日本株にとって月曜のCFDとドル円は極めて重要!

日本株にとって月曜のCFDとドル円は極めて重要!

さて来週はいよいよ株式市場の分岐点になる(と思われる)FOMCの金融政策が18日(日本時間19日未明)に発表される。今回のFEDウォッチによれば、0.250p利下げ、0.500p利下げがなんと50%、50%で予想されれている(15日時点)。

今回のFOMCによって米国株がどう動くのか?は週初から最大の焦点になるだろうし、ブルームバーグの意見は0.500p出なければ市場は落胆するだろうということ。でも、0.500pだから好感して株価は上昇するとは書いていない。まぁ、当たり前だけどね。

けれども、今のところ何故0.250pでなくて0.500pの利下げを見込むのか?という根拠が示されたニュースや記事はあまり見当たらないのが不思議というか、分からないところ。イエレン財務長官が言うように「ソフトランディングは達成された」と言うのであれば、0.250pでいいはずだし、いたずらに0.500pで市場を刺激する必要もない。ただイエレン財務長官としては米国債に買いが殺到してくれることが、最も望ましい形なのであって、実際今回の利下げ議論って、何処か仕掛けられているような気がしてならない。

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でも、雇用統計や物価指標は0.500pの利下げが必要だ、という数字ではないし、そういう意味ではパウエル議長のジャクソンホール講演の「政策転換の時が来た」という発言さえ、どうなの?って感じもある。FRBが予防的利下げなどするはずもないし、そうした実績もこれまではなかったのだから・・・。

実際今の米国市場では債権買いのポジションが急激に高まっているし、週明けにはさらに加速する可能性が高いんだけど、ここで一気に資金の債券シフトになるかどうか?株式市場から見ればリスクオフが一気に来るかも、という恐怖感がある。ブルームバーグが「0.500pの利下げ以外なら市場は落胆する」と言う意味は、「差し迫る金融システム危機への対処には0.500pが必須である」と捉えるべきかもしれないけれど、つまりは雇用や物価がどうの、という問題とはかけ離れた場所に理由は存在するってことかもしれない。

だとすれば、今回FRBが0.250pであれ0.500pであれ、利下げすること自体、株式市場のリスクオフを誘発するように見えるけどねぇ・・・。

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さて、いずれにしても米国金利は利下げによって低下することは確かで、FFレートが最も影響を与えるとされる2年もの国債は現在3.587pとかろうじて順イールドに転換している(10年もの国債金利は3.657p)けれど、これが来週は確固たるものになり、ようやく米国のバカ高い金利が低下する兆候が出始めるかもしれない。けれども株式市場にとっては、景気悪化のサインが確定するようなもの、と捉える可能性もあって、好感するかは別も問題になってくると思う。

ただし年末にかけて、FRBの利下げがFOMC毎に実施されるのであれば、金融機関にとっては救いとなるだろうし、なんとかかんとか、商業用不動産問題をクリアできるきっかけになるかもしれない。勿論市場はそれを望んでいるからこそ0.500pという期待が出てくるのだろうけど。それらを考えると、今後の可能性は二つあると思っていて、一つはFRBが本格的なリセッション入りと判断して利下げを開始するということ、そしてもう一つは金融システムに対する最終的なギリギリの予防処置のため、と言うもの。

米当局の発表する雇用統計や物価等景気指標に対して、FRBは全く信用していない可能性もかなりあるからね。でもその辺のことは我々素人には分からないし、いろいろ分かったところで株価の動きは想定は出来ても予想することはできないから。

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しかるに日本市場はどうか!?日経平均やTOPIXはどう動くのか?は見るべきものは来週に限って、というか来週以降しばらくは、米国市場の動きよりもドル円の動きなんじゃないかと思う。いま、海外投機筋の先物ポジは急激に円買いに傾いているわけで、¥145が落ち着き場所、とか¥140下はないとか、ノー天気なことを言ってる場合じゃないことは明らかだからね。

とりあえず¥140は割ってくると思ってて、場合によっては大きく動いての¥135に迫ることもあるのでは?と想定してるけどね。でもその場合には、日経平均は結構厳しい場面になることも十分あり得るからね。その意味ではとにかく明日の相場は極めて重要なんだけど、日本市場は休場・・・。この忙しく危険な時期に三連休、そして来週もまた三連休・・・。

なので明日のCFDとドル円の動きをじっくりと見たうえで、火曜の前場くらいしかポジションを弄るチャンスはないね。とにかく明日の米国市場とドル円だよ!