米国市場暴落!金融引き締め相場本格化!

米国市場暴落!金融引き締め相場本格化!

ここまで米国市場の状況を見ていたけれど、完全に米国市場から資金流出が起こってる!ファンドマネージャ達が、血眼になって売れる株を処分すると同時に、ショートを建て捲ってるという感じだからねぇ・・・。戻り局面になれば次の売りを構える、みたいなね。いま4:15だけど、先ほど▲$870なんて局面があった。大引けまで1時間を切ってるから、ショートカバーされ、$150くらい値を戻してるけれど・・・(ダウのことです)。

しかしショートカバーで$150も僅か10分足らずで戻すわけだから・・・もう市場はグチャグチャになってるだろうねぇ・・・。さて、あと40分の間にどうするか・・・売りが止まればいいけれど、まだここから売られるようなら、いよいよ本格的に株式市場が崩れることになるってことだよね。

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株式市場は、昨夜からFRBが3回連続で0.500p(50bp)の利上げを行うことを織り込んでいるらしいけれど、今夜は4回連続という織り込みが始まってると・・・。確かCITIのアナリストは前回0.500p利上げじゃないか(あと確か6回のFOMCが年内残ってる)と1か月前くらいにレポートしていたけれど、何やら実現しそうな勢い!バンカメはブルームにこんな記事を載せて、「まだまだこれからですよ」と言ってる。

確かに記事の通りだとすれば、これはもう銘柄を選んでる場合じゃないのかも。一気に3.500pという金利になると、市中金利はとんでもなく影響されるだろうし・・・例えばモーゲージ(住宅ローン)なんかは、10%なんていう事にもなりかねない。となると、完全に住宅バブル(不動産バブル)は崩壊するね。

実は実体経済において株価以上に影響力が高いのが住宅ローン、住宅賃料や自動車ローンなんだよね。そしてFRBがタカ派になったというのは、この分野にも思い切って斬りこむという判断をしたんだろうと思う。そうなると、厳しいインフレの影響もあって、またぞろサブプライムのような現象が債券市場で起こりかねないよねぇ・・・。

インフレで消費が厳しくなってる背景に「株安で資産激減」という要素が加わり、「高金利が住宅や自動車に波及」する・・・。立派にリセッションの要件が揃うことになる・・・。

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しかし・・・この状況がまだ本命が顔を出す前の出来事だということを忘れるわけには行かんよねぇ・・・。そう!金融経済の核兵器と言われるQT(FRBバランスシート縮小)だ!3月のFOMC議事要旨では1回に付き最大950億ドルのQTに言及してたろ!そのQTを今年は2回予定していると言われてるけれど、最大950億ドルを年2回、3年間続けたとしても僅かに65兆円しか資産圧縮が出来ない!

と言うことは、FRBが正常な金融政策の担い手として復帰するには、トランプ政権時代の2019年のQTによって450兆円(円換算)レベルに戻さないとならない。実際にパウエル議長は450兆円でも多すぎるとしてQTに踏み切ったわけで、結果としてクリスマス暴落を招き、トランプ大統領が怒り狂ってまたQE(バランスシート拡大)路線に復帰してしまったんだよね。

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上記のグラフはFRBのバランスシートの増加の経緯だけど、赤□の部分が今回予測されてるQTで、緑□がトランプ政権~バイデン政権で拡大された部分。と言うことはつまりは、今の株価、債券・不動産は、こうした金融ジャブジャブの結果だということ。そして、今起こっているインフレは、極論すればこのバランスシート拡大(金融ジャブジャブ)が限界を通り越してしまった結果とも言える。

とにかく、FRBは・・・、やってしまったんだよねぇ・・・。巷ではどんどん金融緩和して経済を書く出しても大丈夫!という理論が横行してたし、そうして経済成長をすることが幸せなことと誰もが否定しなかった。確かに新型コロナというとんでもないことも起こり、仕舞いにはロシアが戦争してる最中なわけで、そうした想像できないネガティブファクターが経済を襲ってるというのもあるけれど、それ以前に明らかにインフレになる素地が十分に醸造されていたわけだよね。

みんな羽振りがいいのよ!大富豪はさらに資産を増やす、バカ高い新車は売れる、家を持つ、都会に高級マンションを借りる・・・。日本だって街中を走ってる自動車は、恐ろしいほど高額だよ。なぜか家も売れてるらしい。日本は金利が安いからいいじゃないか!ってね。賃金が上昇しない国で、金利が安いからと言ってファイナンスを増やすってことがどういうことか・・・もう少し考えるべき。まさにこれから日本もインフレに飲み込まれるのは必至だよ。

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結局今夜の米国市場は・・・ダウは、大引け▲$981のほぼ安値引けになった。案の定、この記事を書き始めたときの戻りはショートカバーで、そこからさらに売り物が出たという展開。同時に米国債10年物金利も急落してるけれど、リスクオフの米国債買いとなったから。しかも、週末引け後のダウCFDは▲$1,100まで進んでる・・・。

米国三市場ともに、暴落といってもいい状況に突入したと言えるよね。けれども日経平均CFDは現時点で▲¥400にも満たない水準を維持してる。ドル円が¥128台ということで、米国では円安の評価が高いから・・・。けれども円安+株価下落では、海外勢にとっては最悪の展開だから、週明けの日本市場、現物市場はどうなるか・・・だいたい想像はつくけどね。

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何とか昨日は売りポジションを建てておいたので、被弾は免れたけど・・・。俺も含めて買い持ってた人は金曜にヤラレタ。けれども後場の動きから結構、買いついた個人投資家もいると思うけど、痛いよなぁ・・・。

最後にブルームバーグに恐ろしい記事が掲載されていた。

これじゃ、来週も厳しそうだ(大引け後に掲載してるからねぇ・・・)。