不誠実すぎる日銀の利上げについて思う事。

ようやくオヤジの葬儀も終わってひと段落したかな、という感じ。人間というのはよくできていて、新たな感情が過去の感情にに上書きされてゆくようにできている。だから「終わりよければすべてよし」という言い方をするんだろうけど、そうやって過去を清算していかないと生きてゆけないんだろうね。

そうするためにはちょっとしたハードルを乗り越える必要があるけれど、それが出来ない人間は本物のポンコツだと思う。今回の親族の中にはそういうのもいたけれど、そういう行動はやはり見られてるからね。今を起点とする将来にあまり良い評価は得られないよ。

でもまぁ、俺にとってもひとつの時代が終わった感が強いし、肩の荷が下りたという安堵感もあるのでね。

来週からまたやりかけの仕事を片付けないといけないけれど、時間のかかることなので、ようやく相場にも集中できるかな、と思ってます。

さてドタバタのうちに日銀が既定路線です、と言わんばかりに0.250pの利上げを行って、短期政策金利を0.500pまで引き上げた。会見でも植田総裁は、おおよそ学者らしからぬ発言ばかりで、次回以降は状況を見ながら（利上げしてゆきます）、というタカ派の発言となったけれど、株式市場は100％織り込み済みという動きになったし、夜間の日経CFDもさらに上値を伸ばして￥40,455で週末の取引を終えている。

米国市場は利食いになったのか、三市場ともに弱い動きで下落したけれど、理由はよく分からない。恐らくトランプラリーで急騰したから利食いになったのだろうけど。米国投資家は、この下落は怖くなかったのだろうと見えて、日経平均は逆行高していった。

その上昇に果たして日銀の利上げや植田総裁の会見が影響しているのか？という視点でいま見てるんだけど、結局日銀が利上げしてもドル円が大きく円高方向に動くこともなく、むしろ円安方向に動き始めたということで、影響なしと判断して買いを入れてきたような気がする。

これは逆を返せば、「何のために日銀は利上げをしたのか分からない」という事なんじゃないかな。ある時は円安を止めるために利上げをし、またある時には金融政策の正常化のため、というけれど、そこには確固たる政策誘導への裏付けが感じられない。

もしも放置しておけば、トランプ大統領の政策からして将来円安が進みます、みたいな説明もないし、インフレ抑制のためですということも明確には言っていない。

インフレについていえば、明らかに2.7～2.9％のインフレの内、生鮮食料品とガソリンで0.3％を占めているわけで、これって言うのは、明らかに明確に、「政策インフレ」、つまりは政治の失策なんだよ。生鮮食料品価格は、どれもこれも200％、300％の値上がりになっているけれど、これが天候不順による不作の影響や、不漁の影響ばかりのはずがないし、根拠も示されていない。ただただ店頭価格があがってるという事実だけ突きつけられているんだよ。

それと米価もあっという間に5キロ￥2,000～￥2,500が￥3,500～￥4,000に値上げされた。ちょっと待てよ、昨年の米作はそんなに不作だったなどと言う話は何処にもないし、インバウンドで外人がコメばかり食うのかよ！ってことだよ。

ようやく政府は備蓄米放出するようだけど、今頃何を言ってるんだって感じだよね。

ガソリンもトリガー状況も適応せず、揮発油税も下げないで、￥180～￥200/Lだって。正気かよってことだけど、政治家はむしろ経費が上昇するって喜んでるくらいだからね。ほんと、日本の政治家って気が狂ってるのばかりだよ。国民生活のことなど爪の先ほども考えてないんだよ。

で、日銀は0.250pの利上げをしました。その結果どうなる？ってことだけど、もちろん物価は下がりません！下がらないどころか下手をすると物価上昇します。なぜならば金利上昇はコスト上昇だからです。

政治がまともに機能しているならば、この状況でもインフレは2.5％前後です。その上農林中金が投資の失敗で大穴を空けなければ、多分野菜や米こまでの価格上昇はしていない。これはいつか必ず出てくると思うけど、完全にJAや農林省の闇であり自民党の闇ですよ。全国民に負担させている損失補填だからね。

日銀はそんなことはお構いなし、というかつゆ知らずのなかで机上で利上げを決めた。やはりどう考えても政治との癒着、盆暗揃い、分析力不足、情報不足。日銀者5000人もの常勤社員がいるのにもかかわらず、全く幼稚な分析結果しか公表していないってどういう事なんだ！と言いたいけどね。

これで日本の国内消費はガタガタになるだろうし、下手をすればまたデフレ回帰の起点になるかもしれないね。これで円高方向に誘導できなかったら完全にアウトだね。