いよいよ売り坊の時代到来か!?

いよいよ売り坊の時代到来か!?

まだ本番じゃない!?

2月21日から始まった米国市場の急落は、NASDAQが▲10%程度で最も下落幅が大きく、ダウが▲6%程度、S&Pが▲9%程度で週末折り返した格好。これでいつものように深めの押し目ながら値を戻し、上昇トレンドに復帰すると考える投資家もいるかもしれないけれど、今回ばかりはそうはいかないんじゃないか、という気がする。

その理由は昨日のFRBパウエル議長の姿勢にあるんじゃないかと思っていて、パウエル議長は米国経済について非常に楽観的な言い回しをしていたことが大いに気になってる。今月の重要な経済指標は、12日(水)2月CPI、13日(木)2月PPI、14日(金)ミシガン大学消費者信頼感指数3月速報値、17日(月)2月小売売上高、20日(木)FOMC、24日(月)3月PMI(購買担当者景気指数)、28日(金)2月PCEデフレータ、ミシガン大学消費者信頼感指数となるわけだが、2月まではトランプ大統領の関税政策に対応するための駆け込み需要があることを念頭に経済指数を見るべき。

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けれど3月の速報値的な、4日(金)ミシガン大学消費者信頼感指数3月速報値と24日(月)3月PMI(購買担当者景気指数)は意外に重要だと思っていて、個人も企業も流石に関税を意識するし、3月FRB利下げ期待感もあって相当に買い控えとなっていると思うから。

ということは1月、2月の数字は所謂特需(トランプ関税特需?)の影響がかなりあるんだと思うので、割り引いて考える必要があるんじゃないか?

また12日(水)2月CPIと13日(木)2月PPIは高止まり、そして最も重要な17日(月)2月小売売上高が減少傾向となったら、そこが景気後退の入り口となり、米国経済のスタフレの始まりの可能性が出てくるんじゃないかな。そうなると、4月に発表される経済指標を見るまでもなく株式市場は反応するかもしれないね。4月からは相互関税だとトランプ大統領は言っているので、どうなるのか分からないけれど、相当な荒場になることはまず間違いないと思う。

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つまり、週末までの株価の下落自体はまだ本番とは言えなくて、本番は3月4月で場合によっては5月も怪しくなってくるんじゃないか?

どう考えても日米株式市場はネガティブな方向を模索するような気がするし、その深さは想像できないなぁ・・・。でも考えなくてはいけないことは、そうなると上値のシコリは膨大だということ。とにかく今の資金量で逆回転が始まったら、手が付けられなくなるかも。そうなるとウォーレン・バフェットはいよいよ神になる?今でも十分に神だけどね。

いよいよ待ちに待った「売り坊の時代」が来るかな。