ダウ爆騰!:7月17日(水)寄り前

ダウ爆騰!:7月17日(水)寄り前

米6月小売売上高は意外に堅調な数字を示したことで、ダウが急騰!今年最大の値幅で上昇した。数字が発表になって米国債10年金利が一時的跳ね上がったけれど、結局は利下げ期待の方が優った格好で、4.160pまで下げてきた。

20年債と2年債の逆イールドはすでに解消されたけれど、長短の金利水準の基準でもある10年債と2年債はまだ逆イールドを維持している。FRBが利下げをする時は、基本的に株式市場がバブル的な上昇相場にならないように配慮すると言われているけれど、それってインフレ再燃を過度に警戒するから。と言うよりも、今回はスタフレ懸念が払しょくできないという事かも。

なので、利下げするから景気は持ちこたえ反転するというものでもない、と言うのはどうしても利下げは遅れる傾向があるからです。今回アナリストや評論家は、FRBはすでに利下げすべき、という人が大半なんだけど、もしも7月に利下げをすれば、今の状態なら株式市場は一気にバブル的上昇になることは、昨夜示唆されたと思うんだよね。

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それに、小売売上高が何とか横這いになったのは、これはもうインフレのせいですよ。5月PPIが上昇したのも苦し紛れと言われてるし、その意味ではインフレはかなり根強いとみるべき。ラッセル2000が利下げで爆騰してるけど、米国って本当に資金ジャブジャブなんだな、と思う。三市場が高値を取ってきたから今度は中・小型ってこと。ビットコインも反転大幅上昇したし、金価格も高い。

要するに今は、本当に資金ジャブジャブの状態だからこそ、パウエル議長はインフレの再燃を極度に警戒しているんだよね。政権の圧力でQTを緩めたことも結構後悔してるかも。手を付けるべきはQT緩和よりも利下げの方が先だったな、と言う感じ。

と言うわけで、米国10年債金利が今の水準を維持して、2年債金利が9月に下がったら横並びする。それまでの地合いは結構難しいな。