AIに嵌らざるを得ない世の中へ
- 2025.04.26
- 放言

一昨年からいろいろな問題(相続や不動産登記、権利付き物件の任意売却、はたまた離婚仲裁等々)が堰を切ったように襲い掛かってきて、そういう、自分にとっては雑事とも言える対応をいろいろやる羽目になったけれど、とにかく今の日本の行政手続きがあまりに煩雑で、また様々な法律知識と行政手続きを知らないとできないし、それ以上に問題なのは、本当に多くの時間がかかってしまうということ。
こういうことを経験すると、日本の将来は老齢化も考えると絶望的かな、という気分になってくる。様々な不動産業者とも話す機会が多かったなかで、異口同音に出てくるのは、こうした行政の煩雑さに関する愚痴だった。
それで彼らは、抱えている問題の大筋を掴むために何をするかと言えば、これもみんな同じように答えていたこと。それはChatGPTが無いともう仕事にならないという事。で、それを自分なりに検証してみたくなって、様々な雑事の進め方として全面的にChatGPTを使ってみることにした。
そしてそろそろ結論めいたことが分かってきたというか、自分なりに最も強く感じたことは、様々なAIのある中で、とりあえず今のところChatGPTが最もきめ細かな回答をしてくれるという事。しかも進化している部分は、問題についてまるで対面で話しているように、解決が進められるという事で、流石に今騒がれてるだけのことはあるな、と強烈に感心した。
正直、こうした問題の解決には、弁護士や司法書士などの力が必要な場合が多いけれど、時間があるならば多くの事例でChatGPTを使いながらなんとかできるということも分かった。自分にはトレードという仕事もあって、またとりあえずブログを中心に文章を結構な量も書いていたりするので、問題解決にかかり切りになるほどの時間は持てないから、そうした士業の方々に依頼したり、そういう方々を紹介したりしているけれど、例えば同じ効果(成果)で比較すれば、事実の把握や伝達、相互理解という面では、もしかしたらAIの方がすでに上なんじゃないかと思う。
とにかくAIはそのカバーする範囲という点においても、圧倒的な広さと深さがあるし、本当に試されているのは質問する側の力量なんだよね。AIを本気で使って、本気で役立てようと思ったらまずは自分の基礎知識や知見を磨かないと、(AIの)相手にならないんだよ。
社会がこうも複雑化して、毎年のように新しい法律が施行されて行って、何もかもが、というよりも議員たちの技量が無い中で安易に法案を書いたりされてしまうと、法律的な矛盾ばかりが増えてゆく。そうなると、新しい法律が出来たために、かえって曖昧に解釈するしかなくなってしまうということが多発してるんだね。
議員や官僚は、社会で生じている問題解決のために、法律を変えたり加えたり、制度を変えたりするんだろうけど、それは今生じている問題の解決に寄与しする度合が浅いんだ。また別の問題も引き起こしているから効果が薄い場合が多い。そこ、そこなんだよね。そこをどうやって克服してゆくか、ということを考えないと、物事をデジタル化することが最善と考えるヘッポコな議員や役人も多いので、分からないんだろうね。
そういうことも含めて、今回そこそこAIと向き合ってきて、これからの世の中はAIが無いと、立ち行かなくなる、というか生きるのが難しくなるのは事実なんじゃないか?って思うようになった次第。
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