【株・FX】トランプツイートは第一級投資情報

【株・FX】トランプツイートは第一級投資情報

投資情報というのは、たとえば企業の自社株買い・増資・増配などの資本政策の情報などは、発表された時点で賞味期限が切れるという側面があるわけです。

同様に業務提携やM&Aなども同種の情報です。なので、こうした情報は、発表されるとボラティリティは高めてくれる効果はありますが、すぐに熱が冷めてしまうのですね。

ネット時代ですから、こうしたボラティリティを利用して獲るというのはアリなのでしょうけど、需給がカンカンになってますからそれなりにリスクも高いわけです。

しかし、そうした投資情報の中でもずば抜けているものは、米国トランプ大統領のツイートだと思います。これは現段階では、圧倒的な投資価値を持つ第一級投資情報であることは、間違いないですね。

トランプツイートの凄さ

トランプ氏が米国大統領に就任以来2年半が経ちますが、就任直後からトランプ大統領の頻繁なツイートに対し、賛否両論が巻き起こりました(米国では法廷にまで持ち込まれました)。

しかし、同氏は一向に意に介せず、日々極めて頻繁なツイートを繰り返してきました。そして気がつくと日米の株式市場のトレンドの転換点が、トランプツイートによってもたらされるようになりました。

直近で言えば令和相場は「米中交渉打ち切り=関税引き上げ」という内容のツイートで急落するシーンから始まりました。そして、第二幕は「メキシコ関税」に関する突然のツイートで株式市場は二段下げを演じてしまいました。

しかし、FRB利下げを督促するようなツイートで利下げ期待が高まり、市場は反転に転じています。

Advertisement

金融市場の体質を変えた

言うまでもなくトランプ大統領が就任した時点で、世界の株式マーケット(債券マーケット含む)は、リーマンショック後の金融緩和状態のピークでした。

見方を変えれば、過熱した相場がいつ急落してもおかしくないハイリスクな状況にあったわけですが、アメリカファーストや大幅減税政策などを打ち出し、そしてそれらをタイミング良くツイートすることでトランプ相場への誘導に成功します。

以来、機関投資家や大口投資家はトランプツイートのウエイトを飛躍的に高めました。そして2018年のヘッジファンドの苦戦の原因は、このトランプツイートに翻弄されたことだと言われています。

圧倒的な市場変動効果

個別の投資情報や従来の政策情報では、市場のトレンドを変えることはよほどインパクトのある重大なものでない限り難しかったわけですが、トランプツイートはいまでは圧倒的な影響力を持つまでになっています。

従って多くの投資家が、ツイートを注視し、判断して、と言うよりももはやAIがツイートの内容を判断してオートマティックに動くようになっていることを考えると、圧倒的な市場変動効果を有していると言わざるを得ません。

世界の短期資金はまず、トランプツイートに乗らなければ利益が出ないと言われるほどです。

他に類を見ない公平性

価値ある投資情報とは、知り得た者だけが大きな利益を手にできるものです。たとえば仕手株などは、介入情報を事前に持っていれば大きな利益を得ることが出来ますが、相場になってからの参加ではなかなか難しいわけです。

もちろん、前出した企業の資本政策などの情報も事前に知り得なければ、大きく獲ることはできません。

このように株式市場における情報とは、常にある種の不公平さが利益の根源なのですが、トランプツイートほど、公平性を担保した投資情報は従来にはなかった性質のものです。

Advertisement

しかも、ツイートされた時点では、すべての投資家がほぼ一線に並んでいる状況なのです。

事前に情報の感触が得られるロビーストなども存在するのでしょうが、常にコロコロと猫の目のように変わる、気まぐれなツイートであることが、より公平性を担保する結果になっています。

世界中の金融関係者がフォロー

トランプ大統領のツイッターアカウントには6000万人超のフォロワーがいますが、当然のことながら投資に携わる者であれば、ほぼ全員がフォローしていると思われます。

 

また米国大統領としてのアカウントもあるようです。

 

嫌でも相場が動く

金融関係者・投資関係者のほぼ全員がフォローしている情報現となれば、そして情報の公平性がある程度担保されていて、極めて影響力の大きな人物のツイートということになれば、嫌でも相場は動かざるを得ません。

もちろん、ツイートの大半は市場には直接影響のないものなのですが、突然ピンポイントで重要な内容がツイートされるわけです。

従って個人投資家と言えどトランプツイートのフォローは必須であると断言します。

とくにセンチメントによる影響が高い金曜相場であるという現状を考慮すれば、無視するという選択肢はないと思います。

Advertisement

市場にとっての情報革命

以上のように、投資情報としてのトランプツイートは、その影響力が公平性という観点であらゆる市場にとっての(投資)情報革命であると思います。

もちろん、ツイートの内容には、ポジティブなものもあれば、市場が急落するようなネガティブなものもあります。従ってこの貴重な情報を生かすのには、ロング/ショートの投資手法が必須です。

いま、トランプツイートを基にしたロング/ショート戦略は短期投資では最強の手法かもしれません。

なので「買いだけ投資家」ではその恩恵を受けることができませんね。

トランプ大統領が来年再選されることが濃厚ですが、そうなると今後少なくとも5年以上は、こうしたセンチメント相場が続くことになります。

なので、勝ち組に回りたい個人投資家にとっては、ロング/ショートを身につけることは死活問題だと思います。

日米市場はトランプの掌の上

最近のトランプ大統領は、株価に対して自信を深めているようです。昨年末に米中対立やファーウェイ問題が原因で相場が急落した時でも、年初から米中交渉に関する楽観的なツイートを連発し、完全に株価を回復させて仕舞いました。

Advertisement

結果として米中交渉は失敗に終わり、先行きの不透明感はぬぐえませんが、ロシアゲートが収束したことで、ツイートにも余裕が出てきたことが伺えます。

現在の株式市場は、トランプ氏の思惑通りの値動きをしていることもあって、この状況はトランプの掌の上にあると言っても過言ではないかもしれません。

まとめ

トランプツイートは、投資情報という視点でみると、極めて有益な情報と言わざるを得ません。現在の株式市場が金融相場であってセンチメントに対する依存度が高いこともそれを助長しています。

個人投資家と言えど、トランプツイートをロング/ショートで活用することが、極めて有効な投資方法となっていることは否定できないでしょう。

Advertisement