ホンダと日産は経営統合できるのか!?
- 2024.12.18
- 放言
誰でもが同じように考えていたととは思うけど、日産はちょっとこのままでは無理で、あと半年もすれば資金的にも行き詰まることが明白な状況。これ以上社債発行などで凌げるのか?という疑問も利益剰余金4兆円に対し有利子負債7.5兆円が重くのしかかっている状況では、業績に悪化に目途が立たない限り難しい。
対するホンダも万全な財務体質とは言い難い。利益剰余金は11兆円あるものの有利子負債もほぼ同額の10.5兆円あり、その意味ではホンダと日産が経営統合したとして、どれほどのメリットがあるだろうか?
昨年のルノーとの合意によりルノーの日産持ち株数が10%台に減少でき、ルノーの影響力が排除出来たことで今回の協議が進展していると思われるけど、経営統合によって世界第三位の自動車メーカーが誕生すると言っても、そもそもフィアットとクライスラーの統合で上手く行かず、それにプジョーを入れ経営統合したステランティスも苦境に立っているわけで、ブランドを維持したままシナジーを発揮することの困難さが付いて回る。
そして最も厄介なことは、日産社長の内田誠氏とホンダ社長の三部敏宏氏の経営手腕の無さだ。そもそも内田社長は技術畑でも営業畑でもなく、まして日産プロパーでもない日商岩井の商社マンだった人。言い換えると自動車愛に欠けた経営者だと思う。だからこそ、EVに注力することの意味を理解できなかったのではないかな。
それ以上によく分からないのがホンダの三部社長で、ホンダの伝統に従って技術畑一筋みたいな経歴とホンダ技術研究所の社長からの抜擢と言う事らしいが、その人があっさりとレシプロを捨ててEVシフトを決断するという意味が全く理解できない。それにもちろん経営センスはない。
簡単に両社長を眺めてみても、この人たちが経営統合後の舵取りが出来るとは全く思えないのだ。また経営統合といっても完全統合しての新会社という形ではなく、ホールディングスを設立して、日産、ホンダのブランドは温存し、経営も独立に近い形になるというのでは、現状と何も変わることはないだろう。もちろん資材調達や人材の面で、合理化やリストラは進めやすくなるとはいっても、日産はルノーとの経営統合で何ができたというのか?
それにはっきり言えばEVやハイブリッドでは中国にはかなわないと思うし、ブランドをハイブリッドで確立したトヨタとは競合すらできないだろうね。その道経営統合しようとしまいと、日産とホンダの将来は茨の道が待ってると思うけど。
まぁ鴻海なんか論外だけどね。
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