結局はドル安に誘導したいトランプ政権:5月14日(水)前場

結局はドル安に誘導したいトランプ政権:5月14日(水)前場

日経平均株価 ¥37,874(▲¥308)

上昇一杯、材料出尽くし。結局関税は為替(ドル安)のための切り札か!?

前場の相場概況

トランプ大統領の中東歴訪で、サウジとの話が出たところでは一旦は材料出尽くしということになるだろうと、いうことで今日は恐る恐るだけれど精神的に売り決めて相場に臨んだ。

サウジやUAEがAIデータセンタ構想を持っていて、米国の生成AIに関する半導体輸出規制の緩和を検討するというニュースが出た時点で、それをネタにしてディールするだろうということはすでに分かっていた話。その代わり、多額の米国投資を引き出す、という目標は半分程度(約80兆円)となって、恐らくこの中の大部分は米国債の割り当てという意味があるだろう。

いままでそういう交渉はバイデン政権ではイエレンがやっていたけれど、流石に大統領直だと話が早いね。寄り前に書いた通り、サウジと言えば原油を通じて中国、ロシアと非常に近い関係なわけで、このままでは米国にとっては結構な脅威となる。

そこに割り込んだというのは、トランプ大統領ならでは、という感じがするけれど。一方では近々のうちに、ガザのハマス勢力を全滅させる総攻撃を開始するとネタニアフは言っていて、そんなことになると、またぞろ中東がキナ臭くなってくる。その辺の調整も込みこみの中東歴訪だと思うけどね。

さて、昨夜は瞬間的に米国債10年金利が4.500pを取ってきた。4月CPIがコンセンサスに届かなかったことで事なきを得たという感じだけど、なんだかCPIの数字も怪しいかな?というのはあるけどね。

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この一連の流れ、そして株高も含めて、出来過ぎてるという感じがするんだけど。どうもスッキリしないんだよ。そんなこんなでいよいよ米国債の本格的な償還が15日から始まるけどね。

中国には多分、米国債は売るなと言ったと思うし、日本とサウジはたっぷりと買わせられる方向だと思うけど、結局は関税のディールの裏には米国債があるんだろうな、という気がするし、最終的に繰り出すのはドル安合意なんだろうと思うけどね。結局力ずくなんだよなぁ・・・。

前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥24,820(▲¥405)
空売平均)¥25,412×3040(含み益¥1,800,000

中東歴訪の内容も伝わり、これで一応はトランプ政権の政策は一旦は出尽くしたという感じがするし、これで利食い優勢になるという読みはある程度正解だったと思う。そうなるとすれば、この上がり過ぎた相場はどうなる?みたいなことを誰だって考えるだろうし、セルインメイのアノマリーは結構生きてるようなそんな気がするんだよね。いくら何でもやり過ぎたろう?

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8306 三菱UFJ ¥1,931.0(△¥23.5)
空売)¥1,945.0×4000(含み益¥56,000
空売)¥1,944.0×4000(含み益¥52,000
空売)¥1,942.0×4000(含み益¥44,000
空売)¥1,941.0×4000(含み益¥40,000
空売)¥1,940.0×4000(含み益¥36,000
空売)¥1,939.0×4000(含み益¥32,000
空売)¥1,938.0×4000(含み益¥28,000
空売)¥1,937.0×4000(含み益¥24,000
空売)¥1,935.0×4000(含み益¥16,000

8316 三井住友 ¥3,589(△¥31)
空売)¥3,640×4000(含み益¥204,000
空売)¥3,638×4000(含み益¥196,000
空売)¥3,635×8000(含み益¥368,000
空売)¥3,615×4000(含み益¥104,000

朝寄りで大きく担がれて含みなど一気に吹っ飛んだけれど、この局面は今度はネガティブな要素が目立つ相場になるんじゃないかな。とにかく債券市場はまだ荒れたままで、昨夜は米国債10年金利が4.500を突っかけたけど、ここからどうなるか?と思うと大いに迷ってる。なにせ決算発表なので勝負するわけにもいかないし・・・。


6857 アドバンテスト ¥7,437(△¥289)
買)¥7,364×4000
売)¥7,490×1000(+¥126,000
売)¥7,485×1000(+¥121,000
売)¥7,480×2000(+¥232,000

6146 ディスコ ¥36,140(△¥2,820)
買)¥34,870×1000
売)¥36,200×1000(+¥1,330,000

中東問題が出た時点で今日のデイトレ銘柄が決定したという感じ。でもあくまでもデイトレでいいのだと思うし深入りは危険かな。

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6501 日立 ¥3,791(▲¥75)
空売)¥3,890×4000(含み益¥396,000
空売)¥3,880×4000(含み益¥356,000
空売)¥3,874×2000(含み益¥166,000
空売)¥3,873×2000(含み益¥164,000
空売)¥3.863×4000(含み益¥288,000

7203 トヨタ ¥2,751.0(▲¥99)
空売)¥2,830.0×4000(含み益¥316,000
空売)¥2,820.0×4000(含み益¥276,000
空売)¥2,817.0×4000(含み益¥264,000
空売)¥2,816.0×2000(含み益¥130,000
空売)¥2,815.0×2000(含み益¥128,000
空売)¥2,810.0×4000(含み益¥236,000

7974 任天堂 ¥11,775(▲¥230)
空売)¥12,000×3000(含み益¥675,000

円安に戻ったけれど為替はやはり円高方向へ行くんじゃないかな。そういう意味でポジティブなトランプ爆弾が出尽くして、今度はどうもネガティブな爆弾が出るような気がするんだよ。マール・ア・ラーゴ合意みたいなことを本気で考えているのかねぇ・・・。なので、通常なら売られる銘柄をピックて売り建て。


前場の収支:+¥1,400,000


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雑感彼是

マール・ア・ラーゴ合意を提案したのは、スティーブン・ミランという米経済諮問委員会の委員長を務めてる人物。この人もトランプ政権にあって、ピーター・ナヴァロやスコット・ベッセントと同様な政策を推進する立場の人。

兎に角以前はプラザ合意のように各国で強調してドル安誘導をするという強硬な手段に出たけれど、それと同じようにG7では為替について言及するというか、ドル安を認めさせたいというのがミエミエ。だからこそ、そのためにトランプ政権は強硬な関税を打ち出して、それを武器に交渉がしたかったのだな、とある程度納得した。

結局どうでもいいとは言わないけれど、貿易そのものが関税の目的だったのではなかったんじゃないか?という気がする。もちろん上手く行けば長期金利を下げることが出来るかも、というのがあったのだろうけど、関税よりも米国にとって最も有効なのはドル安なんだ、とトランプは考えているのかも。

結局関税は、その布石に過ぎなかったのかもしれない。

そろそろそんなことが見え隠れしてくると、まずドル円がまたしても、厳しい動きになるだろうからね。いろいろ分かってくると思うけどね。