月曜の日本市場、個人的な勝手な想定！

そもそも今日米で株価が下がっているのは、8月26日のパウエル議長・ジャクソンホール講演が理由でしょ。なんだかんだと言ったって、投資家のパウエル議長に対する信頼感は絶大なのよ。そのパウエル議長が、高らかに「9月FOMCでの利下げ」を宣言したこと。これが大きいよね。

日米株価はその時、短期上昇トレンドで勢いが付いちゃってたので、2日、3日は米国景気に対する楽観が勝っていた。けれど同時にパウエル議長発言の重さというものを意識するようになり、下げに転じたということだよね。

投資家ならみんな知ってることだけど、FRBが政策変更に動くときって言うのは、政策に確信が持てたときだから、必ず実体経済から遅行する。8月26日の時点でパウエル議長が利下げを言ったのは、その意味では確信的な理由があったと考えるのが自然だからね。

個人的にはその辺りから戻りに対する売り建てを意識するようになったんだけど。このブログでいつも、ネガティブなことばかり書いてると言われちゃうけれど、強気よりも弱気の方が、なんというか想定しやすいというのがあるから。個人差もあるだろうけど、俺の場合はそうなんだ。

それと米国当局が発表する景気指標に対する信頼感は、このところ急激に低下してる。大統領選挙イヤーは市場も期待感に満ちて沸き立つ、と言われるけれど、今の米国の政治状況では沸き立たないよ。カマラで沸いたら壊れてるし、小泉で沸いたら救いようがない。

なので、米国投資家だって、パウエル議長の方を信じた投資行動と言う事なんだろうね。

さて、明日の相場展開だけど、明日はファンダメンタルズは無視しないとダメと思ってて、米国市場は急激に売りに傾く可能性が高いんじゃないかな。需給に押される相場ってのはマジで怖いよ。株価の動きに理由が見つからないからね。

個人的な、あくまでも俺の勝手な想定だけど、日経平均は5日の下値を突き抜けることだって、あり得ると思ってる。なぜそんな極端なことを想定に入れておくか？と言うことだけど、それはいつもしつこいくらいに書いている、米国経済の懸念だよ。

米国経済は確かに好調な部分はあるけれど、反面どうにもできない債務が蓄積されているのも事実で、マーケットはその部分を決して見ようとはしないのね。ほとんど中国みたいだけど、相場っているのは常に上昇で儲けたいという投資家が半数は居るわけだから、そういう投資家は都合の悪いことは見たくない。

例えば個人消費なら、消費実績だけを見て判断するけれど、個人の抱える高金利債務は見たくない。クレジットカード、住宅ローン、自動車ローン、教育費、学生ローン、そして家計のキャッシュフロー。そういうのは見たくないの。

商業用不動産も同じで、この高金利下で空室率40％じゃ耐えられるはずがない。なので、借り換えで金利が急上昇って言うのは無理だ。それどころか、デフォルトしたら今度は大きく劣化した不動産を銀行が掴むことになって、一気に流動性を失う。

もっと言うと、今のパウエル議長は、「雇用が・・・」と口にするけれど、彼はきっと雇用なんかさほど重要視していないと思うよ。FRB議長としてそんなことは口が裂けても言えないけれど、実際に9月から利下げしないと金融システムがヤバイと思ってるんじゃないかな？

逃げて、逃げて、逃げて。無視して、無視して、無視して、ソフトランディングを演出しようとしてるのが、今の米国市場なんだろうけどね。イエレン財務長官だって「雇用は極めて堅調」と突然言い出したし。でも、とんでもないジャブジャブな資金と借金で成り立っているのが今の金融相場だからね。実際問題として、雇用なんか関係ないのよ。移民だらけの雇用をいくら演出しても、土台が半分くらいシロアリにやられてるからね。

崩れる時は一気に倒壊する可能性がある。だから、極端な値動きも想定する必要があると思うんだよ。

そしてもしも月曜の米国市場が厳しい下落になるなら、その前に日本市場が厳しく下げるから分かる。明日の相場で日経平均が▲￥1,250で寄り付いて引けが▲￥2,000くらいになったら、米国市場はブラックマンデーかもね。そしたら火曜の寄り付きで、日経平均は8月5日の下値を突き抜けることも十分にありえるよ。

問題はそこからで、そのタイミングで何らかの破綻劇が出てくる可能性がある。そうでなくてもバッドニュースが噴出するかもしれない。

相場を張るならば、そのくらいの覚悟を持っていないと、ヤバイでしょ。今の米国市場の株価はパンパンな高水準にあるということを常に忘れないようにしないとね。8月5日の日経平均の暴落を獲ったとき、もしかしたらこの下げは予兆かもしれないと本気で思ったんだよね。

明日はドル円は￥140を割ってくるかもね。