嫌でも世の中は変わってゆくのだから・・・

嫌でも世の中は変わってゆくのだから・・・

新型コロナで世界中が滅茶苦茶になってしまった状況のなかで、FRBが湯水のごとく米ドルを市場に供給してる。これで緊急的な金融緩和は500兆円に達する勢い!物凄い金融緩和ぶりだ。

一昔前は・・・たとえばリーマンショックとかはもちろん金融緩和を世界中は強調して繰り出すことで、なんとか乗り切ってきた。その結果各国の中銀のBSはパンパンになった。金融機関が抱えてる劣化した債券をバンバン買いとって、金融機関をなんとか守ったわけだ。

今度の新型コロナ・ショックは、金融機関じゃなくて一般企業やら個人がやられてる。そこでFRBは腹をくくって同じことを企業や個人に向けてやらないと・・・という選択をしたように見える。

もちろん各国の財政政策もどんどん出す(日本以外)。その結果現時点でさえ、金融緩和や財政からの緊急支援はこれまで何と1000兆円にもなるという大判振る舞いらしい。しかし、こうすることが、世界がリーマンショックから学んだ教訓みたいだ。今の経済体制では、こうするしか方法がないと言わんばかり。

Advertisement

しかしながら新型コロナ不況もまた、始まったばかりなんだよね。

新型コロナの蔓延が頭打ちになったとしたスペインは僅か3日で再度増加に転した。同じことをイタリアもやってやはり4日で失敗してる。いま、米国でも同じことをやろうとしていて来週頭打ち説を持ち出し始めた。トランプ政権は経済再開にウエイトを置き始めたし、20万人という死者数予測を6万人前後と改めた。これがスペインやイタリアのようになる可能性はかなり高いと思う。

 

結局、新型コロナに対しては、封じ込めようともがけばもがくほどに人は動けなくなる。人が動かなければ経済が立ち行かないのは明らか。アマゾンなどは絶好調で今季500万人を雇用すると宣言してる。ネット通販は当然増えるだろう。

酷な言い方かもしれないけれど、従来の経済がまた新しい形式に変わらざるを得ない状況になって、中小小売店や飲食店、対面サービス等々が消えてゆく。そこで、従来の商売を思い切り助けるような政策を遣りまくると、結局そういう社会は苦痛を後々まで背負うことになるよ。じゃなくて、潰れるところは潰れないとだめだと思う。強いものが生き残るという淘汰じゃなくて、社会の変化に適応できなくなったビジネスを負債の塊にするような政策をすればするほど、金利は上がらなくなって、経済そのものが角質化してしまう。

Advertisement

お上が自粛しろと言ってて、そうしないと非国民みたいな風潮ができちゃうと、駄目だろうね。日本は敗戦もあったし自然災害や原発事故もあって、とにかく「過去を忘れない」とか「後世に語り継ぐ」とか、そういうのが大好き。「歴史に学ぶ」とか「温故知新」みたいなことが正しいとされている。

だから「守ろう」という意識が非常に強い。でも俺の経験からして「守ろうとすればするほど苦しくなる」のは明らかなんだよ。日本人は根性ものが好きだし、頑張ればできる、努力すれば必ずできる、という教育で育つ。少年野球に1000人の子供がいて、全員に「努力すればプロになれる」と教えちゃう。でも全部「嘘」だってことを監督は知ってるんだよね。

だから今回新型コロナで苦しんでいて、結局安部政権もその苦しみに報いようとしなくて、日本中の中小企業を借金漬けにしようとする中で、当然辞める、止めるという選択肢はありだね。やめたら一時的には俺のように無一文でほとんどホームレスでまた借金もあって、みたいな生活になっちゃう可能性もある。でもね、借金抱えていつも返済でカリカリしてた生活とおさらばして、人生変わったしね。別の世界があったよ。

変わりゆく世の中で、救ってはダメなこともたくさんあると思う。

Advertisement