楽観は絶対禁止!?これからが本番の株式市場・・・

楽観は絶対禁止!?これからが本番の株式市場・・・

今の株式市場の位置をどう考えるか?

このGWは腰を据えて考えなくてはいけないと思う。株式市場はとにかく米国とイランの戦争を開戦以来終始楽観していたように思う。中東の火薬庫と言われ、長年その懸念が言われ続けたホルムズ海峡の封鎖。特に昨年の12日間戦争が勃発したとき、米国が本格的に介入してきたらイランによるホルムズ海峡の封鎖は、もっとも懸念されていたこと。けれども、今回米国がイラン全土の軍事施設を爆撃するという行動に出た時、まさに戦闘地域のど真ん中で原油やLNGを悠長に輸送することなんかできるはずもなく、米国とイスラエルの攻撃が激化すればするほどに、事実上の封鎖状態に入り、ついにイランは海峡封鎖を宣言するに至った。

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世界の原油の約20%がホルムズ海峡を通過し供給されているということを考えると、すでに1カ月以上原油の出荷が止まっているということになり、事実上4月20日前後に荷揚げになった原油が最後と言うことになる。そして今日現在ホルムズ海峡の封鎖は続いていて、仮に明日封鎖が解除されたとしても、着荷ベースでは約40日間の空白が乗じることが決定的になっている(原油の輸送から着荷まで約20~30日を要する)。

それまでは、世界中備蓄を消費して凌ぐことになるのだけれど、石油精製品のサプライチェーンは様々で、原油が入荷したからといってすぐに精製し供給できるとも限らないわけで、となると少なくとも現状の生産を維持するためには、備蓄を使い続けるか、スポット原油をどこからか調達しまくるしかない。

日本市場は、GW入りして明けの6日以降続々と決算発表が出てくるわけだが、残念なことに高市政権は原油不足で生じる経済的な混乱を想定できてはいないらしい。日本の原油備蓄は260日分あると政府発表をしても、政府備蓄は145日分しかなく、すでに第一回放出で30日分、第二回で20日分の放出となり、残りは95日分と言うことになる。

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民間備蓄は100日分あるとは言え、それがすぐに流通に乗るとは限らないわけで、だからこそいち早く政府備蓄を放出せざるを得なかったというのが実情だ。さて現時点で40日間の供給が完全に断たれ、さらに明日以降ホルムズ海峡封鎖が伸びれば伸びるほど備蓄は減ってゆく。

その間、原油の現物価格はひたすら上昇を続けることになり、現時点で$130/バレル平均で取引されていると言われるが、これが$200、$250と上伸しても全く不思議ではない状況に5月以降突入することになる。

これが何を意味するのか?はもはや書くまでもなく、世界経済は今までに経験したことのない、不況に突入することになると同時に株式市場の下落スパイラルは、今の株価が天井付近であることを考えると、あまりに恐ろしすぎる。

とにかくホルムズ海峡封鎖問題が解決しない限り、5月6月の地獄相場は決定的だと思う。GWに突入し休場となっている今日だけど、もう十分そうした兆候は表れていると思う。それをいくつか列記しておく。

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1. 日本市場の決算相場で、絶好調決算を発表したディスコ、アドバンテストが大きく売られた。この2社はNVIDIA関連銘柄であってTSMCの絶好調決算も相まって、評価されてもおかしくなかったけれど、材料出尽くしの利食い相場となった。

2.いままで何年も上昇相場を続けてきて、昨年からな急騰となっていた金銀銅相場が、俄然売られることになった。特にゴールドは有事の金と言われていて、本来は買われてもいいはず、と多くの投資家が買い向かっていると思うけど、ほぼほぼ株や原油を連動するように売られているし、今後しばらくは下落は止まらないと思う。

3.原油先物価格と実物価格の乖離は過去最大で、あり得ないほどの乖離を示しているけれど、イラン戦争終結、ホルムズ海峡封鎖解除を狙ったショートの積み上がりが上値を抑え込んでいる。これは多分に政策要素が介在していることは間違いないと思うけど、すでに限界だと思う。原油先物はイラン開戦時のS高して見せたけれど、以来強烈な抑え込みが入っていたと思われるが、堰は破れると予想する。

4. 再三の片山財務大臣の口先介入にもかかわらず、ドル円がいよいよ¥160を突破する勢いとなってきた。そして早ければGW中にも介入があるかもしれないと考えます。根拠は3名の審議員が利上げを主張したにも関わらず日銀が利上げを見送ったこと。この裏には、円安を為替介入で止めるという片山大臣の意図があるんじゃないかと。利上げに難色を示す高市首相だけど、円安を早急に止めるには介入以外の方法はないということか?

さてスペースX、OpenAI、アンソロピック・・・600兆円~1000兆円のIPOが今年に・・・。ただで済むはずがない。