スタグフレーション入りで米国経済は堕ちる!

スタグフレーション入りで米国経済は堕ちる!

今はもう、日経平均株価で¥1,000という値動きは、少し前の¥100くらいの変動のようになっている!上にも下にも動くとんでもないボラティリティ相場!

株価は勿論、金利も為替も、恐ろしいほどの動き!各マーケットの投資家達が、それぞれの思惑で、勝手に動いていて、連動の根拠を全く失ってる!

それもそのはずで、米国VIXは今夜再び57.5まで駆け上がり、ハイボラを示唆。米国ダウはザラ場で高値$39,424、安値$37,108といとも簡単に$2,300の落差を作っているし、NASDAQも高値16,315pから安値15,053pと1,250pもの値動き。これはもう投資という範疇を完全に逸脱したマネーゲームでしょ。

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そしてトランプ大統領をあざ笑うかのような米国債10年金利の動き。株価が下落しているのに、10年金利はさらに上昇中!ということは、九分九厘米国債を売りまくってる勢力が存在しているということを示唆してる。かつてないほどの貿易戦争に突入した米中、ということを考えれば、中国が報復のために切り札を切っている可能性・・・。

そして日米金利差を無視するかのようなドル円の動き。昨日¥148台を回復したと思ったらザラ場で簡単に▲¥2してこの金利の動きの中で¥146を切るほどにドル安が進んでるという事実。

米国経済はトランプ大統領が関税という強力な経済兵器を繰り出し、米国債売りという報復を喰らい、絵に描いたようなスタグフレーションに陥ってしまった。景気後退期での長期金利の上昇は、米国の金融の流動性を直撃するし、すでに米国消費者は各種年金基金の解約に動く傾向が強まってきた。

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米国を再生するどころか、このままでは消費という米国経済の心臓を直撃しかねない大変な危機的状況が目の前に現れたと。

通貨の切り下げは良いとして、関税はダメです、とトランプ大統領に直言したイーロン・マスク。ゼロ関税による自由貿易を主張したが、呆気なく拒否されたという報道も。米国の製造業や農業を再生する前に、そこが最も疲弊するという事実。末端の消費者や衰退しつつある業界程、大きなダメージを被るという事だが、それをこのまま我慢しろ!と言っても無理がある。

スタグフレーション!

このまま、米国10年債金利が上昇すれば、米ドルは完全にクラッシュしかねない。リスク資産も安全資産のはずの債券も同時に売られ、なおかつ通貨価値の下落が止まらない状況・・・。

米国経済は堕ちる!