昨日の上昇分を打ち消す勢い!?:11月21日(金)寄り前
- 2025.11.21
- トレード日記
自慢と言うわけじゃないけれど、やはり思った通りNVIDIAの好決算の影響は、AI投資懸念にかき消された格好になった。今回NVIDIAの好決算は分かっていて、市場はもう一度AIバブルを囃そうとしたけれど、全部裏目に出たということになる。AIの恩恵はNVIDIAに一極集中ということで、現時点では計算上、巨額投資を回収できるという計算が立たないし、またそれほどAIが経済に寄与するのか?という疑問まで出てくる始末。
それと、テクノロジーと言うのは強烈な勢いで進化するもので、そういう意味ではNVIDIAでさえ今の状況を将来的に維持できるのか?という疑問もある。しかし、よしんば維持できたとして、次々に新しいGPUやシステム化されたユニットを出さないといけなくて、いま計画されているデータセンターは想定通りの予算では建設できない可能性が濃厚。
さらにGPUそのものの償却期間はマイケルバーリが言うように、長く成るどころか短くなる可能性の方が高い。つまり今年ブラックウエルを大量導入したとして、5年から7年に引き延ばしたビッグテック会社は、7年間ブラックウエルを使うことになる。GPUそのものの陳腐化もさることながら、7年で巨額投資を奇跡的に回収できたとして、その頃にはさらに巨額な新規投資が行われるだろうし・・・。
こうなってくるとAI投資と言うのは、地獄のような投資の連鎖に突入する可能性も大いにある。なんだろう?AIにそれほどの価値を見出せるのか・・・。素人の俺には分からないけれど、AIの描く未来像はある程度想像できたとして、それって人間にとって決して居心地の良い世界には見えないんだよ。
個人的には今のAIを巡る過当競争は、最終的には過剰流動性バブルの終着点のようになるかも、と思う。延々とジャブジャブを続けた結果、富や資本はビッグテックに集中的に集約された。政府も個人も一般企業も借金まみれだというのに、MAG7は莫大な蓄積を果たしたわけだが、今度はさらに巨額の投資を行って、覇権争うをするという・・・。
まさにバブル相場の最終局面を見ているようで、その終着点というのは、相当に悲惨なんじゃないかってね。
結局AI相場は、相場が湧きたつ事で他の企業のPERも引き上げることになってしまった。まさに割高のオンパレード。こんな相場で買持継続ってちょっと冗談がきつすぎるという気がするけどね。あくまでも個人的な感想ですけど。
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