世界経済の状況を受け入れられない投資家：7月2日（火）後場

日経平均株価￥21,754（△￥24）

後場の相場観

株式市場は相変わらず懸念材料を無視して、Ｇ20での米中会談の結果の余韻を引き摺るような「楽観」が覆っていると思う。特に日本株については、米国株と同調するような経済状況でないことは明らか。

にもかかわらず、韓国に対する半導体関連の制裁問題などは思い切り無視されてるし、イランに対する対応もまったく考慮されてはいない。この二つは少なくとも日本経済にとってはかなりの打撃を与える重大なリスクであるにもかかわらず、ということだ

加えて、米中関係は言ってみれば「株価を落としたくないから」関税問題を延期したに過ぎない。

こういう状況下で、生ぬるい相場をいつまで続ける気なのか？という気がするね。経済が悪化しているのは厳然たる事実で、株式市場はそれを織り込む必要があるはず・・・。にもかかわらず、雲の上にいるようなふわふわとした相場は、正直気持ち悪すぎる。

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後場の取引

6758 ソニー　￥5,782（△￥1）
空売）￥5,805×2000
空売）￥5,804×2000
空売）￥5,800×16000（含み益￥288,000）
買戻）￥5,771×2000（+￥68,000）
買戻）￥5,770×2000（+￥68,000）

余り注目されてないと思うけど、韓国への報復というのは、意外に日本企業の業績に係わってくるんじゃないかと思う。ソニーもCMOSはサムソンに提供しているんだろうし、ファーウェイ問題もどうなるのか分からないし、不確定要素満載だ。

押したところで一部を利食いしたけど、これは失敗とみて、再度戻りを売り足して勝負することにした。韓国問題はジワジワと市場で取り沙汰されるようになると思うんだが・・・。

9984 ソフトバンクG　￥5,242（△￥15）
空売）￥5,255×8000
買戻）￥5,239×2000（+￥32,000）
買戻）￥5,238×4000（+￥68,000）
買戻）￥5,237×2000（+￥36,000）

利食いしたのは、このまま行くとチャート的に嫌らしすぎる、と思ったから。本来なら持ち越すところだけど、後場の視点からは少々ずれるので、自重した。まぁ、売るのなら明日でも間に合う気がしたしね。チャートが悪くなってからでいいんだから・・・。

6954 ファナック　￥20,400（▲￥140）
空売）￥20,485×400（含み益￥34,000）
空売）￥20,470×1000（含み益￥70,000）
空売）￥20,465×600（含み益￥39,000）
空売）￥20,460×600（含み益￥36,000）

さて、後場考えたことは、中国や韓国の問題なんだよ。それがネガティブテーマになりそうな気がして、ならばファナックは売り勝負しかないんだよ。

製造業は年々悪化してるし、ファナックにとっては厳しい状況が続くと思う。その上に中国経済の壊滅的状況があって、なおかつサムソンの息の根を止めるかのような、日本政府の輸出規制ってなると、相場はやはり上値を追えるわけがないと見るけどね。

6857 アドバンテスト　￥3,175（△￥25）
空売）￥3,175×10000（変わらず）
空売）￥3,170×10000（含み損￥50,000）
半導体に関しては結構悩んだ。たとえばアドバンの半導体テスターなんかは、中国が独自の半導体開発を加速させたらプラスの要素もあるけれど、韓国に対する輸出規制は致命的。

だいたい日本独自の判断で輸出規制なんかするはずもないし、明らかに対中包囲網の一貫だろうから、ここは売りと決めた。

8035 東京エレクトロン　￥16,310（△￥470）
空売）￥16,330×2600（含み益￥52,000）
空売）￥16,310×1400（変わらず）
エレクは半導体製造装置なんで、事情はアドバンと同じ。製造工程においてアドバンよりも早く影響が出る業態。今回の事情があるなかで、この株価の戻りはかなり違和感がある。

6981 村田製作所　￥5,091（△￥11）
空売）5,091×10000（変わらず）
はっきり言って村田は致命的・壊滅的じゃないか？中国も韓国もやられることになったら、電子部品をどこに売る？みたいな状況になる。しかも台湾だってキナ臭いわけだから・・・。

村田にとってはとんでもない状況なんだろうからね。

本日の収支：（前場・後場合算）+￥1,810,000

後場の反省と今夜の米国市場

実体経済への影響よりも、楽観が先に立つようじゃ、そういう相場は「危ない相場」なんだと思う。このところの日米株式市場を観ていると、米国市場が今の位置にいることが相当違和感がある。けれどもそれ以上に、日本株が連動するような動きを続けてることに対して、違和感以上・・・つまりは「不思議の世界」って感じだ。

今は、そういう状況じゃないと個人的に思ってるだけかもしれないけれど、感じたとおりの投資行動をとるべき、と思うので、今日も売りポジションを建てて挑むつもり。

しかし、そうはいっても米国ダウの上昇に連動されたら、負ける。今夜負けるようなら7月は相当厳しい戦いを覚悟するよ。