OPECプラスの減産サプライズ:4月3日(月)前場

OPECプラスの減産サプライズ:4月3日(月)前場

日経平均株価 ¥28,149(△¥108)

OPECプラス減産サプライズ!株式相場は落ち着きを取り戻す。

前場の相場概況

週末の米国市場はPCEを受け強烈な上昇で引けた。兎にも角にも米国市場は楽観イケイケ継続といういつものお決まりのパターンとなって戻り相場。これで利上げは最悪でも5月FOMCで終了という織り込みでのイケイケなのだが・・・。

そこにいきなりのOPECプラスのサプライズ減産が・・・。WTIは一気に$81超えとなってインフレ再燃を予感させる水準になった形。銀行危機がひと段落して相場のセンチメントが好転したとたんに今度は原油高再燃が来る・・・。やはり今のマーケットは、まだまだどうなるか分からないねぇ・・・。

ここから、俺の予想では米国金利上昇が再燃し、ドル円は大きく円安に振れるんじゃないか?と見てる。とにかく不安定極まりない債券市場が、今後のマーケットの核になって行くのではないかな。理由は昨日書いた通りの内容。良かったら読んでみてください。

いずれにしても今の株高は嵐の前の静けさだと思う。今は確信出来ているわけではないけれど・・・。

Advertisement

前場の取引とポジション

【ETF】

1570 日経レバ ¥15,045(△¥105)
空売平均)¥15,102×1480(含み益¥84,000
OPECプラスがいきなり減産を発表しなければ売るつもりはなかった。あの内容を見ると、原油高がインフレ再燃に火をつけるかもしれないし、とにかく経済にとってはネガティブでしかないし。ただますますFRBもECBも金融政策が難しくなったことは確か。それでも楽観に走るのか?って言うのを試さないといけないし・・・。

Advertisement

【主力銘柄】

8306 三菱UFJ ¥854.5(△¥6.6)
空売)¥863.0×4000(含み益¥34,000
空売)¥862.5×4000(含み益¥32,000
空売)¥862.0×4000(含み益¥30,000
空売)¥861.5×4000(含み益¥28,000
空売)¥861.0×4000(含み益¥26,000
空売)¥860.0×4000(含み益¥22,000
金融危機という事でもないけれど、いずれにしても欧米の金融が不安定になって、メガバンクの信頼感というか先高感を剥ぎ取ったような気がするんだよ。その上銀行は欧米の場合かなりリスキーになってると感じるし、その点は昨日記事を書いたけれどね。

このまま金融がジワジワと上昇するような展開もあるとは思うけれど、状況は決して改善されてるとは言えないだろう。経営が危うくなったら当局が資金投入って、そういうフェーズがいつまでも通用するとは思えないし。まぁ、相場の状況を見る意味でもとりあえずポジションを建てたという感じ。

Advertisement

6758 ソニーG ¥11,995(△¥10)
空売)¥12,090×4000(含み益¥380,000
プレステVRの販売の不調が伝えられたこともあって、買いが入るかな?と疑心暗鬼だったけれど、大幅なGU気配になって売り勝負できると踏んだ。そもそもこの株価の上昇はあまり信じていないし、そろそろ感もあるので、とりあえず相場の様子を見る意味も。ちょっと今のソニーの立ち位置は中途半端な気がするんだよね。増配もしないし、なんか魅力が無くなってきてるぞ。


【中小型株】

2780 コメ兵 ¥2,600(△¥93)
買平均)¥2,433×3800(含み益¥634,000
決算期待が大きいので、4月のリユース銘柄は好調に推移すると思う。俺は個人的にはここが本命かな?と思ってるのでね。

Advertisement

3093 トレファク ¥1,263(△¥13)
買)¥1,241×1000
買)¥1,240×1000
売)¥1,275×1000(+¥34,000
売)¥1,270×500(+¥15,000
売)¥1,267×500(+¥13,500
あまりに板が薄いし、買戻し圧力も強くないと見て、前場で離脱。触るのが容易でない銘柄だった。


前場の収支:+¥50,000


Advertisement

雑感彼是

FRBは銀行破綻による金融危機にたいして結局は資金をジャブジャブ投入するという従来の手法に頼ってQTを台無しにした。この事実から分ることは、「いざとなったら金融緩和」というリーマンショック以降の金融政策は、まるでドラッグのように止めたくても止められない依存症のようなものと、バレてしまった感じ。それを見切った株式市場はFRBの意図を無視してブルマーケットになるということ。これは、さらに金融緩和するしか今の経済は支えられないという意味でしかない。

もはや、リーマンショック時とは比較にならないほどのマネーが市場にあふれていて、企業も個人もただひたすらに利益や収入の先食いをするというパターンからは脱却できないのだろう。今の経済そのものはすべてファイナンスによって成り立っている。その行き過ぎたファイナンスが信用創造の結果であるならば健全と言えなくもないけれど、それが金融市場での投資や投機に使われたならば、どこかで必ず破綻が起こる。

そしてそれは今の金融を支えれば支えるほど破綻の規模が大きくなるわけで・・・。

その対策を本気で考えないと、真剣に議論してゆかないと、取り返しがつかなくなりそうで怖い。