雇用統計後の株価(CFD)の反応が空しい・・・

雇用統計後の株価(CFD)の反応が空しい・・・

米国8月雇用統計が何とも言えない数値となって発表された。

21:30 (米) 8月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] 52.8万人 30.0万人 31.5万人
21:30 (米) 8月 失業率 3.5% 3.5% 3.7%
21:30 (米) 8月 平均時給 [前月比] 0.5% 0.4% 0.3%
21:30 (米) 8月 平均時給 [前年同月比] 5.2% 5.3% 5.2%

これで米国ダウCFDがぶっ飛んだ!というよりもすでに発表前から買いが入り始めてたんで、これは数字はどうあれもう買い決め、みたいな感じで構えてたんだろうと思うし、昨日の引け前のショートカバーからも想像できたことなんだろうねぇ。

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これでどうして上昇するのか?ってことで、様々な後付け解釈が出てくるだろうけど、ここまで連続的に下げてきて、長い下髭を付けたから短期では底打ちで、材料出尽くしということで買いに転じたという、株式市場の意味不明な動きが出たということで。で、ダウCFDは一気に$200高まで来ましたから、ここから雇用統計の内容をじっくり見て判断しようという時間に入ると良いけれど。

さて内容だけど、まずは失業率が予想3.5%に対して結果3.7%と上昇したのは嫌な感じだと思うし、その割には雇用者数が予想30万人に対して31.5万人となったのは、やはり個人の経済状況の影響だと思う。そして働かなきゃ、という労働意思を示す人(労働参加率)が増えた結果、カウントされて失業率が増加したということなのかも。

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けれどもFRBは年末までに失業率を4.1%と想定しているから、利上げは従来のコメント通りになるだろうけどね。その意味では材料出尽くしもいいけれど、そんなに株式市場にとって歓迎できるような内容でもないと思うんだが・・・。

株価は急上昇の後例によって売り物が出て押し目を作った後に再度上値を追い始めてる。これで再度$200高まで行ってブレイクするか、ダブルトップで落ちてくるかで、今回の雇用統計に対する投資家の見方がある程度分るような気がするけどね。

これでこのままで引けるとなると、月曜の日本市場は寄り前の30分でグイグイ値を上げるような展開になるんだろうから、結局雇用統計勝負は惨敗ということになるけどねぇ・・・。でもそれではあまりにつまらないというか、ポジションをそのままにして来週の動きに賭けたい気持ちもある。

結局こういう事かぁ・・・という何か空しい気持ち。後は寄り付いてから現物市場がどう動くかなんだが・・・。