それでも株式市場は楽観するもの!?:10月21日(月)後場

それでも株式市場は楽観するもの!?:10月21日(月)後場

日経平均株価 ¥38,954(▲¥27)

上値は重くて当たり前の世界情勢と国内政治情勢。自民大敗は決定的で政治混乱へ。

後場の相場概況

実にタイムリーにブルームバーグに掲載された記事。いままで、米国経済のソフトランディングに投資家の関心が引き寄せられていたかのような株式相場になっていて、米国三市場は史上最高値圏にあるわけだが、一部の投資家は早くから、この相場を警戒感を持ってみていたのだと思う。

そしてそのような見方については、週末のブログに書いたけれど、個人的には今の株式市場の熱狂みたいな楽観は、近い将来に大きな悲劇に代わると思っている。

兎に角、どんな角度から見ても、今の世界の債務状況は異常極まりなく、もしもここからも株価を上昇させていくのだとすれば、今以上にジャブジャブのM2マネーを供給し続けなければならないし、実際に欧州市場は景気後退期にもかかわらず、そうした政策に踏み切っている。

毎日ウォッチしている米国市場に関して、詳しく見てみると、もうとうの昔に限界点は越えていて、連邦債務と言う視点ではもはやインフレ無くしては返済は絶対に不可能なレベルに達している。

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そして1年、また1年と時が進むにつれて、今の財政モデルは破綻に近付いて行くことになるし、それでなければもはやインフレを容認するというか人為的に誘導するしかなくなってしまう。

だからこそ、金価格が上昇し、ビットコインも高値を獲りに来ているわけだよ。

その上戦争だけど、昨日トランプとネタニヤフが電話会談をして、イランへの報復攻撃に関しネタニヤフはトランプの意見を聴いたらしいけど、トランプは「やりたいようにやればいい」と答えた。これでイスラエルの出方はほぼ決まったという感じがする。

そうなるとまた原油価格上昇が鎌首をもたげてくる。加えて、米国政府の年明けからの大量の2年債償還もあるわけで、これからの相場では必ず、こうした問題がテーマ化されるはず。

それを見切った大口投資家は、もはや準備を進めていると思うし、戦争やインフレと言った大惨事が必ず仕掛けられているような気がしてならない。なので株式投資をするにしても「楽観」の二文字は封印しておいた方がよさそうだ。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥27,110(△¥55)
空売平均)¥27,216×4160(含み益¥440,000
目先の株価を予想する決定的な要因がない中で、嫌な雰囲気と言うのが、買いを躊躇させるという感じの相場展開になった日経平均。とにかく株価上昇と言う意味では、日米市場以上に欧州市場がデタラメな相場になっている。もちろん、米国市場も大統領選挙に仕掛けで、上値追いになったけれど、そろそろこの辺で投資家の目を覚ますような動きにならないと・・・。

まともな日本人ならば、自民党の総裁選をみて、支持しようなどとは思えないし、まして石破じゃどうにもならないことくらい分かる。そんな中で株価が上昇していくことに、違和感があるのは当然だ。というわけで明日の株価はもちろん気になるけれど、この状況でショートポジを建てなくて、いつ建てる!?という心境なのでね。

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8306 三菱UFJ ¥1,613.0(▲¥31)
空売)¥1,622.0×4000(含み益¥36,000
空売)¥1,621.0×20000(含み益¥160,000
空売)¥1,620.0×20000(含み益¥140,000
1Qの決算でUFJは大きな貸倒引当金を積んだけど、三井住友も、みずほも積まなかった。今回米銀大手はみな大きな貸倒引当金を積んでいる。つまり、米国市場のメインプレーヤーは今の時期に大きな懸念を抱いているということになる。なので本筋は三井住友やみずほの売り建てなのだろうけど、何かあったときの反応がUFJのほうがいいのでつい、手を出してしまう・・・。


6501 日立 ¥3,955(▲¥61)
空売)¥3,984×2000(含み益¥58,000
空売)¥3,983×6000(含み益¥168,000

空売)¥3,982×2000(含み益¥54,000
空売)¥3,980×4000(含み益¥100,000
空売)¥3,979×2000(含み益¥48,000
空売)¥3,978×2000(含み益¥46,000
さて日本株の正念場に差し掛かってきた。と言うのも、今の日本市場ではとにかく日立と重工のPER30超えをどう評価するかと言うことが重要なのだと思うのでね。両銘柄ともに今の日経のメインであることは確かで、この辺が売られてくると、今の日経平均は短期下げトレンドと言うことになるので。あまり相性が良くないけれど、売られなきゃ嘘だと思うんだよね。

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7011 三菱重工 ¥2,219.0(▲¥102.5)
空売)¥2,292.0×4000(含み益¥292,000
空売)¥2,291.0×4000(含み益¥288,000
空売)¥2,290.0×4000(含み益¥284,000
空売)¥2,289.0×4000(含み益¥280,000
空売)¥2,287.0×8000(含み益¥544,000
空売)¥2,285.0×4000(含み益¥264,000
空売)¥2,260.5×4000(含み益¥166,000

7012 川崎重工 ¥6,182(▲¥259)
空売)¥6,350×2000(含み益¥336,000
空売)¥6,345×2000(含み益¥326,000
空売)¥6,340×2000(含み益¥316,000
空売)¥6,258×4000(含み益¥304,000

7013 IHI ¥7,969(▲¥374)
空売)¥8,441×4000(含み益¥1,888,000
空売)¥8,111×2000(含み益¥284,000

今の相場がこれで一旦終了となって、さらにこの先の政治状況によっては年内の高値はすでに7月11日の¥42,426で付けたという可能性もあると思ってる。最も政治状況と言えば米国の大統領選挙の結果も大いに混乱をもたらすだろうと思っていて、今年の場合は日米ともに、民主主義が喪失状態にあるわけで・・・。

こんな政治的な酷い状況が、債務でパンパンになった今に訪れる。FRBはもはやどうしていいのか分からないし、とにかく年明け米国債償還に向けて金利を引き下げろ!という政権からの圧力と、インフレ再燃懸念のはざまで選択肢を失ってる。

冷静に見ればこの状況はアウトでしょ。防衛関連が相場になったけれど、もうそろそろいいんじゃないか?という頃合い。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥4,160,000


雑感彼是

まぁ、まぁ、はっきり言って今の株式市場の動きには到底ついていけないという思いが強い。日本市場は決算期待もあるせいか、ドル円が円安に動くとすぐさま反応するような相場になっていて、連日海外勢は引け後に日本市場をGUさせようとしている。

とにかく日米ともに、金利の動きを見ていると、債券市場も大いに迷ってるのが分かる。だが米国債の長期金利が上昇してゆくと、円安傾向になって日本株にはプラスという今までの公式も、ちょっと怖くて当てにできなくなってきたと思う。

いまは株価ももちろん気になるけれど、米国債金利がいつ、どんな感じで上昇し始めるか?って言うことに注意を払ってる。それとビットコインとゴールドだよね。

この辺が狂ったように上昇を開始し始めると、事の始まりの合図だと思ってるからね。

もうあっさりと、大引け後の日経CFDは△¥200以上・・・。ウンザリだね。