経団連審議委員会で黒田節炸裂!:12月26日(月)後場

経団連審議委員会で黒田節炸裂!:12月26日(月)後場

日経平均株価 ¥26,405(△¥170)

経団連審議員会で黒田節炸裂!金融株はどうなる?

後場の相場概況

良くも悪しくも日銀黒田総裁の注目度が俄然高まってる。後場はポジションを建てるような地合いに見えなかったし、後半意外に強いのにはちょっとビックリだけど、やはり年末ラリーを大いに意識しての買いが入ったのかな?と言う事なんだろうね。結局今日の相場はファストリ、エレク、ダイキン辺りに買いを入れたことで非常に堅調な展開になってるね。なんか海外短期筋の思惑なんかも感じられるよ。

というわけで、こっちは情報収集に努めていたら、経団連審議委員会での日銀黒田総裁の講演をライブでやっていて、じっくり聴いていたんだけど、執拗に今回のYCC上限引き上げは金融引き締めではなく従来の金融緩和姿勢は全く変更はありません、ということを強調していたから、金融株に影響するかな?と板を注視してた。

Advertisement

今回のメガバンク相場は、とにかく前提として日銀がYCCに拘らず金利上昇方向になる、という前提あってのもの。ところがよく考えると、金利を上げれば上げるほど財政負担が増えるわけで、それを増税の理由にでもこじつけない限りなかなか大変なんじゃないかってこと。

増税をした上に金利上昇と言うことになればもちろん住宅ローンにも影響するし、将来消費税を上げるにも国民は納得しないだろうしね。そういう意味では、YCCで10年物国債金利を0.250%で無制限買いオペするという政策は、結構な金融緩和効果があったのかもしれないしね。

となると、今の金融株の位置は、簡単には肯定されないだろうなって思うよね。

まぁまぁ、大きな変化と言う事ではないにしても、見逃せない講演内容だったんじゃないかな?

Advertisement

後場の取引とポジション

8306 三菱UFJ ¥881.1(▲¥16.9)
空売平均)¥882.8×84000(含み益¥142,000

8316 三井住友 ¥5,232(▲¥118)
空売)¥5,235×2000(含み益¥6,000
空売)¥5,234×4000(含み益¥8,000
空売)¥5,232×4000(変わらず)

8750 第一生命 ¥2,950.5(▲¥49.5)
空売)¥2,961.5×5000(含み益¥55,000
空売)¥2,960.0×1000(含み益¥9,500
空売)¥2,959.5×1000(含み益¥9,000
空売)¥2,959.0×1000(含み益¥8,500
空売)¥2,958.5×1000(含み益¥8,000

日銀黒田総裁の経団連審議委員会の講演のライブを聴いていて、今回のYCC上限引き上げはまったく金融引き締めではなく従来のスタンスに変更は全くない、という発言で、金融株が動くかも、と今日弱かった第一生命を売り始めたら案の定、UFJが売られだした。

Advertisement

ここで売り建てるのはある意味条件反射みたいなもので、3銘柄とも株価の位置が相当に高く過熱感もあって、しかも上値が思い切り重い1日となっていたので躊躇いなく突っ込んだ。日経平均は買いが優勢になっていて、それも金融株以外のセクターが総じて買われているところからも、ラリーっぽくなれば、まずは金融株は続落だろうという計算もあった。

年末でもあるし、今日の講演内容は利食いするに十分じゃないかな?と思う。ここまで真正面からうう分けされてしまうと、これ以上買うに買えないよ。ここまで我慢してこの上を期待していた買い方が多分今日は投げてない。我慢してる。

でも小型株でも仕手株でもないのだから、この乖離率は維持できないだろうと思うしね。結局また金融3銘柄の売り建てだぁ・・・。

Advertisement

本日の収支(前場・後場合算):+¥2,110,000


雑感彼是

今日の時点で日本市場は、中国の新型コロナ感染大爆発をまったく織り込もうとしていない。これが本当に不思議というか、いくら年末ラリー期待とは言え、1日で数千万人規模の感染者が出ているというとんでもない状況を見て見ぬ振りは到底出来ないだろうと思うけど。

それでも中国当局は4000人とかなんとかいい加減な数字をだして、しかし地方政府はガンガン数字を出してしまって全く帳尻が合わないので、もう公表を止めるらしいよね。でも、どうして中国はこれほど急激に感染拡大するのだろう?と疑問だよ。

Advertisement

だいたい、中国の人口は14億人と言うことだから、1日で3000万人も4000万人も感染すれば、20日間で過半数の人が感染してしまうという、とんでもない阿鼻叫喚の世界になってる。経済への見通しは困難と言うことだけど、そんな悠長を言ってられる状況じゃないでしょうに。

もちろん日本にとっては最大の貿易相手国であり、日本企業の工場が山ほど進出してるしね、米国の場合はもっと切実で、中国からの輸入が減少してしまうと、とにかく落ち着き始めたコアCPIへの影響が大きくインフレ再燃の危険もある。

日本も輸入食品の価格がさらに上昇ってことにもなりかねないし、当然だけど、日本企業の業績への影響は無視できるはずがないのにね。

なんか不穏な年末になってきたなぁ・・・。