米国7月CPIは微妙に上昇!パウエルは利下げしたくはないだろうけど。
- 2025.08.12
- 時事問題

いよいよ7月米国CPIが発表された。 左から前回(6月)、今回予想、今回結果という順だけどね。
21:30 |
アメリカ・消費者物価指数(CPI) 07月 [前月比] |
+22.2pips | 0.3% | 0.2% | 0.2% | ||
21:30 |
アメリカ・消費者物価指数(CPI) 07月 [前年比] |
+22.2pips | 2.7% | 2.8% | 2.7% | ||
21:30 |
アメリカ・消費者物価指数(CPI) 07月 [食品・エネルギー除くコア・前月比] |
+22.2pips | 0.2% | 0.3% | 0.3% | ||
21:30 |
アメリカ・消費者物価指数(CPI) 07月 [食品・エネルギー除くコア・前年比] |
+22.2pips | 2.9% | 3.0% | 3.1% |
この結果を受けて、米国株は寄り付きから大きく上昇。日経CFDも引け値から300円ほど上昇して、¥43,000を超えてきた。嫌な予感ほどよく当たるものでマーケットはインフレは加速していないと判断したのかな。そして9月の利下げがより強調されることになったということかもしれない。
でも、見方を変えるとコアCPI前月比の0.3%と言うのは予想通りとは言え、1月以来最大の上昇率、となり、関税の影響を否定するものではないしね。少なくとも、本来下がるべき物価が高止まりしている、と見えなくもない。
これでますます難しくなったのはがFRBの政策判断。少なくとも7月雇用は信頼できるか否かは別にしても7万人以上の数字を確保して5月、6月の修正から伸びてると言えるし、今回のCPIもトランプ関税の影響が出始めてると見える。
本来雇用が悪ければ、消費に影響が出たはずで、そうなるとCPIは下落してもおかしくなかった。そう考えると、FRBは本来ならば、9月利下げはしないという、据え置きという判断になるはず。ところが政治的な圧力があまりに強すぎて、というか議決権を持つFRB理事達への圧力が半端なく、これでパウエル議長がどう判断するかが見物だよね。
FOMCはいままで議長の方針に全会一致というのが、原則化していたけれど前回のFOMCは2名の反対票があった。9月も恐らく割れると思うけど、そうなるとFRBでさえ分断が当たり前になってくる。雇用統計も信頼できず、FOMCも微妙な雰囲気になってる、となると、此の先マーケットは何を信じればいいのだろう?ってね。
米国国債金利10年物は一旦は下げたものの、やはり上昇してきた。債券市場は物価が下がらないのならドル売りって判断しつつあるのかも。また暴君トランプが怒り出すかもね。
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