超円安時代へ!?:9月2日(金)後場

超円安時代へ!?:9月2日(金)後場

日経平均株価 ¥27,650(▲¥10)

日本市場は超円安時代に突入か!?

後場の相場概況

遂にザラ場でドル円が¥140/$と突破してきて、しかも¥0.35も余分に上乗せるという、本格的な超円安時代の到来を思わせる動きになってきた。個人的な予想としては、¥140はタッチ止まりで、その上は難しいんじゃないか?というもので、コモディティ価格の下落分が米国のインフレをある程度抑え込むんじゃないか、というのがその理由の一つで、米国インフレは今後7%で執拗に推移すると思っているから。なので、そうした状況を考えるとこのまま、超円安時代に突入というのもちょっとすんなりとは受け取れない部分がある。

それに例えば日本人が海外旅行をすると、とんでもない物価高騰の憂き目にあうことは必至で、いままで50万も出しと結構な旅行が出来たところ、今は最低でも150万ないと同じ旅行が出来なというとんでもない状況がある。けれども一方では海外からの旅行者にとって日本はまさに楽園のようになってくる。僅かな予算で大名旅行が出来ちゃうという、とんでもない状況に突入しつつある。

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そうなると、勢い海外旅行者目当てに物価が急騰するという現象も起こり得るから、国内の物価はますます上昇圧力に晒されてしまい、我々にとってはますます苦しい思いを強いられることになる。例えばこうした状況を政治が放置するとすれば、流石に世論も黙ってはいないだろう。故安倍晋三元首相の葬儀を国葬でやるのはけしからん!なんて騒いでる馬鹿丸出しのメディアは、もっと日本人の置かれた状況を考えて報道すべき。

円安は確かに輸出企業を潤す。しかもコモディティ価格が下がってきて、ますます利益幅が拡大するわけで、恐らくこのまま行けば、日本企業の2Q以降の決算は良好な数字になるだろうし、日経平均のEPSも跳ね上がることになるだろう。

となると、米国や欧州が本格的な景気後退に陥ってもなおしばらくは、日本企業の好調な業績が続くという可能性が濃厚になってくるよね。問題は日本市場に本格的なロングの資金が入ってくるか否かだろうし、それもまたレーバーデイ明けの水曜あたりから、要注目の点なのだろうと思う。

さてその前に今夜の雇用統計で米国市場がどう反応し、そして日経CFDがそれに伴ってどういう動きをするか、しっかり見ておかないとね。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥14,245(▲¥20)
空売平均)¥14,639.5×3880(含み益¥1,530,000
今夜の米国市場は、需給的には戻りを試すとみて自然だと思うけれど、問題は雇用統計の数字に対し同反応するか、だよね。はっきりしていることは、予想よりも良好な数字なら株価は下がる圧力が出るとともに、ドル円がもう一段円安に進むだろう。その場合は今夜一気に¥142くらいがあるかもしれない。反面予想以下としても、かなり差が出なければ景気懸念にはつながらないので・・・。

そういう意味では今夜の雇用統計に関して言うと、50:50という感じだと思うしね。だから前場のポジションを後場弄れなかったよ。レバだけでなく全ポジをそのまま持ち越すという、ほとんど丁半博打の世界になってしまった。

なので個別株の感想は書けないし、また板の様子を書いても意味がないと思うので。ポジションだけを書いておきます。

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8306 三菱UFJ ¥717.5(△¥1.8)
空売平均)¥719.7×120000(含み益¥260,000

8630 SONPO ¥5,874(△¥42)
空売)¥5,877×1000(含み益¥3,000
空売)¥5,869×4000(含み損¥20,000

8725 MS&AD ¥4,080(▲¥3)
空売)¥4,094×4000(含み益¥56,000
空売)¥4,083×4000(含み益¥12,000

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8766 東京海上 ¥7,651(△¥53)
空売)¥7,634×2000(含み損¥34,000
空売)¥7,631×4000(含み損¥68,000

8591 オリックス ¥2,261.5(△¥6)
空売)¥2,272.5×4000(含み益¥44,000
空売)¥2,271.5×2000(含み益¥20,000
空売)¥2,270.0×3000(含み益¥25,500
空売)¥2,269.5×2000(含み益¥16,000
空売)¥2,269.0×2000(含み益¥15,000

