内緒の話はあのねのね
- 2023.04.08
- 放言
米国3月雇用統計だけれど、その前に非常に気になる自衛隊ヘリの墜落について、あまりに不自然なので、いろいろ調べてみた。こういう事態が発生した場合、とにかく情報開示が迅速に行われることはまずない、というか特に自衛隊の体質から、そういうことはほとんどあり得ないと・・・。どの国でも軍事上の機密事項に該当するようなことは、情報開示するとしても、当たり障りのないことだけ。事故が軍事機密に該当するかどうかは、議論があるけれど、今回の場合は、まだ事故原因が何一つ分かっていない状況で早くも防衛相森下幕僚長は、事故当日の21時頃、記者会見を開き、「宮古島北北西の洋上においてレーダーの航跡が消失した。当該期の燃料枯渇及び発見された機材から総合的に判断し、航空事故と概定したと」と述べた。
墜落したヘリに搭乗していた10名のうち熊本に司令部を置く陸上自衛隊第8師団長の坂本(師団長)陸将(旧称:陸軍中将)以下第8師団の幹部8名であることが発表された。これは大変なことで、第8師団の規模は数千名でこの部隊は(想定されている)日本有事の中核部隊と言うことになるのだが、その部隊機能が一瞬にして喪失してしまったと言うことになる。
現在生存者の捜索および墜落原因特定のための機体回収が200人規模で行われていると言うが、現時点で墜落機の破片や未使用の救命ボートなどを発見するも、生存者の発見には至っていない。
この事故についての自分なりの着目点は次の通り。
1)離陸後約10分後にレーダーから航跡消失。
2)消失2分前に通常交信していた。
3)空中でバラバラになった可能性大。
4)機体の破片は見つかるも生存者に関する手掛かり発見できず。
5)燃料搭載量は4時間飛行分
6)防衛省は早々に航空機事故と概定した。
7)飛行理由(視察目的)が明らかでない。
8)地域管轄は沖縄の第15旅団。第8師団は援軍?
以上の点以外にも不明な部分は多々あるわけだが、少なくとも核心部分と思われる上記の点についての情報開示は全くされていない。そしてこの付近の海域では中国軍の艦船が展開していたという事実との関連性の有無が最大の関心事なわけだが・・・。
有事ならばともかく、平時の今、航空機事故と概定したのであれば、上記のに関する情報は開示出来るだろうと思うが、どれも突っ込み処満載のままだ。一方的な推測も書けないけれど、安倍元総理暗殺事件に関しても適当な発表を連発して憶測を呼んでいる警察庁といい、今回の事故といい、常に情報は伏せられたまま関心が薄れるのを待つという姿勢。
そして不倫は得意だけど、こうした重大事案の調査報道は何もできないというメディアの虚弱体質。個人攻撃は出来ても、組織に対しては何も得ないメディアにはもううんざりだ。BBCでさえ同じレベルの報道をしているというのにね。
(アイキャッチ画像は観光客が偶然に撮影した墜落機と思われる画像です。しっかり飛んでます。)
ということで雇用統計に関しては別記事を書こうと思います。米国市場休場、債券市場短縮、ということで統計発表後の動きがおかしいと思うので、週末にはじっくりと書きたいと思います。
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