6月PCEは想定通りだが・・・
- 2022.07.29
- トレード雑感
21:30 | (米) 6月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] | 6.3% | 6.8% | 6.8% | |
21:30 | (米) 6月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比] | 0.3% | 0.5% | 0.6% | |
21:30 | (米) 6月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比] | 4.7% | 4.7% | 4.8% |
今夜発表の米国6月個人消費支出は上記の通りほぼ想定通りの結果だったのは、すでに発表された6月CPIからも容易に予想できたこと。これを株式市場がどう見るかは、「6月インフレピーク説」を裏付ける証拠だろうと。だから株式市場は動きようがない、というかむしろ今夜は買い優勢に展開してしまうかもしれない。
けれども、もしも今夜買いが優勢となった場合、8月相場では10日のCPI発表まで株価を維持できるのか?という大きな課題があるのも事実。だからここで上昇してしまうと、来週は厳しい相場になる可能性が高くなるだけだと個人的には考える。
しかしそうは言ってもドル円が過敏に反応してしまって、あっという間に¥134.50まで到達!ついさっきまで¥132.50台だったのがまるで嘘のようですよ。瞬殺¥2-というのはFXトレーダーにとっては大荒れ相場だと思う。
そこで、23時には例のあのミシガン大学消費者態度指数の確報値が発表される。これが前回発表のそのままの数値ならば、問題はないけれど、これが変動すると厄介なことになりかねない。PCEは1ヵ月以上前の遅行指数だけど、こちらはまさに当月指数だからね。しかも思い切りラフな景気指数だし・・・。
今の株式市場は、こういう指数を思い切りネタにしてもなんとか上昇させたいという、思惑がビンビンに伝わってくるよね。
さて、米国市場が寄り付いたけれど、俺の個人的な予想では、ここまで月末までに引っ張りに引っ張ってきた反動が出るんじゃないかと思ってて、一応今夜は寄り天だろうな、という気がしてる。まぁ、どうなるかは見て見ないと分らんけど、なんとなくそんな感じの動きっぽく見えるけどね。
大引け後の記事で書いたけれど、ちょっと今の相場の上昇は無理筋なんじゃないか?って気がしてるんだよ。今の相場はとにかくFRBの利上げしか見ていなくて、それが緩むんじゃないか?という想定でここまで引っ張ってきてる。
けれども、8月のCPIを見ないと何とも言えないけれど、少なくともパウエル議長やイエレン財務長官が「リセッションじゃない!」と強引に主張し続けてることを、株式市場は間違って捉えてると思うけどね。今がリセッションでなくて、「労働市場が極めて引き締まった状態であるならば、厳しい利上げをしてで出来るだけインフレを早期に抑え込んでも平気ですよ」というメッセージなんじゃないのかな?
あれ!?早くも予想を裏切って株価が上昇を始めちゃったよ。
う~ん、また来週の始めは担がれてスタートかぁ?おお、NASDAQが棒上げ!だめだ、もうこういう局面では俺のやり方は通用しないってことかぁ・・・。というか、考え方が相場と逆目なんだよなぁ。そんなはずじゃないんだけど・・・。個人的にポジション建てに使ってる、データやオシレータも7月はほとんど通用しなかったし。こんなのばかりじゃ、流石に萎える。
今夜はコモディティが一斉に上昇してるし原油もまた$100台まで来てるし、それで株がバンバン上昇って・・・冗談きつすぎるわ。
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