になって¥136.500までの行って来い。

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でもね、FRBは労働市場のタイトさに関して、ちょっと認識が間違ってないかな?いま雇用が堅調なのは、多分、新型コロナを契機にリタイアした労働力がどうにも補完できなくて、慢性的に労働力不足が蔓延して、その結果サプライチェーンが停滞したり輸送コストが馬鹿みたいに上昇してると言った状況だろう?雇用が足らないのはみんな重労働ばかりなんだよね。だから、労働市場のタイトな状況は慢性化しているだけのこと。その結果雇用は堅調という数字になる。

だからといって景気は悪くない、と考えるのとはちょっと違うんじゃないかなぁと思ったり。米国で最も賃上げが激しいのは、こうした重労働分野だしね。そういうのはかなり頑固なインフレ要因になる。まぁ、イエレンの影響が濃いな。だからまた、間違えるよきっと。

おいおい、凄いねぇ・・・ナスダックはなんと4.33%もぶっ飛んでる!SOX指数なんか5.16%!日経平均CFDも軽~く、¥28,000を超えてきてるしね。