米国は景気後退入りするのか!?明日の8月CPIは重要!
- 2025.09.11
- トレード雑感

今夜の米国8月PPIは、ある意味強烈なサプライズだったかもしれない。
21:30 |
アメリカ・生産者物価指数(PPI) 08月 [前月比] |
+36.9pips | 0.9%(0.7%) | 0.4% | -0.1% | ||
21:30 |
アメリカ・生産者物価指数(PPI) 08月 [前年比] |
+36.9pips | 3.3%(3.1%) | 3.3% | 2.6% | ||
21:30 |
アメリカ・生産者物価指数(PPI) 08月 [食品・エネルギー除くコア・前月比] |
+36.9pips | 0.9%(0.7%) | 0.3% | -0.1% | ||
21:30 |
アメリカ・生産者物価指数(PPI) 08月 [食品・エネルギー除くコア・前年比] |
+36.9pips | 3.7%(3.4%) | 3.5% | 2.8% |
米国の物価が下がる・・・生産者物価とは言え消費大国の米国で、関税の影響を卸の段階で価格転嫁しないというのは、ちょっと考えられないこと。
7月のPPIが急伸していたとはいえ、8月は関税の影響が少しずつ出始めたはず。にもかかわらず価格が下がるということは、小売が相当に警戒して仕入れを押さえていたか、さもなければ小売段階で売れなくなってきてるのか・・・。
その辺を見るには明日のCPIが鍵になると思ってて、8月の小売は6月、7月の高い価格での仕入れのはずなので、まさかPPI並みに下がるということはないと思うけど、いずれにしても米国消費の様子が分かるというもの。これが仮にサプライズ的な低い数値になるとすると、いよいよ米国の消費も、低迷が始まったということになる。
ここまで、どんな状況になろうとも消費を止めなかった米国民が、いよいよ苦しくなって買うに買えない状況に陥っているとすると、いよいよ米国経済も後退期に入るのかもしれない。
その意味では、今月のFOMCでの利下げ0.250pでは足らないかもしれず、明日の数値如何では0.500pの可能性も否定できなくなってくるかも。今夜のPPIを受けてFEDwatchでは0.500pの利下げ予想は7pから12pに増えた。
さて、PPIを受けて今夜の米国市場は、ダウが反応し始めた。恐らく利下げを歓迎するよりも景気後退への懸念がジワジワと台頭し始めてるんじゃないか?逆にハイテックや半導体は利下げをもろに好感する動きになってる。
でも、こうなるとNASDAQがどう動くかが鍵かもね。もちろん、ことここに及んではドル円も円高方向に動くだろうし。これでも円安なら、ちょっとドル円は別の要因があると考えざるを得なくなる。
何だか結局は、今月の利下げによって、株価は売られる気がしてきた。SOXが持ち上がっていてVIXが低下してるのが違和感があるけれど、米国債10年金利は4.057pまで低下してきて、日本国債10年金利は1.574p。と言うことは日米金利差は2.483pまで縮小してきた(23時45分現在)。これは要注意水準だ。
明日のCPI次第だとは思うけど、米国利下げ、日本利上げがトレンドとして意識されてくると、いよいよ円キャリーの巻き戻しを本格的に警戒しなくてはいけなくなる。
いよいよ勝負の時が近付いてきたか!?
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