基本は消去法:家宝は寝て待つ!寝たきりは御免だけど。

基本は消去法:家宝は寝て待つ!寝たきりは御免だけど。

いまこそ消去法を考える時!

人口減少で経済の衰退が止まらない国と目されている日本。海外の資金逃避先として一部の不動産が買われているということはあるけれど、好業績を叩き出す主力企業の株が買われるでもなく、大都市集中と地方の疲弊が止まらない姿は、痛ましささえ感じられるほど。

痛ましいと言えば、この国の政治家や公務員たちの姿。政治家はいかんなく無能ぶりを発揮し、官僚や公務員の態度はますます高飛車になってゆく。その裏腹に国民生活は疲弊するばかり。

反面、近年のインバウンドの急激な増加は、観光地としての日本というのも勿論あるだろうけど、それ以上に日本という国の社会システムに、感動を覚えるツーリストたちが激増している印象。自画自賛ではないけれど、恐らく日本に対する印象を激変していると思われる。

極めてクリーンな街並みや田舎の原風景。交通機関の性格さ。インバウンドに対する対応力。そしてサービスの質と驚異的な物価の安さ。

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昨年の衆議院選挙で与党自民党が大敗し、少数与党になったが、そのことを気にしなかった海外投資家に驚かされた。通常投資家はその国の権力構造に敏感に反応するものだが、日本の政治的権力など、世界では一切無視される取るに足りないもの、という判断なのだろう。どんな政権でも日本は大丈夫という安心感が根底にあるのか?と感じたくらい。

少なくとも海外のように大都市が荒れている印象は皆無。夜間の行動を躊躇う必要のない底知れぬ安心感。整然とした日本人の正義感や倫理観。世界中、どこを見渡してもこれほど貧富の差が表明化せずに、整然とした国家など、あり得ないということを、多くの外国人は知ってしまった。

そして圧倒的な食文化。極端な話、海外の高価な一流レストランの味は、日本では極めて安価にコンビニで味わえるという食に対する畏怖。気が付けばあまりにも違い過ぎる海外とのレベルに圧倒されるだろう。もちろん圧倒されるのは、訪日外国人達だ。

戦争、移民、貧国、ドラッグに売春、そして多発する犯罪や失業は、ますます広がる経済格差の顕著化した側面だ。一方で安価で良質過ぎる食やサービス、そして比較にならない日本人のレベル。今となってはこれらは正直、世界遺産級だと思う。

これは決して単なる自画自賛ではない。それほどに世界は荒れているということの証なのだと思う。

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ここで冷静になって考えてみれば、2025年になってトランプ大統領によって繰り出される過激な政策は、ある意味では金融資本主義のエスカレートを否定するもの。持てる者は何処までも富み、持たざる者は、取り残されるだけ。金融資本主義による経済の発展は、ひたすらに経済格差を広げるだけ。

その結果、発展するはずの基本的な社会システムが、衰退してゆく様を無視できないレベルにまで達していることは確か。ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、ロンドン、ベルリン、北京、モスクワ・・・世界の主要都市はある意味荒れ果ててしまって、その上ウクライナ、中東での戦禍は絶えない。

世界で経済が減速してゆく。軍事予算の上限を撤廃し、一般財源の均衡化を打ち破ったドイツは、これから最も有望な経済だとされるけれど、それはあくまでも金融資本主義での評価に過ぎない。

株や債券の暴落。通貨安。金融資本主義が今まさに崩れ去ろうとしている。持てる金融資産の価値が急激に縮小する事態になって、溢れるキャッシュを何で守るのか?という投資の原点が問われる事態になってゆくと思う。

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不動産や資源、そしてゴールド。単純に物への退避だけでは、守り切れないリスクがある。その時、世界の大投資家、大資産家は何を考えるだろうか?

彼等はまずは消去法。ドル、ユーロに匹敵する信頼性を持つ円。社会システムの驚異的な価値を持ち、圧倒的な食のレベルを有する国。

これから先、何をどう考えても「日本の時代」がやってくる。空前の好景気がもたらされても全く不思議とは思わない。なぜなら世界に、選択の余地はもうほとんどないのだから。