株価の暴落は近い!?ここは慎重に投資した方がいいと思うけど・・・。

株価の暴落は近い!?ここは慎重に投資した方がいいと思うけど・・・。

多くのアナリストや評論家の分析では、8月CPIは8%前後ろということで、予想8.1%を概ね支持しているけれど、株式市場はそれ以上のサプライズに期待している。一方ウォール街は、油断できないとしてインフレよりもむしろ景気後退に焦点を当てようとしているように見える。CME FED WATCHでは、9月FOMCでの利上げが92%が0.750pを予想しているにも関わらず、株価は上昇おを続けているわけだ。

米国株がインフレ度合いで動くというのは、分らなくもないし、何よりも分かりやすいのでその点に着目すると投資がしやすいのも事実。13日の夜中に発表されたニューヨーク連銀の消費者調査では、1年後の期待インフレ率が7月6.2%から8月5.7%に低下していて、これを今夜発表のCPIで考えると7月8.5%が予想値8月8.1%とするのは妥当のように見える。事実主要なインフレ原因であるWTI原油価格は、7月平均から8月平均では約$10低下しているわけで、確かにここからさらに原油価格が下落するとすれば、順調にインフレが終息の方向になるだろうね。

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けれど、それに水を差すように昨夜の原油価格は$2.5ほど上昇したし、10月からはOPEC+の僅かな(日量10万バレル)の減産も実行されるわけで、さらに11月は最大需要期と言うこともあって簡単には下げない条件が揃い始めてる。その辺りは昨日の強気の投機筋の動きからも、大きな懸念材料だと思う。

さらに今夜のCPIに限って言うと、インフレ率が低下してもFRBは大幅な利上げに踏み切るわけで、これは素直に受け取ると米国の実質金利上昇を意味するわけで、これは株式全般にとっては大きなマイナス要素になる。実質金利とは米国債10年物で言えば名目金利から物価連動国債金利を差し引いたものだから、期待インフレが低下しているなかでFRBが大幅利上げをするという意味は、これは明らかに株式市場の急落を意図していると考えざるを得ない。

ということは、今夜のCPIで株価が急騰するようなことになれば、そこは俺にとっては9月最大の勝負処ということになるのよ。アイキャッチ画像に現時点での実質金利の上昇を示すチャートを掲載したけれど、すでに6月の株価底値時の実質金利を上回ってきてる。はっきり言ってこれは、俺には株価急落のサインのように見えるんだが・・・。