目先底打ちの米国市場・・・日足では出来高急増の明けの明星!?

目先底打ちの米国市場・・・日足では出来高急増の明けの明星!?

まずい!非常に良くない!米国市場は一旦底打ちした感じがある。ダウもS&P500も日足チャートで言うと出来高急増で「明けの明星」になったよ。これでFOMCが21日(水)、19日(月)は敬老の日で休場。ってことは月曜に米国市場が反発したら、今のポジションは総ヤラレして、20日(火)にロスカット。日中にどれだけ反発するかを見極めて、その中でFOMC勝負をどうするか・・・。

このチャートになったら0.750Pは織り込み済みで一応反発狙いをするんだな、というのが濃厚で、つまりは経済指標が本当に悪化してこないから、株式市場は買いのチャンスを虎視眈々なんだろうと。

しかし、長年続いた金融緩和相場だから、投資家のマインドは変わらないのかも。というか今の世代のメインを張ってるディーラー連中って上司も含めて金融緩和世代だから仕方ないというか、リーマンショックがどうの、と言っても実感できないんだよね。要するに株価は延々と右肩上がり、と信じて疑わない世代なんだろう。

Advertisement

で、そういうことだから、俺なんかの書く内容ってかなりズレてるなぁとヒシヒシと感じるもの。そして感覚のズレだけではなくて、現実の投資行動にもかなりズレが出てきてるのも否定できないかな。言ってみると怖さを知らないというか・・・。

昨夜の米国市場はダウ▲$139、NAS▲104P(▲0.90%)、S&P▲28P(▲0.72%)で現物市場は引けた。決して強いとは言えない警戒感の残る現物市場だったと思うけれど、如何せん出来高が出来ちゃったから、引け後にビビった売り方がCFD(や先物)を買い戻したという展開。だって日足チャートを見ると、完璧な「明けの明星」状態だからね。

Advertisement

で昨夜の相場で決定的だったのが、なぜか曲者の「ミシガン大学消費者態度指数」だからなぁ・・・。毎度のことながらこの調査では期待インフレ率がどんどん低下してる。これってアンケート調査なので、米国の消費者が常に楽観的に物事を考えてる、ということがよく分かる。だからこそ、こんな状況になっても小売売上高は落ちないんだろうね。

要するに、こういう部分というか米国人って多分物事をあまり複雑に考えない人が本当に多数を占めてるんだろう。なんか表現の仕方ははあまり良くないけれど、平均するとちょっとレベルが低いみたいなことがあるのは否めないし、日本人と比べてはるかに刹那的な考え方の人が多い気がする。だからとりあえず「今」を楽しまなくちゃ、っていう部分ね。

Advertisement

だって国民皆保険もなくていざ落ちう時には医者に治療が受けられない人が多数いる。でも大丈夫、楽しもうというマインドって日本人とは決定的に違う異質なものだと思うから。富裕層は問題ないけど、庶民は大病したらアウト。多額の治療費をローンで抱えたりね。

この一連の下落相場の中で、常に俺が間違ってきたことの原因で、こうした感じ方・見方・考え方の違いから生じてるんだと思います。で、特に今年の相場は難しいと感じるのは、本来日本人の感覚で動かなきゃいけない日本市場も海外投資家の考え方で動かざるを得ないわけで・・・。常に株価の動向には違和感を感じるんだよね。そして難しいと悩む。

日米株式市場の連動性を軸に株式投資をやってる俺でさえも、何年やっても海外投資家のマインドとはなかなか同期しないのは、そういうことなんだってこの頃考えるようになってます。というわけで、今回は現時点では敗北宣言です。市場のことなので何が起こるか分からない、というのはあるにしても、そこをピンポイントで狙うのは、やはり俺には出来ないし・・・。負けは負けでいいんだよね。