ようやく米国市場は景気懸念相場・業績相場入り!?

ようやく米国市場は景気懸念相場・業績相場入り!?

今夜米国市場では注目の3月小売売上高が発表になった。

21:30 (米) 3月 小売売上高 [前月比] -0.4%
(-0.2%)
-0.4% -1.0%
21:30 (米) 3月 小売売上高(除自動車) [前月比] -0.1%
(0.0%)
-0.3% -0.8%

結果は上記の通り。前月比で-1.0%、自動車を除けば-0.8%と予想を大幅に下回った。米国メガバンク、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン、CITIは預金量が増加し決算もコンセンサスを僅かに上回ったものの各社ともに不透明として通期は据え置いた格好。

これだけを見れば、5月FOMCで予想される0.250pの利上げに対し抑止的なので株価は上昇するのかと思ったし、現に寄り付きから上昇しプラス圏でもみ合ったのも事実。けれどもそれに水を差したのが3月鉱工業生産で予想外に伸びたことから、再度利上げは免れないという雰囲気になり、嫌気を誘っている(2:00現在)。

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ここで重要なのは、この指標が「3月」ということ。前月比の2月改定値が-0.2%なのだから今回の-1.0%は厳しい落ち込みになっているわけで、その延長線上で4月を考えるとさらなる悪化は否定できないわけだ。なので、この状況で5月利上げをしたらアウトだっていう投資家の見方を反映した相場になってると思う。

確かに米国のインフレ水準はまだ高い。特に3月消費者物価指数(CPI)は前月比で言うと2月よりも0.4%も上昇してるしね。前月比がマイナスにならないとインフレが低下したことにはならないし。だからFRBが0.250p利上げするのはやむを得ないということもある。けれどももし利上げしたら、これはもう完全にリセッションのトリガーを絞ることになると思うよ。もっともそれまでに出る企業決算の内容次第という側面も無きにしもあらずだけど。

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そういう流れの中で日経平均CFDは¥100ちょっとしか下がっていない。その理由はもちろん米国債10年物金利が上昇しドル円が円安に動いてるから。まったく動くにしてもあっという間に¥1.70も動いていいのか!?って感じだよ。これでは引けてみればマイナスを打ち消してたってことになるのかも。でもこれじゃ「売り坊」といしては商売あがったりだよ。0.250p利上げするにしても5月が最後となれば円高方向なんじゃないの?って思うじゃないか!まぁ、でもそれも米国債金利が上昇するからそうなる。

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その要因がまたぞろミシガン大学消費者態度指数(速報値)だったりするのか!?一体どうして米国市場はこんな当てにならない指数にこれほど反応するんだろう?俺としては根性決めて必死で売り建てたポジションだっていうのに報われんなぁ・・・。最近こんなことばかりで嫌気がさす。

ちなみに金曜大引け時点での日経平均は¥28,493でEPSがファストリのお陰で¥2,101まで来たのでね、それでもPER13.56は今年3月9日PER13.60、4月4日のPER13.57に次ぐ3番目の高さ。所謂レンジの上限ってことだからね。そりゃ売り坊なら売るだろ!けどそれで勝てないとなると、こうなったら売りで決算勝負するしかないかぁ・・・。

なんか悔し過ぎる!(アイキャッチ画像はウォラーFRB理事)