中国だけで済む話じゃない!?
- 2023.08.20
- 放言
中国不動産バブル破裂問題、これで一番不思議なことは、膨れ上がった人民元は一体何処に消えたのだろう?ということだよ。米ドルの2倍以上というとんでもない金額に膨れ上がった中国のマネタリーベース(M2マネー)は、不動産バブルを引き起こしたし、中国の経済発展を表面上は支えてきた。
けれども天文学的な人民元発行によって創出してきた信用創造が一気に止まったわけで、一体そのカネは何処に行ってしまったのだろう?って思わないか?何故恒大集団は今頃になって米国連邦破産法15条の申請をしたのだろう?
絶対におかしいと思うのは、中国の不動産ディベが起債したドル建て社債なんか、大して買われてないというのは分るけど、ならば中国の不動産マネーが米国に投資されているというのを否定する材料は何処にもないよね。もちろん米国だけじゃなくて、世界中に投資されていたってことも十分に考えられるんじゃないかな。
大した金額ではないと言われてる恒大集団が保有する米国内資産だけど、なにせ恒大集団の本拠地はケイマン諸島だし、取引は香港経由みたいだし。いやいやケイマンから直接投資することも出来るしね。
こうしたことは恒大集団だけの話じゃなくて、他の不動産会社やら他業種も含めて、とにかく資産を中国国外へ移すことに躍起になっていたんじゃないか?って勝手に想像してます。
経営者の個人資産はもちろんだろうけど、そういう海外逃避の資産ってどれくらいあるのかが興味あるよね。下手をすれば、国家権力で一気に抑えられるってこともあるだろうし。でも、M2マネーの規模からして半端ない中国マネーが動いてる可能性は十分にあると思う。
経営者なら自分の商売がもうダメだ、なんて一番早くわかるわけで・・・。そうなったら如何にそうした資産を保全するかって考えるだろう?後はコモディティとかもね。
なので中国経済の問題っていろいろな面で、やはりヤバイよね。
単純に考えても、なんで日本の不動産が中国資本に買い占められるの?そのカネはどこから?そんなことを世界中でやってるのかもって思うよ。もう中国はすべてがカオスだから・・・。
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