岸田相場にならない弱さ:8月25日(木)前場

岸田相場にならない弱さ:8月25日(木)前場

日経平均株価 ¥28,471(△¥158)

イベント通過の買い上がりに備えた海外勢?岸田相場にはならず・・・。

前場の相場概況

米国市場はとりあえず僅かなリバウンドでポジションを調整したのだと思う。とにかく米国投資家も金曜に向けては慎重姿勢を崩さないだろう。今のところはジャクソンホールでのパウエル議長のタカ派発言を織り込んでるみたいだけど・・・。

ということはジャクソンホールではあまり株価は動かないのかも。というよりも7月PCEの方に注目してるんだと思う。こっちは良好ならば株価がさがるとか、悪ければ9月利上げが0.500Pになる可能性が高まって株価は上昇?まぁ、その辺の動きは本当に分らなくて、意外に米国債金利の変化やドル円の動き、さらには原油価格の動きの方が、むしろ株価にとっては重要な気がする。

というわけで日本市場は、昨夜やたらと強かった日経CFDを受けてそのまま上昇。でも5日線(¥28,589)はちょっと遠いので、中途半端な陽線(ハラミ線)となってる。まぁ、場中の値動きも揉み合いの範疇から逸脱することはないような気がするのでね。

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さて、それよりも岸田首相がどうしたことか、海外からの入国制限を大幅に緩和し、防衛費は積み上げ方式でGDP枠を設けないとし、そして決定的なのが17基の原発を来年までに順次稼働し、さらに新設も検討するという、正直画期的な政策を打ち出した。

俺は反岸田的な書き込みを多くしていたけれど、こういう画期的とも言える政策を打ち出されると、評価というか親岸田にだってなるよ。これを株式市場が評価しないとしたら、これはとんでもないことだし、いろいろ反対もあるだろうけど、方向性としては正しいと思う。

問題はこの辺の政策を増税に持って行くとようだと、日本経済はとんでもないことになるだろうけど、後はその辺りを注意深く見守るしかない。とにかく当面はエネルギー不安がない先進国ってことになるわけで、同時に軍備を整備したら、なかなかの国になれるんじゃないかな。日本株にとってはこれは大きいと思うよ。

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前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥15,120(△¥140)
空売平均)¥15,107×3920(含み損¥50,000
買)¥15,030×2000(含み益¥180,000
買)¥15,020×2000(含み益¥200,000
ジャクソンホールの行方がどうなるのか、株価がどう動くのか、全く予想が出来ないし、岸田首相の政策にも反応しない日本株に対して、一方的なポジションを建てる気にもなれず、結局金曜のジャクソンホールでの米国株の値動きを見ることにした。もちろんFRBがCPI以上に気にしてるという7月PCEもあるし、ミシガン大学消費者態度指数もあったりね。金曜はイベント満載だからね。

で、一応どうなってもいいように唯一の建玉である日経レバを押したところで両建てにしてしまって、基本的にはこのまま、多分後場も様子見姿勢のまま行くつもり。最も気がかりなのは、日経ダブルインバの大量買い残に対して、海外勢がどう処理するのかということ。今日あたりの個人投資家は気が気じゃないだろう。その意味でも、両建てにしておかないと、ぶっ飛ぶ可能性もあるからね。

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前場の収支:(変わらず)


雑感彼是

あのJPモルガンというのは。何なんだ!本当にストラテジストによって真逆のレポートを出しまくって、意味不明な動きをしているけれど、あれって内部で相当な何かがあるよ、きっと。米主要銀行のなかで跳びぬけて業績も悪かったし、ダイモンとかいう名物CEOも本当に信頼されているのか?といった感じ。酷いなぁ・・・。

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さて、岸田首相はコロナに感染してリモートで思い切りの政策刷新を打ち出した。でもこの時期にあれを打ち出すというのは本当に驚くべきこと。何となれば今は来年度予算の概算要求の真っ只中だからね。首相の一言で財務官僚はもちろん関係各省も大騒ぎになってるだろう。

けれども統一教会問題に潰されそうになってる政権が、このまま存続するには起死回生の一発がないとダメだな、と判断したんだろうけど、とにかくその内容が凄い。いままでの安倍政権や菅政権では言及さえも出来なかった懸案事項を一気に内閣の主題に押し上げてしまったわけで・・・。

これは個人的にもちょっとビックリなんだよね。

予算も来年度は110兆円を軽く超える規模になるし、日本経済を下支えするんじゃないかな。政策と円安は、ある意味日銀の金融緩和よりも効果的かも。もっとも日銀はまだ金融緩和中だけど。

こんな時に、ウクライナで何かないと良いけれど・・・。プーチンは手負い状態だから・・・。