米国市場は続落するんじゃないか!?:9月18日(月)日本市場休場
- 2023.09.18
- トレード雑感
今夜の米国市場は俺の見立てでは多分続落すると思ってる。理由はやはり先週のCPI、PPIの見直しが進むんじゃないか?ということと原油価格のもう一段の伸び(WTI$91台へ?)があると思っていて、これらは相互に相関関係にあると思うしね。
それと相変わらず不安定な債券金利の上昇も気になる。インフレ再燃懸念という感じよりもむしろ需給に対する警戒感だろう。とにかく米国債を財務省はこれから来年にかけて大量に起債することになるわけで、これからますます需給が緩むと投資家が見てることだよね。
それと逆説的かもしれないけれど、FRBは今月のFOMCで金利据え置きとなると大部分の投資は思ってる。ならば物価にしても金利にしても上昇トレンドが継続してしまうんじゃないか?と言う見方だからね。
ところが、このところの日本市場の取引時間での米国CFDは本当に高いんだよね。今日だってダウCFDは△$60と上昇を維持してるし、高水準で10年物金利が乱高下中なのにNASDAQ CFDもマイナスになっていない。だからこうした動きが日本市場のザラ場を余計難しくしてる。まったくやり辛いったらありゃしない!
けれども、今夜の米国市場は面白いと思うんだよ。水曜のFOMCに対するポジション調整の意味もあるし、株式市場が債券市場をどれだけ意識してるのか?がはっきりわかる日でもあるから。
さて、相変わらず株式市場では、米国がリセッションに陥るのか否か、の議論が盛んだよね。株価が急落するか?というのとリセッション入りするという予想とは別問題なんだろうけど、要は現有ポジションを経済の変化にどう対応させていくか、と言うだけの話だから、今の議論とは別の次元で株価は動くことになる。
ただ個人的には、米国経済のリセッション入りはまず間違いないと思ってて、あとは時期とタイミングの問題だけかな?って考えてるんだよ。そもそも中国経済がもう手が付けられないほど混乱しているにもかかわらず株価からは、まだまだ危機感は感じないという不思議な状態だけど、こんなのいつまでも続くはずがない。
でね、中国経済が膨大な債務を抱えてるというのが問題になってるのは、それをペイしてゆくだけの産業が行き詰まったからだよね。不動産とかね、もう絶対に無理、と言うところまで来ちゃった。その時それに代わる新たな産業が育たない限りは経済は縮小するしかないよね。
けれど、何度も書いてるけれど中国経済がここまで来てしまったのは、とにかく人民元の価値をドルで保証するような管理変動相場制のお陰だと思うのでね。その中で中国は人民元をこれでもか!と刷りまくってここまで来ることが出来た。
そのカウンターパートである米国(ドル)もまた、同じように財政をふかしてドルを大量に増やした。もしも米国がこうした政策をとらなかったら中国はここまでこれなかったんだよ。もちろん米国は慈善事業をしていたわけでもなく、中国を利用してグローバル化という波を無理やり作って、意味のないISO基準なんてのを世界中に取り入れさせてある意味(中国と米国以外の)生産効率を悪化させてね。その間中国はISOもへったくれもなくてバンバン工場作ってね。
そうして大儲けをしていたのは米国なんだよね。もちろん中国はとにかく人民元さえすればそれはお宝に化けた。中国にとってみればこの管理相場制は「打ち出の小槌」であり「錬金術」でもあった。だから宴が終われば天文学的な債務が残るのは当たり前で、それは何も中国だけがそうなるのではなくて、米国経済も同じような局面をやがては迎えることになる。
米国だって何処で儲ける?っていうと、国内無理、中国ダメ、インドも難しい、欧州は撃沈、BRISCはBRICS+になって開口意識を燃やし始めてる。もちろん日本なんて大したことないし。いま日本を躍起になって何とかしようとしてて仕舞いには強引な要求が来るのは明らかだけど、でも市場規模はたいしたことはないし・・・。
余りにもマネタリーベースが大きくなりすぎてしまったから、運用先なんかないのよ。なのでこのまま行けば恐らく2024年は大荒れの年になる可能性が非常に高いし、その入り口がこの秋だと思てたんだけど、今のところは・・・。
まぁでも米国経済のリセッションの潮目は多分・・・「米国債上昇でのドル安傾向」が見えたときなんじゃないかと思ってる。または金利が突き抜けたのにドルが動かなかったりするのもかなり怪しいけどね。
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