イラン戦争とエプスタイン・ファイル

イラン戦争とエプスタイン・ファイル

イランと米国の停戦交渉は再び暗礁に乗り上げた格好。この交渉でよく分からないのは、イラン側の代表としてガリバフ国会議長とアラグチ外相は、本当にイランの代表資格を持っているのか?ということ。イラン最高指導者はモジタバであって、負傷しているとはいえ、指示をさせる状態であり、現に指示してるらしい。モジタバ師の下には革命防衛隊があって、幹部を次々に殺害されているので、普通であればモジタバ師の影響はより強まるはずなんだけど。

どうもこの構図がしっくりこないというか、ガリバフとアラグチは米国側が体制転換を実現したときのイラン代表という位置付けだったと思う。米国としては様々な交渉がやりやすい相手と言う意味なのだろうけど、そもそもハメネイ師存命の時には、イランはイスラム支配体制下で政府よりも上位の位置づけだったはず。

なので、停戦交渉をして互いの条件を協議したとしても、モジタバを立てたイスラム体制は納得しない可能性が高いと思ってるけど。EUは停戦から終戦に至るまで6カ月くらいはかかるだろうと言っているけど、根拠は示してはいない。でも、なにか根拠はあるはずで、トランプ大統領としても今回ばかりは相当の窮地に立ってると思う。

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イランは、とにかくホルムズ海峡がすべてのカギを握ると思ってる。なんだかんだと言っても原油は現代社会に欠かすことの出来ないエネルギーであって、安定供給されないと維持できないというのが明白になった。そしてイランがホルムズ海峡を支配していれば、原油価格は高止まりして財政破綻同様のロシアは戦争前の3倍もの利益を享受しているわけで、水面下で影響力を発揮してるプーチンはホルムズ支配を長引かせたいのだと思う。

パキスタンの仲裁は、多分イランから見ると格下であって、なおかつ核を保有しているということで、納得できない部分がある。実益を獲ろうとするガリバフ、アラグチに対してモジタバ師は納得できない可能性が高い。

株式市場は相当に楽観しているけれど、どうだろうね。日経平均は来週はそこそこ強いとしても、決算でハイボラを演じた後が怖い気がするけど。イラン戦争が終結、または長期の停戦になれば、調整後の相場なのでかなり強いとは思うけどね。

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ところで、トランプ大統領は別の意味で新たな窮地に立っている。例のエプスタイン・ファイルで新たに問題視され始めたのが、メラニア夫人の問題。メラニア夫人は否定しているけれど、どうやらメラニアをトランプに紹介したのはジェフリー・エプスタインではないか?と言われ始めてる。

メラニア夫人とて、米国でモデルとして成り上がるために様々な経緯があったのだろう。そもそもスロヴェニアでモデルをしていたメラニアを米国に連れてきたのはモデルエージェントをしていたザンポリという人物。ザンポリはトランプにメラニアを紹介した、と言われトランプ離婚成立後、結婚した。しかし、このザンポリはエプスタインと親しかったとされ、エプスタイン・ファイルには、「トランプにメラニアを紹介したのはエプスタインだった」というエプスタインのアシスタントの女性のFBI聞き取り証言が期されていた。

これがいま、米国で問題になっている。なぜならトランプとメラニアは「エプスタインとは知り合い程度の軽い関係」と常々発言していた。ところがエプスタインの日頃の振る舞いは自身が運営する女性ランジェリー会社のモデルと関係を持つことで有名だったからだ。

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何せエプスタインと言うのは、小児性愛と言うよりも人身売買をビジネスにしていた人物だが、その裏ではイスラエルのエージェントとして数々の要人に対し小児性愛スキャンダルを仕掛けた張本人であったからだ。弱みを握り、莫大なビデオテープを握って、要求を飲ませるという行為を多数行っていたことは周知の事実だ。一体押収された膨大なビデオテープはいま、どこにあるのだろう?

下世話と言えばそれまでだが、エプスタイン・ファイルがきっかけてファーストレディたるメラニア夫人に対する見方が、大きく変わるきっかけとなりつつある。

イラン戦争が終われば、こうした問題がトランプを悩ませることになるのだが、もしかしたら今回のイラン攻撃に関して、メラニア夫人のスキャンダルというイスラエルが握ってる情報の圧力がトランプ大統領に加えられた可能性もあるのかもしれない。とにかくエプスタインファイルの内容は、史上最大のスキャンダルの数々であることは間違いない。