9983 ファストリ ¥81,310(△¥550)
空売)¥82,500×200(含み益¥238,000
空売)¥82,300×400(含み益¥396,000
空売)¥82,240×200(含み益¥186,000
空売)¥82,170×200(含み益¥172,000

8058 三菱商事 ¥4,368(▲¥32)
空売)¥4,510×7000(含み益¥994,000
空売)¥4,508×1000(含み益¥140,000
空売)¥4,507×2000(含み益¥278,000

9984 SBG ¥5,493(▲¥17)
空売)¥5,540×2000(含み益¥94,000

空売)¥5,530×4000(含み益¥148,000

6758 ソニーG ¥10,880(▲¥120)
空売)¥11,100×2000(含み益¥440,000
空売)¥11,095×2000(含み益¥430,000
空売)¥11,090×2000(含み益¥420,000

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8035 東京エレクトロン ¥42,540(▲¥140)
空売)¥43,850×400(含み益¥524,000
空売)¥43,820×400(含み益¥512,000
空売)¥43,770×400(含み益¥492,000
空売)¥43,750×400(含み益¥484,000

6857 アドバンテスト ¥7,630(▲¥50)
空売)¥7,850×4000(含み益¥880,000
空売)¥7,720×1000(含み益¥90,000
空売)¥7,710×1000(含み益¥80,000
空売)¥7,700×1000(含み益¥70,000

7735 スクリーン ¥9,050(▲¥10)
空売)¥9,230×3000(含み益¥540,000
空売)¥9,100×1000(含み益¥50,000

6920 レーザーテック ¥18,370(▲¥420)
空売)¥19,145×2000(含み益¥1,550,000
空売)¥18,850×1000(含み益¥480,000

6594 日本電産 ¥9,019(△¥11)
空売)¥9,025×4000(含み益¥24,000

6861 キーエンス ¥51,290(▲¥440)
空売)¥52,000×200(含み益¥142,000
空売)¥51,860×200(含み益¥114,000
空売)¥51,730×400(含み益¥176,000

6367 ダイキン ¥24,165(△¥80)
空売)¥24,495×2000(含み益¥660,000

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本日の収支(前場・後場合算):-¥640,000


雑感彼是

昨夜の米国市場は雇用統計前のポジション調整によるショートカバーが出て、結果的に日足チャートでは長い下髭となって短期的な底打ちを感じさせるし、実際にここまでの下げで、買いついた多くの投資家が投げさせられてると思うので、需給はある程度引き締まってると思う。なので、株式市場のセンチメントは悪くないと思うし、再度買いで勝負したい投資家も多いと思う。

実際、日本市場大引け後のCFDは、S&P500とNASDAQが即プラテンしているし、ダウもあと僅かでプラテンする。そして円安を追い風にした日経CFDは即プラテンしたしね。また先ほど始まった欧州市場が大幅高で寄り付いたことも、多少影響があるだろうけどね。

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しかし、片やエネルギー問題を抱えて米国以上に高いインフレに相当悩まされているはずの欧州市場が、じり安とは言え大きな急落もなく今の水準を保っているのは、驚き以外の何物でもないよ。本来であればこの冬のエネルギー事情を不安視して加速的に下落しても不思議じゃない。今の世界の株式市場で最も不思議なのは欧州市場だろう?

まぁ、それはそれとして、ポジションを持ち越しで勝負するもう一つの要因は、来週以降の大口ロングの動向なんだよね。今日、米国債10年物金利が上昇し、円安が一層加速したわけだけど、俺には巨大なロングファンド、政府系、公的資金系のロングファンド、それに年金系大学系ロングファンドなどがここから株式を買ってくるとは思えないんだよね。来年ならば分らなくもないけれど、今じゃないと思うし、今ならどう考えても米国10年、20年と言った長期国債にシフトすると思うんだよ。

なので、例えば米国債10年物金利辺りは来週には下がってくると見てるし、同じ意味で円安も今がいっぱいだという感覚は変わらないんだよね。これが、7月に続いて8月の雇用統計もサプライズ的に多かった、なんてことになると話は別だけど。

まぁ、見方は人それぞれだと思うので、違った見方をする人も多いと思うけど、俺のポジションの理由だからね。