12月相場は楽観できない!?どうなっても不思議ではない地合い!

12月相場は楽観できない!?どうなっても不思議ではない地合い!

昨夜の米国市場は・・・特にダウは暴騰翌日の急騰ということで、パウエル議長講演を受けて一気に買いが入った格好。これがクリスマスラリーになるのかは分からないけれど、どう考えても昨夜のパウエル議長はいつもと変わらぬ発言以上ではなかったにもかかわらず、市場はもうFRB議長発言を無視してる、ということだろう。
「あのオヤジ、また同じこと言ってるぜ!」
みたいなノリだよね。

米国市場狂い騰げ

それが証拠にFRBが6月どころか3月にも利下げをするという確率が55.4%に跳ね上がったし、米国債10年物金利は4.197pまで下落した。所謂「利下げ織り込み」と言うやつ。FRB対マーケットは利上げ局面でもマーケットが勝ってきた。だからいつだって株価は想定外に上昇をしてきたわけだよね。

当局もウォール街も、米国景気についてはネガティブな発信を出来るだけ抑えて、ポジティブな記事は過大に強調してきてるし、ここで一気に金利を下げたいイエレン財務長官は、ポイント、ポイントでポジティブな発言をしてる。今回もまた、測ったようなタイミングで「ソフトランディングの可能性が強まった」と言い放った。

それはね、ボロボロの米地銀に対して湯水のように資金投入をして、破綻させないようにしてきたし、そうすれば商業用不動産のバブル崩壊も防げます、みたいなことをやっているわけだから、夏から秋にかけては一見金融は安定しているという雰囲気を作り出してきたしね。株式市場も、何事も起きないから、買いでOK、みたいな感じになって来て、11月の圧倒的なパフォーマンスを叩き出した。

ブラック・フライデーも好調で・・・と言う記事があちらこちらで出る一方、苦境にある小売実店舗の記事は最小限。これをいいことだ、と市場は捉えるけれども、実際には米国経済にとって致命傷になるんだ、ってことは誰も議論しないのよ。ネットが絶好調と言うことは、お買い物はクレジット決済とか、今はやりの「バウナウ・ペイレート」ってやつで、今買って後払いってのを大量に使った消費なんだよ。だから、今、良ければ良いほど、後が怖いっていうこと。米国人は楽観的なんだろうねぇ・・・。俺に言わせると狂った消費ってね。もう狂ってるのよ、消費者の感覚もね。

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だから、こうなってくると、11月30日、12月1日の株式市場の暴騰は、なんだか俺の感覚では「上昇の最後」って言う気がするのよ。仕手株でもなんでも、急騰すると三段上げの最後の上昇が最も値幅が出る、みたいな感じ。でも米国人投資家は強気だし、楽観的なので、ここから急落と言うのではなくて恐らくソーサートップのような形になると思うんだよ。だからまだじりじりと緩やかに上昇するけれど揉みあうようなトップを形成してからジワジワ下げ始める。そして何かあるとドスンと下げモードに入る。そんなシナリオなんじゃないか?って思うけどね。

日本市場の師走相場は?

さて、米国市場が2日間で大幅上昇したけれど、日本は高値圏も揉みあいを抜けれない展開が続いてる。昨夜も日経平均CFDは¥33,259まで突っ込んで、そこから米国市場に連動して買われて結局(金曜引け値から)¥33,480の¥48高で終了。米国金利が低下して、ドル円が一気に¥146.815まで来たのに、逆行したんだよね。

まぁこういう時は日経CFDを買うよ。で円高が進むとなると(海外勢にとっては)爆益だからね。それで月曜も様子見しながら、ドル円の動きを見る。見ながら円高が進まないと判断したら売ってくる。売りは円高が大義になるから合理的ってね。

ここで来週の問題点と言うのは、日本の投資家が強いというのでこの局面で買いを入れちゃうこと。米国が爆上げしてしまったのだから日本も連動して買いだろう、と思ってしまう事。でも、そこは落とし穴の一つではあると思う。まぁ、要注意点ということで頭の片隅に入れておく必要ありと思うけどね。

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が、しかし、来週はMSQ週でもあって、多分海外勢は上を見てる(と思う)。なので、本当に重要なのはドル円がどういう動きになるかということで、もしも円高が大きく進むようならば、オプションや先物のポジションを弄ってくるかもしれない。なので要はドル円から目が離せないということだよね。

さてさて、米国市場は昨日、もう金利を見ていない、と書いたけど、いやいや全然違ってた。金利低下でこんなにイケイケになるのだから、思惑は全く外れちゃった。まぁ、米国市場ってのはそういうところなんだという事。一方日本市場だけど、日本の場合はもっとも注意しなければならない事案があるよね。そう、政局絡みだ。

政局爆弾!

まず、岸田首相はもうない。というか内閣総辞職以外に道がない。同時に東京地検特捜部の派閥の裏金疑惑の捜査が急展開し始めた。昨日は安倍派の裏金が5年間で1億あるという報道が出た(NHKは5年間で数億円に上ると報道してたよ)。これが他派閥に波及するのは時間の問題で、岸田は宏池会の会長を辞めてないからね。アウトだ。

で、内閣総辞職ならば自民党総裁選になる。要するに次は誰がやるんだ?ってこと。多分俺の感触だと裏金疑惑が及ばないという前提なら幹事長の茂木敏充だと思う。米国は上川陽子押しみたいだけど、そんなのが成ったら岸田以上にリベラルになっちまう。なので個人的には茂木敏充だとほぼ決め打ち。

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こうなると株はどうなるのか?岸田が辞めたら当然株価は上昇すると考えるよね。けれども次に上川陽子というトンデモ政治家がなるのだとすると、これはもう米国のニャンコなので・・・。問題は茂木がどう評価させるかだと思うんだよ。マッキンゼーに居たらしいけど、インチキコンサルの片棒担ぎをやってたらしい。学歴も経歴も凄いけれど、この人が米国の言うことをよく聞くのか?ってね。当然聞くに決まってるけど。

ということで、株式市場は爆上げする可能性が高いんじゃないかな。いまの岸田の支持率からすれば、爆上げの理由は十分すぎる。なので、今月にこれが勃発するようなら日経平均は年内¥34,500はあると見てるけど。売ってたら完全に焼かれるパターンかも・・・。

いずれにしても・・・

いずれにしても米国の暴騰は、一旦は終了すると思うんだよね。ソーサートップの可能性が濃厚かな?と思ってるけれど、これで一旦はFRBの「利上げ停止祭り」は終了と言うことも十分にあり得てその場合は巻き戻しが急、と言うこともあると思うんだよ。日本市場はドル円次第というのも基本的には変わらない。